2001.5.27, 28 Brielle, Sea Girt

  そして,もう1種出ました!ジャジャジャ・ジャ〜ン!

ミズカキチドリ〜!

  谷津干潟などでもたびたび噂になった幻の珍鳥です.

  やばいっす.これじゃ毎週来ないといかんじゃないか!(笑)

No.032 ミズカキチドリ(Charadrius semipalmatus
英名:Semipalmated Plover
  ハジロコチドリと非常に良く似ていて,区別するのが難しいです. この2枚の写真は同じ個体のものです. この個体でハジロコチドリと比べると, 胸の黒い帯の幅が狭い,顔の黒い部分が薄い,媚班の白い部分が少ない, あとミズカキチドリの方は嘴の上部に白がくいこむことが多いそうです (ちゃんと写ってる). その他のポイントであるくちばしがいまいち短くない,基部が太くないので困ります. しかし,一番説得力のある説明は,同じのがたくさんいたということです(笑) 決定的証拠のヒレを見たかったんですけど, ついに泥から上がってくれませんでした.
  残念ながら,日本でちゃんとした記録が無いようですので, 今回は日本の野鳥に入れないことにしました. だれか,日本で出してください.
  ミズカキチドリも東西両海岸の中南部で普通の冬鳥,全米で旅鳥です. ハジロコチドリはカナダ極地方の一部で繁殖, アメリカでの記録はアラスカだけみたいです.(CHINO)

  ということで,デジカメを持って偵察のつもりで行ったら, とんでもないのがどんどん出てきてしまいました. これは,ちゃんと35mmのカメラで写真を撮らなければならないです!

  善は急げということで,翌日(日曜日)も行ってみました. ちゃんと潮を確認して朝早く行きました.しか〜し,ぜんぜん引いてない(涙)

  うそでしょ〜?アメリカオオハシくぅ〜ん,ミズカキく〜ん.どこ〜?

No.033 ヒレアシトウネン(Calidris pusilla
英名:Semipalmated Sandpiper
  潮が引いてなければないで,他にシギチが降りているところが必ずあるはずなんです. 特に入り江で干満にかなり時間差があるとすればなおさら. 付近をいろいろ探しましたが,元々干潟自体が少ないので,どうにもなりません.
  Brielleから少し北のSea Girtというところに池がありました. そこの岸辺にシギを発見!
お〜,これはヒレアシトウネンではないか! カメラ持ってたんですけど,遠くてどうにもならず, フィールドスコープ+デジカメで撮りました. ミズカキチドリにも付いている「Semipalmated」,半水かき足という意味だったんですね.
  アメリカ中,東部で普通の旅鳥です. NJでの類似種としては,アメリカヒバリシギがいますが足が黄色いのでなんとかなりそうです. トウネンやヨーロッパトウネンも記録がありますが,写真撮ったら大発見かも? (CHINO)

  実は,ヒレアシトウネンと一緒に ヒメハマシギがいたんです. しかし,残念なことに上手くデジカメで撮れませんでした. ヒメハマシギは日本でも記録されているので,掲載種類数に入れられます.

  3羽くらいいたので,秋の渡りに期待です.

No.034 コクガン(Branta bernicla
英名:Brent Goose
  最後はコクガンの写真を一枚. これは4月14日にSea Girtよりもうちょっと北の海辺の町Ocean Grove というところの池で撮ったものです. 30羽以上いまして,こんな大きなコクガンの群を見るのは初めてでした. 陸に上がって植物の芽を食べているようでした. アメリカ両海岸で普通の冬鳥. (CHINO)

  ようやくシギチポイントが見付かり,一安心.

8月になればまた秋の渡りで戻ってくるので,今度は早めに見に行く事にします.

図鑑で復習すると,どれも見事に普通種ですが,普通種から確実に撮影していきたいです. 次回ももう少し海辺の野鳥を紹介します!(CHINO)