はた・はた・はた・はた・はたしんじ!


2000.4.27 Thu.
パ・リーグ公式戦
Fs-M 5回戦[東京ドーム]
○6-2
W関根2勝2敗 L川井1敗


平日…ということは、またしても無理に18時に会社を出ての観戦だ。
まぁ、忙しかった仕事も落ち着いてきたからいいのだ。

先発は関根川井

3勝15敗という「初の前頭上位で横綱大関に全敗した力士」みたいな成績のロッテ
前日、眠れるエース・黒木がまたもやKOを喰らうなど、投手事情がかなりお寒い。
2年目の川井は今季初先発。昨年は開幕ベンチ入りも、7試合8イニングで自責点13。防御率14.63に終わった左腕だ。
 

2回表に入場。すでに何点か獲ってるかと思いきや、0-0。ヒットもない。
先につかまったのは関根。好調サブローにライト前へ運ばれる。2死だったのでボーリックが二塁から生還した。

1点もらった川井は、多少球が上ずっているものの、Fs打線に芯に当てさせない。
フォームは中日今中を思い起こさせる、右足があまり前へ出ず、肩が張ったような投げ方。
今年新調された黒のシックなビジターユニフォームと相まって、エース級の風貌だ。
4回まで被安打0の好投をみせる。

ユニフォームといえば、片岡。どうも、ユニフォームの上着が大きくなったようだ。
前からだったろうか? あまりそういう印象がなかった。
上着のソデが、ヒジまできている。あんまり似合ってない(笑)。打撃成績がイマイチなので、気分転換だろうか?
両腕にはめた白のリストバンドも、これまた似合ってなかった。

さて、4回から急にコントロールが悪くなった川井。5回にド高目の直球をユキオにチーム初安打されると、
金子のレフトへのタイムリーなど、あれよあれよのうちに4失点。
ひとまわりしたら、あっさり打ち込まれた。ここにも、コントロールで苦しむ投手がいた。
スピードはそれほどない。そのうえ、球が上ずっているので、ストライクを獲りにいくと簡単に打たれる。
5回は2アウトをとるのが精一杯で4安打を浴び、ノックアウト。

打率.210台に低迷していた金子は6回にもお得意のセンター前でタイムリー。3打点を稼いだ。
8回にはライナーをジャンピングキャッチだ。
直後、守備固めで入っていたセンター・中村も、負けじとジャンピングキャッチを魅せた。

負けグセがついているチーム相手に、まったく遠慮ないプレー。
逆にいえば、勝てないときは、いい当たりも野手の守備範囲に飛んでしまっているのだろう。
 

7回・ロッテは代打・石井浩郎が登場した。期待の四番も打率1割台・2日前のケガでスタメンから外れていた。
しかし、14000人発表の東京ドームがいちばん沸いたのは、この男が出たときだった。
この打席が巨人からの移籍後、東京ドーム初見参でもある。

最近「叫び」「手拍子」がメインになってきたロッテの応援。
数年前からロッテファンが急増したもっとも大きな要因だ。
声の量が多い。っていうか、外野スタンドのファンの絶対数が明らかにFsを上回っている。
新しく作曲された石井のテーマはトランペットと叫びが融合した勇壮なもの。
おととしからやっている「チャンステーマ」にも似ている。いかにも大物のイメージだ。

ちなみに、ことしFsから移籍した秦真司の応援は「はた・はた・はた・はた・はたしんじ!」だ。
これだけ(爆)。

このロッテの応援、ファンをつくるきっかけとなったが、
古くからのファンが今のスタイルになって、ロッテファンを辞めた、なんて話もよく聞く。
そんな簡単に辞められるのは、ホントのファンではないとも言えるが…。
ま、応援活動そのものが好きで野球場に来る人もいるわけで、そういう気持ちを否定できなくもない。
私だって、トランペットが流れる日本のプロ野球が好きだ。
トロンボーン(とくにバストロ)もある時はもっと好き(笑)。

東京ドームの試合中、Fsのマスコット・ファイティーがスタンドに出没することがある。
これに、若い男が声をかけていた。
「ファイティーさん。オレはロッテファンだけどさぁ、
 あの応援は嫌いなの。あんなのJリーグでしょ! 野球の応援じゃないよ!」
ロッテファンと聞いて一度は腕組みをしたファイティーも、そのあと頷いていた(笑)。

私は別に構わないと思う。あれ結構、選手の士気が高まるらしい。ただ、負けが込んでると、ちょっとむなしいかな…。
たしかに、出どころがJリーグだというのは否定できない。まさにそのものだから。
が、いいものは吸収したってべつにいい。球場の雰囲気はとってもいいし、ショーアップに貢献しているから。
 

試合に目をもどすと、もう9回だ(笑)。
関根が6と1/3回。そのあと、生駒-下柳-黒木とつないで、最後はミラバルの無失点リレー。
3月に私がオープン戦でさんざん見てきたリレーともいえる。下柳はホント、私が行くたんびに出る。
開幕戦、いきなり不安を募らせたミラバルも現在は好調。やっぱり投手がいいと、チームは上昇するということだ。

これで今季2度目の4連勝だ。ただ、上には上がいて阪神が9連勝してしまった。
試合後のヒーローインタビューで金子
「ホームランとか派手なことはできませんが、これからも私の地味なプレーを見に来てください」
と、言っていた。
でも、キミだけじゃなくって、チームそのものが地味なんだよねぇ。
快進撃してても、絶対ほかに話題を獲られちゃう。外野のファンだって、敵のほうが多いし(笑)。

私はそんな地味なところがFsらしくて大好きなのだ。
ま、たまには世間を騒がす成績を上げてもほしいんだけど…。



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