東海岸北部最大の渡り鳥中継地
時は2002年の8月。帰国まであと2ヶ月と迫ったNJ最後の夏です。
日本のお盆休みと同じ時期に休みを取って遠出をすることにしました。
アメリカ東海岸は日本から飛行機で14時間以上もかかりますので、
帰国後、日本からでは行きにくいところに行っておくべきと考えました。
東海岸で最も良いところはフロリダですが、夏は暑すぎてだめです(ディズニーランドも!)。
とすると、暑いときは北へ行くのが一番。
ちょうど良いところにバードウォッチングでも有名な場所を見つけました。
そこはマサチューセッツ州の州都のボストンの東、
大西洋へ突き出した大きな岬のケープコッドです。
ボストンと言えば、ニューヨーク市から車で4時間。
緯度的には北海道と一緒で、ニューヨーカーの避暑地でもあります。
早速、「Rare Bird Alert」で
情報収集を開始したところ、
ケープコッドは、
数千羽のシギチドリが見られると言うめちゃめちゃすごい場所だったのです。
NJからインターステート95号(NJではNJターンパイク)でニューヨーク市を経て、
ケープコッド先端の町、プロビンスタウンに行きました(宿もここに予約)。
プロビンスタウンは芸術家が集まる町としても有名らしく、
自然の風景から街並みまで見事でした。
【Herring Cove Beach】 |
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湿地帯の周囲の潅木に渡り途中と思われるミドリツバメの群れがいました。
多いところでは20〜30羽くらいで、数本の低い木に連なってとまっていました。 最初に紹介した時には気にしていませんでしたが、 ミドリツバメは日本でも北海道で記録されているんですね。 と言うことで、519種目にさせていただきます(2004/4)。 (CHINO) |
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NJでは水辺に近い林で良く見かけましたが、ここではとまる木がないのか 地面近くの草の上にとまっていました。 これも渡り途中と思われます。 (CHINO) |
【Wellfreet Bay Wildlife Sanctuary】 岬と言うことで、どうしても海へ目が行き干潟ばかり探していましたが、盲点でした。 淡水性のシギは海辺に出てこないんですね。 それから大きな川が無いので、干潟と言っても砂浜なので鳥が分散しています。 ここは、後背湿地(NJにもよくあるタイプ)から森までを含む場所で、淡水性の池がいくつかありました。 そこにはコキアシシギの群れとサギがいました。 夕方1時間ぐらいしか見る時間が無かったので、数は出ませんでした。 |
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アメリカササゴイは初登場ですが、
NJプリンストン近郊にも結構います。
Hamilton Veterans Parkでは数回しか見ませんでしたが、
Delaware & Raritan Canal State Parkではゴルフ場西側の湿地で飛ぶのを何度も見ましたし、
巣立ち雛もいましたので、繁殖してると思います。 アメリカ東部で夏鳥、メキシコ湾岸、カルフォルニアなどで留鳥です。 日本のササゴイと比べると茶色味が強いですが、色分けパターンや細かい模様はそっくりです。 (CHINO) |
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ケープコッドでもシギ・チドリがあまり見られなくて(特に種類) 不満に思っていたところ、池にコキアシが3羽以上、オオキアシも6羽以上かたまっていました。 コキアシは淡水性のシギなんですね。Hamilton Veterans Parkでも見たことがあります。 全米で旅鳥で、南部海沿いで冬鳥です。 (CHINO) |
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これは、アビとカイツブリの仲間で紹介した写真と同じ時の別のカットです。 あちらにも書きましたが、車で移動中に海に浮かんでいるのを見つけました。 冬羽です。 (CHINO) |
次はホエールウオッチング の船上からの写真を紹介します.(CHINO) |