2002.7.5 Sandy Hook| RBA珍鳥情報
「もっと前から知ってればなぁ〜!」
そういうことってありませんか?
帰国してあっという間に1年と2ヶ月が過ぎました.
これはもう1年半も前の事になり,
やや緊張感に欠けることは否めません(笑)
まだもうちょっと写真がありまして,
自分の中での整理をつけるためにも,最後までやり遂げるつもりですので,
もう少しお付き合いください.
話を戻しまして,ちょうどこの頃それを発見してしまいました.
それとは,「Rare Bird Alert」,略して
「RBA」.
珍鳥情報のことです.
日本では,熱心なウォッチャーが集まりすぎてしまうため,
往々にして珍鳥情報は公開されませんが,
こちらでは,地元野鳥の会に集められた情報がホームページで公開されており,
毎週更新されるのです(ウォッチャーが少ないというのもあります).
NJのページは,リンクのページからもリンクを張っていましたが,
再度ここ
に紹介します.やや!去年より情報が詳しくなってます.
このサイトは他の州のページもありますので,
もしもアメリカに行くことになりましたら,チェックをお勧めします.
ということで,毎週チェックしていましたところ,
ブラウンペリカンの情報が複数出ていました.
中でも近場でなじみのある
Sandy Hookにもいるというではありませんか!
さっそく行ってみました.
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| Sandy Hookは夏(海水浴シーズン)には砂洲の入り口にゲートが出来て,入園料をとられます. そこから2つ目の大きな駐車場から行ける木道が第一の観察ポイントになります. その先の潅木の枝先で,NJのホオジロ,ウタスズメが青い空をバックにさえずっていました. ホオジロ科の中では一番見やすい種類です. (CHINO) |
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縦に長いSandy Hookの湾をチェックしながらブラウンペリカンを探しましたが,
ぜんぜん見つかりませんでした.
最北地点の浜まで行くと,砂浜ではアメリカコアジサシが盛んに鳴いていました.
雛に餌をやっているのだろうと思いましたが,
相手も成鳥のようですね.求愛給餌でしょうか? 繁殖期寒中,浜の真ん中の大部分は立ち入り禁止で,ロープが張ってあります. 駐車場から浜へは犬も連れて行けません(連れて来て怒られている人見ました). さらに,カラスなどの対策でしょうか? 大きさ1メートルくらいで目の粗い針金のかごみたいなのが設置されていました. アジサシやチドリがこの中に巣を作るようです. (CHINO) |
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| 同じ浜に,赤いくちばしがユーモラスなアメリカミヤコドリがいました. この場所では縁があります. てくてく歩きながら,獲物というか食べられそうなものを探していました. (CHINO) |
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| この写真だけちょっと後の9月7日のものです. 胸に茶色の斑点があるのがオス,無いのがメスだと思ってましたが,今まで勘違いしていました. 図鑑を見直すとどちらもオスでした.これは斑点が無い(少ない)タイプのオスです. メスは,色が薄いのでした. ムシクイ系には珍しく砂浜の草むらにいました. こういうところにうろうろしていたのは秋の渡り途中だからでしょうか. (CHINO) |
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ついに出ました.バルドイーグル!ハクトウワシです.
しかし,これは当年産まれの幼鳥.
「白頭ワシ」と言うくらいですから,親なら立派な白い頭になります.
NJではミサゴの復活計画で,各所にミサゴ用の営巣台が設置されています.
ここSandy Hookにもいくつかありますが,
彼は知らずにそのミサゴの巣のすぐ近くに侵入してしまったのでした.
写真は,ミサゴのつがいに攻撃を受けて,たまらず草むらに逃げ込むところです. そういう私も,図鑑のせいにするわけではありませんが, 私の持っていた図鑑ではバルドイーグルの幼鳥の写真は2年目で色が違う写真だったため, ゴールデンイーグル(イヌワシ)だと勘違いして興奮していました. ゴールデンイーグルは西部の鳥で東海岸では珍しいのです. (CHINO) |
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いかがでしたでしょうか?
目的のブラウンペリカン,日本流に略してブラペは見られませんでした.
どうも日中は餌を求めて沖に出てしまうようです.
観察記録も上空を飛んでいるものばかりで,
浜や近海に下りているものではなかったようです. ということで,その後もブラペの情報をチェックし続け, 狙いを絞ってIsland Beach State Parkへ行きました. 帰りがけに寄ったCattus Island County Parkでまた新種の撮影に成功いたしましたので, 次回はそこでの写真を紹介します.(CHINO) |