いままでいろいろな言葉の勘違いをしてきた。
最近では「げっ歯類」。
「げっぱるい」だとばっかり思ってたら、「げっしるい」だった。
漢字で書くと「齧歯類」。
ネズミなんかがそうなんだけど、私の語感では「ゲッパ」というのがネズミ類らしくてしっくりくるのだ。
よく聞くのは「薬剤師」を「ヤクザ医師」だと思ってた、とか、
「ルー大柴」を「ノレー大柴」だと思ってた、などなどだ。
「独壇場(どくだんじょう)」という言葉がある。
ほんとは「独擅場(どくせんじょう)」が正しいのだ。
いつからか「擅」の字を「壇」と勘違いされるようになって、今は正しい表現とされてしまっている。
「どくせんじょう」の意味の言葉が、『独壇場』の「独擅場」になってしまったわけだ。
コロンブスはインドに行ったつもりが、新大陸アメリカを発見してしまった。
ぜんぜん違うじゃん。そこ。
勘違いは社会にも影響を与えた。
名前の勘違いもある。西武と広島で一塁コーチを勤めるトマシノ兄弟。
トマの字はくさかんむりの「苫」ではなく、たけかんむりが付く。
パソコンの世界には当然ない漢字だ。
話では、先祖が戸籍を登録するときに間違えて「たけかんむり」を書いてしまったらしい。
だいたい、漢和辞典なんかにものってないんじゃないだろうか。
彼らの家系だけが使ってる文字かもしれない。
あ、思い出した。
小5のとき、国語の授業で劇みたいなやつをグループごとに読むのがあった。
配役は父・母・きょうだい…みたいなのだったか。
私は父親役をやらされ、「父」のところだけ声を出して読んでいった。
で、最後に子どもを叱るセリフがある。
「この、横着者め!」
私は、「よこぎものめぇ」と父親らしく大声で読んだ。
直後、教室が爆笑の渦になったのはいうまでもない。
この私こそが「おうちゃくもの」だったのだ。