放送予定だったM-Lが雨で流れたため、予備カードのFs戦の中継となったのだ。
この中継の解説松原誠はオーミーの投球について私が観戦記で書いたことと同じところを挙げていた。
3/19の観戦記より
>フォームは右足がインステップしてくることもあり、体に隠れて腕がなかなか見えてこない。
>このフォームが遅い球速を補っているのだろう。じっさいの球速より早くみえていたようだ。
…これとおんなじことを言っていた。ちょっとうれしかった。
オーミーの攻略法としては、右打者はライトへ、左打者はレフトへ流すということだそうだ。
じっさい、BW打線が中盤以降、それをやって1点差まで追いつめたのだ。
けっきょく、8回の中村のスーパープレイ(見てないので、何をしたかはわからない)で逆転は防がれた。
なにはともあれ、5〜6イニングならオーミーは先発としてじゅうぶん使えることが実証された。
今後各球団に当たると、その次からは前述のやり方も含め、いろいろやられるだろう。
それをきりぬけられれば、2ケタも夢ではないかもしれない。
ちなみに松原誠は巨人コーチ時代、好調だった呂明賜の打撃フォームをいじって、
2度と快音を出させなくしたことで『壊し屋』として有名だ。
しかし、ホントに思う。好調なのに、なんでフォームをいじるのか。
阪神の新庄も一軍デビュー当時、物怖じしない、ビュンビュン振り回すフォームで結果を残した。
翌年のキャンプ、山内和弘コーチに「スイングをコンパクトにしろ」といわれ、フォーム改造するも大失敗。
一時は引退騒動まで起こしたことは有名だ。
私には、未だ、新庄はウソのフォームで打ってるように見えてならない。
Fsにもそんな選手がいる。
西浦克拓だ。
おととし20本のアーチを放った大砲。
しかし、昨年は開幕四番を勤めながら、66試合で2本しか打てなかった。
じつは、昨年の春のキャンプでフォームを小さくした。
挙げていた左足をすり足に変えて、スイングも小振りになってしまった。
けっきょく数字は残らず、後半は二軍に居座った。
それらを踏まえた今年、「また元に戻した」そうだが、そうは見えない。
たまたまさきほどの中継のなかで松原誠が西浦について言っていた。
「この選手はなにかこぢんまりとしてしまった。こんなに小さくは見えなかったが…
とにかく印象が薄い。欠場していても『あ、あいつがいない』といわれない。
もっとアピールがないと、ファンにも首脳陣にも印象が残らない」
ほんとに、私もそう思う。
(私自身がプロ野球選手でないことを大前提に、意見…)
結果が出てるんだから、そのまんまで行けばいいじゃないの?
なんで、余計なことをするんだろう。
フォームってのは、変えるというより、「変わる」ものだと思う。
試合を積み重ねていくうちに、ああしようこうしようと改善・改造すればいい。
キャンプの段階で変えると、それがしっくりこなかったときに、元のフォームに戻れない。
戻そうと思えば思うほど戻らないのだ。
なにしろ一年のはじめから違う打ち方をしてるんだから。
何年も続けて数字を残した人間が、さらなる向上を求めてやるのはいいと思う。
しかし、呂・新庄・西浦みたいに、一シーズンよかっただけなのに、多くを求めてしまい、
その結果、はじめよりも打てなくなってしまうのは悲しい。
3人に共通するのは、大振りを小振りに抑えたこと。
確実に当てることを目的にしたと思われるが…。
思いっきり振って当たった結果がホームランになってたんじゃないの?
じっさい、現場の人たちはどういう考えなんだろう。
聞いてみたいが、そんなこと、シロウトには教えてくれないだろうなぁ…。
豪快極まりない(笑)スイングで有名な近鉄の中村紀洋は言っていた。
「今のスイングでホームランが打てなくなったときが、引退するときだ」と。
みんな、そうあってほしいなぁ。
自分が何をするべきか、自分がどんな奴なのか、
はっきりとわきまえてほしい。