ココロのエース、また…


2000.4.29 Sat.
パ・リーグ公式戦
Fs-H 5回戦[東京ドーム]
×2-4
W篠原1勝 Sペドラザ1敗5S L黒木1勝1敗 HR小笠原3 片岡2 坊西1(2)


ゴールデンウィークの初日・4月29日。
土曜のナイターということもあり、この日は3万人と、最近では大入りの部類に入る試合となった。
当日券売場も試合開始直前は長い列ができていた。Fsは5連勝中で、球場の雰囲気はよい。

流山の江戸川河川敷で草野球をやったあと、そのままドーム入り。
ユニフォームやスパイクが入ったバッグは邪魔で重いのでコインロッカーに入れてきたが、
普通のタイプのロッカーなのでマイバットはもちろん入らない。
球場内に持って入ると「バットはお預かりします」とのこと。
やっぱりいろいろ邪魔だし危険なのでバットは入り口で取り上げるようだ。
これを知ってたら、バッグも一緒に預けたのに…。300円損した(笑)。

ロッカーは「青いビル」にあるが、その周辺から外野寄りの券売所へ行く間ずーっと、
今年新調されたFsの応援歌が流れていた。「だんご3兄弟」の速水けんたろうお兄さん(笑)が唄っている。
で、中でバットを預けていると、本物のけんたろうお兄さんがマウンドあたりで唄ってるではないの。
始球式とミニライブをしに来たらしい。始球式はストライク投球で、喝采を浴びていた。

すでに発表が終わっていたダイエーのスタメンを見ると、下位打線が貧弱なイメージだ。
7番・鳥越、8番・坊西、9番・井口…。
鳥越は昨年途中中日から移籍加入、3割ながら、試合終盤の出番が主だった。
坊西は9年目の昨年、わずか9試合の出場だったが、城島の長期故障離脱で出番が回ってきた。
井口は長打力を秘めるものの、打率1割台。
左打ちの浜名を下げてまで起用されている鳥越。相当調子がいいのだろう。

先発投手は岩本ラジオ。未だ未勝利のガンちゃん。今日こそは…。
 

今年加入のラジオは2度目の対戦。
ギクシャクしたフォームで打者はタイミングがとりづらそうだ。前回は抑えられている。
タチが悪いのは、セットポジションの方がなおさら打ちづらいというところ。
素早いクイック投法が、ワインドアップより合わせづらいのだ。

ガンちゃんは、100〜110km/h台のカーブのキレがよい。
3回に4安打され、2失点。しかし、それ以外は自身のファインプレーもあって得点を許さない。
ラジオも相変わらずで、ランナーを出しても打線が続かず…。

と、いうことで得点はワインドアップの失投をつくしかない。
4回に小笠原が3号、6回に片岡が4月2日以来の2号と2本のソロアーチでなんとか2点を返し、同点になった。

その後ガンちゃんはカーブが冴えを保ったまま10回まで無失点。
7回を2失点で降板したラジオにかわった篠原も無安打ピッチングで、2-2のまま延長11回に入る。

ガンちゃん続投かと思いきや、下柳の登場だ。
まだ、勝っていないガンちゃんにとって、きょうの投球内容は満足のいくものであったろう。
しかし、試合が決しないままマウンドを降りることになってしまった。
4月1日の開幕戦では、完投できる勢いながら9回にミラバルに交代。
ミラバルが絶不調で打ち込まれ、好投が台無し。試合後「完投したかった」ともらした記憶がある。

今回は球数が155球に達し、先発投手の使い方を考えれば、たしかに代えて当然な状況だ。
ただ、ガンちゃんなのだ。ガンちゃん。ほかとは別扱いして欲しい。
何度かここに書いたが、ガンちゃん「ココロのエース」であると思う。
実力では金村が実質的なエースだ。
しかし、ガンちゃんには他の選手に対して大きな影響力のある人間性と統率力がある。
このガンちゃんが不振。また、好投すれば、味方の援護なく降板…。

これまで、煮え切らないものがあったはず。後続の投手が打たれようもんなら「またか…」となってしまう。
リーダーであるプレッシャーと、思い通りにならない内容に対する鬱憤がどんどん大きくなりそうで怖い。
この試合の流れも変わってしまうし、球数云々とか、次回の登板に備えてとかではなく、
気持ちの投球を期待して引っ張って欲しかった。と、私は思った。
 

下柳松中ひとり抑えて、黒木にスイッチ。
秋山を抑えたが鳥越にこの日2安打目を許す。鳥越はやっぱり調子がいいようだ。
ここで坊西。とても捕手には見えないゲッソリした体、通算打率が2割に届いていない、非力なイメージしかない選手だ。
本人には失礼だが「こんな奴に打たれるわけがない」というのがFsベンチの見方だったろう。
しかも、この日すでにヒットを打ってしまっている。もう、出ないだろう…。
とかなんとか言ってるうち、ファールで粘り、黒木の速球に徐々にタイミングが合い始める。
黒木には剛速球投手に付き物のフォークがなく、スレートで押すしかない状況になってしまう。

で、誰もが予想しなかった結果…。
坊西が9球目をポカーンとかる〜くライトスタンドに運んでしまった。
なんと昨年まで通算211打数で1本しかなかったホームランが、こんな大事なところで出てしまった!
当の本人はキャピキャピしたハイタッチをベンチ前で繰り返していた。そりゃ、嬉しいよなぁ。

次の左打者・浜名井口の代打吉永に替わってセカンドに入っていた)を迎えたところで、サウスポー・原田が登場。
後続の柴原村松と3人左が続くが、じつは坊西も左なのだ。
どれだけFsベンチが坊西をナメてかかってたかがわかる。
もう11回だ。パ・リーグはやっても12回までだから、投手を惜しまず使っても構わない。
まぁ、誰が悪いって、この日のこの場面に限って打っちゃった坊西がいちばん悪いんだけど(爆)。

原田はしっかり抑えて11回の裏だ。
4-2となった時点で、ペドラザ様が当然登場。クリーンナップがあっさり3者凡退に斬ってとられた。
 

またガンちゃんの試合で勝てなかった。連勝も5でストップ。
いったい、いつになったら「マイド!」のヒーローインタビューが聴けるのだろうか…。



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