ブレーキの差


2000.5.13 Sat.
パ・リーグ公式戦
Fs-Bu 7回戦[東京ドーム]
×7-12
W田畑2勝2敗 S石毛1S L岩本1勝2敗 HR中村8 片岡3(3) ローズ10 小笠原5(3) 


公式戦三度目のガンちゃん先発試合の観戦。
相手はとにかく投手が課題だ。打線は恐ろしい。ガンちゃんが頑張れば、必ず勝てる…。

近鉄の先発は田畑
シーズン前、今季の一軍での出番が保証されていなかったヤクルトから緊急トレード加入した投手だ。

今季の近鉄は先発投手が確定できず、昨年、自律神経失調症で阪神を退団した山村がキャンプ中にテスト入団、
現在先発ローテーションに入ってしまっているという、かなりのコマ不足の状態だ。
ベンチ入りの投手にも移籍の丸尾広田、新人奈良といった名前が並んでいる。

開幕2連戦で先発したウォルコットエルビラの新助っ人コンビもすでに姿を消し、
若手の面出宇高吉川勝といったリリーフ陣もいつのまにか消えている。

対して、Fsは、開幕以来なかった投手陣の入れ替えを初めてした。
前日自責点10の失態を演じた敗戦処理係・櫻井(つくし似)が落ちて、立石が上がってきた。
立石も最初は敗戦処理からだろう。
 

試合はいきなり1回表に中村の一発で幕開け。ボロボロゲームのプロローグだった。

きょうのガンちゃんはいつにも増してコントロールが悪い。
カーブのブレーキもなく、ふだん100〜110km/hに対し、きょうは10km/h増。
これがいけなかったのか。緩急の差をつけられないということだ。
ランナーを貯めると左バッターにレフト線に流されるというパターン。どんどん点を獲られる。
結局、5回2/3で自責点8。まったく収穫のない登板になった。

そんなこんなで立石は登録日にいきなり出番。
敗戦処理で8・9回を無失点だったが、死球やワイルドピッチもあり、ピリッとはしなかった。

近鉄は18安打。チャンスでセンターやライト前に飛ぶ当たりが多く、井出上田の強肩はかなり堪能できた(笑)。
井出は本塁封殺も一度あった。

この試合の終盤、オバンドーに代わり、故障で肩の弱い石本が何故かレフトに入った。
交代前のキャッチボールは見るに耐えない。ヒジが曲がったままの猫まねきキャッチボールだ。
内野手時代にダイビングキャッチのやりすぎで痛めた右肩は、かなり傷んでいるようだ。
打撃不振もあり、徐々に出場機会が減っている。前日出場登録の井出の復帰は、石本にとっては痛手だ。

肩のからみで、今季の石本はスタメン専用選手だった。
外野の奥で球を処理した場合、中継にダイレクト返球できない。
それを補う俊足が、なんとか外野での起用を持続させている状態だ。
あえて途中から守備固めで使うことはなかった…。
それが、なぜか守備固めで起用。これはテストではないか?
ここで使ってみて、あまりにも肩の調子が悪ければ、二軍に落とすのかもしれない。
小牧は代打で結果を出せなかった翌日、櫻井(つくし似)も打ち込まれた翌日に落ちた。

ただ、二軍から上げる外野手が今、いるのかどうかは知らないが…。

4-12で迎えた9回裏・二死から小笠原の3ランが出た。
つづく片岡が出塁して、本来なら4番・オバンドーだが、代わった石本の登場だ。
結局石毛に空振り三振に斬ってとられた。う〜む。二軍に落とすきっかけの要素になってしまった。
石本、あしたはいるのだろうか…。勝手に私が思っているだけだが…。

6回から登板の石毛巨人時代のトラウマか、9回に3失点したが、
結局その3点だけで、点差に関係なくセーブがつく3イニング以上(4回)を投げ、1996年以来のセーブを挙げた。
ガンちゃんとは対照的に、カーブのブレーキがスゴイ。
昨年オフのスポーツ新聞では戦力外説も目にしたが、まだまだ頑張れそうだ。
 

さて、私の観戦通算は1勝6敗になってしまった。
いったい、勝ち越すのはいつなんだろう?
観戦予定の明日は今季初登板・プロ未勝利の清水が先発だ。
彼にも勝たせたいし、近鉄戦3連敗も避けたい。
行かない方がいいのかなぁ…?(自爆)
 

●●●今季観戦通算 1勝6敗 勝率.143●●●



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