み〜つけた!


2000.3.20 Mon.
Fs-D オープン戦・サントリーカップ[東京ドーム]
○10-0
Wオーミー1勝 L野口1敗 HRフランクリン3(3)


3連休観戦3連戦の3戦目、中日戦。

おとといの阪神・きのうの広島戦もそれぞれのひいき客が多かったが、きょうが一番多かった。やはり優勝翌年だ。

きょうの注目は、中日が昨年成績の悪かった李鍾範を2軍へ回し、新しく加入させたディンゴ(デビッド=ニルソン)だ。
昨年まで在籍した大リーグ・ブリュワーズでは、主に捕手として活躍した。
今年タイガースに移籍した野茂ともバッテリーを組んだ。
もちろん、中日としては、打撃を期待して獲ったので、主に守るのはレフトが多くなりそうだ。
しかし、バリバリのメジャーで張っていた捕手。それを生かす手も十分考えられるわけだ。
打線を強化したいときディンゴを捕手として使えば、攻撃的なオーダーを組める。
おととい18日のロッテ戦でテストで初めてマスクをつけた。
バッテリーを組んだ山本昌は、言葉の壁や、日本の選手を知らないことをさしひいても
「投げやすかった」と言ったそうだ。

きのう19日はマスクはナシ。こんどはいつあるのか?
と、いうことで、日本ではあまり見られない外国人捕手・ディンゴの登場を楽しみにした。
 

先発投手はオーミー野口の両左腕。
野口は昨年19勝7敗という言わずと知れた中日の大エース様。
Fs星野伸河内と続けて、3連戦すべて左投手をぶつけられたことになる。

対する我が新戦力オーミーは、今まで中継ぎが多かった投手。
Fsでの起用法ははっきりしてなかったが、登板を重ねるにつれて良くなってきた。
きょうの先発で好投すれば、貴重な左腕としてローテーションにしっかり入るだろう。

試合はきのうの反対の展開になった。
大エース様・野口は1回にフランクリンの3ランを含む6安打を浴びるなど3イニング8失点。
きのうのうっぷんを晴らすかのようにFsが打ちまくる。
 ちなみにこのフランクリンの3ラン、またも寸前に予言してしまった。
 ここまでくるとホンモノ?(笑)
中日の先発捕手・吉原は記録には残らないまずいプレーが目立ち、悪印象。
けっきょく3回裏に早くも捕手・ディンゴが登場となった。
不調の野口がこの回も続投。キャッチャーが先に替えられてしまったわけだ。

ディンゴは特注した防具が届いておらず、誰かのを借りてやっているらしい。ココロなしか防具が小さい。
まるで「少年野球で、太ってるだけでキャッチャーをやらされている子ども」といった感じ(笑)。
投球練習の最終球を二塁へ送球。あれ? 強肩かと思いきや、ワンバウンド…。
プレー中の投手への返球もヘロヘロだ。聞いた話では、やってはいたものの、捕手としての評価は低かったらしい。
それを補って余りある打撃力があったので、レギュラーを張っていたようである。
盗塁も、18日は刺したようだが、きょうは許してしまった。打撃は無安打だった。

4回はディンゴが入団時に推薦して入団となったカールソンが登板。
前日先発したバンチ・台湾プロ野球から来た曹竣揚と一軍枠を争う投手だ。
ただ、3人の中ではいちばんアピール度が低く、あまり一軍は期待できない。
そのカールソンディンゴがバッテリーを組んだ。
きょうはネット裏観戦だったが、サードにはゴメス・先頭打者はフランクリンと、4回裏のアタマは本場の雰囲気だ。
結局カールソンは1イニングで無失点も2四球。他の2人が好調なので、1軍は微妙か。
続く三番手は、入団以来ケガばかりしている鶴田。8年目。
ルーキーの年に先発で活躍し「KANに似ている」と言われていた(爆)。それが悪かったのか、2年目以降ケガ続きだ。
2回を投げて2失点。先発の枠を狙うが、こちらも苦しくなった。
4番手はルーキー左腕山北。前回悪かったものの、きょうは好投。昨年の岩瀬のような活躍が期待される。
さいご5番手はその岩瀬が1イニング。先頭・小牧に内野安打されたものの、3者三振で切り抜けた。

さて、オーミーはというと、球速はないものの、カーブのキレが良い。6回を2安打2四球でかなりの好投。
フォームは右足がインステップしてくることもあり、体に隠れて腕がなかなか見えてこない。
このフォームが遅い球速を補っているのだろう。じっさいの球速より早くみえていたようだ。
気になったのは、6回あたりのコントロールが悪くなったこと。例のカーブが外角へ外れる。
やはり中継ぎが多かったせいか、スタミナが課題のようだ。
何はともあれ、現ロッテ河野以来の左投手のローテーション入りは確実になった。
ちなみに今、ファームにいる左腕・オレラーノは、昨年数度先発したものの、長続きはしなかった。

オーミーのあとは毎度毎度の黒木-下柳-ミラバルのリレー。
3人が1回ずつ。今日もそろって無失点だった。シーズンまでとっておいたほうがいいんじゃないのぉ?
中でも目立ったのはミラバル。151km/hを出した。三振も2つ。安定感抜群だ。
オーミーミラバル。今のところ、外国人投手補強は大成功といえる。

Fs打線に目を移す。オーダーが変わった。
一番に井出が帰ってきた。オープン戦初出場である。キャンプ中にケガで出遅れていた。
不調のウィルソンが欠場。5番DHに2軍・鎌ヶ谷のスター・小牧が入った。
また、ルーキー田中賢もきょうはスタメン。
井出は4打数3安打。盗塁も決めて復活・レギュラー入りをアピールした。
対して、オープン戦の少ない出番の中、結果の出ていない小牧が最終テストのような形になった。
昨年好調ながら一軍にお呼びがかからなかったので、監督が代わった今年、最後のチャンスといえる。
結果、センター前とショート内野安打の5打数2安打。なんとか首をつなげたというところか。
ちなみにこの男、アンダーシャツが半袖ながら襟がハイネックである(笑)。

そのほか目立ったのは金子。4打数3安打4打点ときょうのMVPに選ばれた。

中日の打線は特に印象ナシ(笑)。
筒井井端など内野と外野を兼ねられる選手が多いのには感心した。それくらい。

試合後、東京ドーム敷地内にあるウェディングドレスを扱うガラス張りの店に、中村がいるのを見つけた。
ここのところ好調できょうも2安打1盗塁。開幕ベンチ入りは間違いないだろう。
きれいな女性を連れて打ち合わせをしており、どうやら結婚するみたいだ。
成績もからんでか、すんごく幸せそうな顔だった。っていうかニヤニヤしてた(笑)。
この男も、今年やっと世に出そうな予感だ。



2000年トップへ 観戦記メニューへ Top