やはり、似たような話題にしても世の中の認知度が違う。
今日の広島の先発はルーキー河内。140km/h台の速球を投げる左の本格派だ。
試合前の先発投手発表で河内の名が出ると、ドーム内が大歓声。
じつは、私自身、この投手のことをほとんど知らなかった。勉強不足。名前は何となく耳に入っていたが…。
対して、試合最終の場面で出てきたFsの田中賢にはパラパラの拍手。
まぁ、Fsでも正田が出るときは、大歓声マチガイなしだろうが。
そういえば、先発投手発表の前、フリーバッティングをしていたのが新井。
鋭い当たりを左右に飛ばしていた。テレビのキャンプニュースでも各局「今年のイチ押し」で扱っていた。
さて、Fsの先発は、きのうの観戦記で「好投期待」と締めた金村。
が! 何が起きたか。3回8安打7失点。早々の降板となった。
ふつうの大量点というと、エラー・四死球がからんだところにドカンと長打、というのが多い。
しかし、金村が投げた3イニングは、エラーも四死球もナシ。つまり、すべて素(す)に打たれた失点なのだ。
微妙なコントロールが効かず、スライダーでストライクがとれない。リードも悪かったのか?
女房役のバリバリの正捕手・野口も金村降板後の打席ですぐに代打を送られた。
ココロのエースが岩本なら、実力のエースが金村。
そのエースが、前2週の好投がウソのような惨劇となってしまった。
逆に前2週ボロボロだった岩本と入れ替わってしまった。
2人とも調子がいいのが当然理想なのだが…。
1回に金村が一発を浴びたのが例の新井だ。右中間スタンドへ運んだ。3回にはライトへ二塁打。
新井は5回にFsの二番手・高橋憲からもやはり右中間へ一発。きょう6打点。
右打者だが、ヒットがすべて右方向。しかも、強い当たりだ。清原のいい頃に似ている。
試合前の練習のイメージから「こいつはこわいぞ」と私が言った瞬間に1回の一発が出た。
じつは、きのうの矢野の一発の寸前にも「こわいぞ」と私は言ってるのだ。
ああ、結果が見えてしまう私が怖い…(爆)。
新井は話では、守備がどうしようもないらしい。きょうもDH。開幕スタメンはあるのだろうか?
広島は前田が2本の二塁打。チームも15安打を放った。
また、木村拓也・森笠・福地といった控えクラスもヒットを重ねた。
木村拓はもともとFsにキャッチャーとして入った選手。
今は内外野をこなすユーティリティープレイヤーとなった。
今季新人で木村一喜が入ったので、「キムラタクヤ」とコールされるようになった。
投手。高橋憲は4回は3人で片づけたものの、5回だけで5失点。
今季大量補強された左投手陣の中で、1軍に生き残ることができるのだろうか?
つづいて3番手・生駒は7回に満塁のピンチ。これを三振で切り抜けて、なんとか3回を無失点で抑えた。
最後はま〜た原田。このところ観るたんびに出るので、見飽きてしまった(笑)。こちらも無失点。
広島の投手リレーはなかなか豪華。
二番手・黒田、高卒ドラフト6位ながら今注目株の苫米地、
新外国人のセットアッパーウルソー、小山田、抑えの小林幹とつないだ。
投手6人でFs打線を5安打完封。河内と小林幹以外は無安打。
きょうのFs打線は片岡・田中幸のいない飛車角落ち。
途中でその他の主力も引っ込んだこともあって、中盤以降アクビのとまらない試合となってしまった。
まぁ、こういう日もあっていいか。世の中釣り合いがあるものだ。明日の中日戦に期待しよう。