My master's page | 師匠のページ since 2008.6.25 / Last update 2013.1.10 |
このページでは,私の “蝶の師匠” T.Ono氏の作をご紹介します。 |
師匠の撮影&道中記 |
まえがき(編集子より) 前回更新からだいぶ間が空いてしまいました。 師匠も私も意識はしていたのですが,そのまま流れてしまいました。編集子からのひと押しが,足りなかったのでしょう。 * さて,師匠の5回目となる八重山での観察・撮影旅行(11/19〜11/23)をご報告します。 私(高井)も予定していましたが,体調不良で断念しました。師匠からは綿密なプログラムを組んで準備していたのに…… と責められましたが,何とも仕方がありません。 以下は,天候不良の中,師匠が苦労して撮影した写真とコメントです。 コメントは,A4判3枚にびっしりと5日間の撮影状況が,それも現場の様子を目に浮かべられるほどの詳しさでタイプされていました。 しかしながら,スペースの関係でとても載せられませんので,勝手ながら編集子がリライトさせていただきました。 (編集子のメモへ) |
Tetsuo Ono |
☆平成24年11月19日(月)・・・石垣島から西表島へ 早朝に自宅を出発,羽田空港駐車場につく。JTA石垣直行便は予定どおり離陸した。沖縄上空に差し掛かると晴れていたが,石垣に着陸すると曇で気温もさほどたかくない。とは言っても出かけたときとは10度以上違う。 早速タクシーで離島ターミナル(港)へ向かう。運転手に聞くと,昨日も雨で今朝まで降っていたとのこと。これはついているかもしれない。 安栄観光の高速船は快調に走り,予定どおり11時35分に西表・大原港に到着した。レンタカーで南風見へ向かう。曇で多少風があり気温も低めである。 車を止め付近を散策すると,タヌキコマツナギに産卵しているタイワンヒメがいるではないか。早速カシオEX-ZR200で撮影を開始した。今回は,愛用しているニコンD90・タムロンのマクロ90mmは当初は使わず,カシオで撮ってみることにした。 あぜ道は大型車が通った後で道幅が広くなり,食草が疎らにしかない。曇で多少風がありしかも小さいので,目を皿のようにして探すがなかなかいい被写体は見つからない。それにしても,蝶が全くといっていいくらいいない。1時間程度で切り上げ,次の目的地である南風見田キャンプ場へ向かう。 目的地に着いたが,ナミエシロチョウの♂1頭だけ。小雨が降り出したので,早々に引き上げ古見に向かうが,たまにタイワンキチョウが飛ぶくらいで他は何もいない。次の浦内へ行くことにした。大見謝を過ぎる途中,歩道のセンダングサにクロボシセセリを発見,撮影した。 浦内から他も散策したが,蝶が極端に少ないので,ホテルへ早めにチェックインした。 |
・上左: タイワンヒメシジミ<西表島 南風見>食草のタヌキコマ ツナギにこれから産卵。 ・上右: 求愛中のタイワンヒメシジミ<西表島 南風見> ‥‥(これは翌日)。 ・上: タイワンヒメのクローズアップ。カシオEX-ZR200で撮影。 ・右上: Nikon D90,tamronマクロ90mmで撮影。背景がきれいに ボケた‥‥。 ・右: クロボシセセリ<西表島 大見謝> ・下左: マサキウラナミジャノメ<西表島 浦内> ・下左: リュウキュウヒメジャノメ<西表島 月ケ浜> |
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☆平成24年11月20日(火)・・・西表島 翌日目を覚ますと晴れている。今日は期待できそうだ。 朝食を済ませ,チェックアウト前に付近を散策していると運よくシロオビヒカゲを見つけた。撮影しようとしたが,敏感で,藪の中に入ってしまった。 それにしても,蝶の姿が極端に少ない。 やっとセンダングサに吸蜜中のタイワンキマダラが3頭いるところを発見したが,満足な写真は撮れなかった。 ホテルに戻りチェックアウト。白浜に向かった。 散策するとアオタテハモドキのオスが地面に止まっている。敏感である。明日向かう黒島で撮影できるから‥‥とも思ったが,粘って,押さえの一枚と思ってシャッターを切った。 昼食後,旧白浜林道入口に着いたが,先客がいたので,美田良川あぜ道から浦内,月ケ浜そして祖納へ行ったが,成果を得られなかった。??? 船の出発まで時間があったので,南風見へ立ち寄ってみた。数は少ないもののタイワンヒメの生息は確認でき,ここで,求愛行動中を撮影できた。 |
タイワンキマダラ<西表島 浦内> | アオタテハモドキ<西表島 白浜> |
☆平成24年11月21日(水)・・・黒島から石垣島 今日は午前・黒島,午後は於茂登林道と真栄里林道の予定だ。 黒島に着いたがここも蝶がいない。うす曇りで多少風があるが,センダングサにスジグロカバマダラとリュウキュウアサギマダラが20m起きぐらいに飛来しているだけである。 伊古桟橋近くで リュウキュウアサギ,ルリウラナミ,ヒメシルビアを撮影。昨年アオタテハモドキがたくさんいたところに来たが,タテハモドキとナミエシロがいたのみ。黒島を後にした。 (石垣島) 石垣港に戻り,昼食後に嵩田林道入口へ向かう。 曇りで気温もあまり高くない。それにしても,タイワンキチョウ以外の蝶が飛んでいない。於茂登林道もたまにヤエヤマカラスが蝶道を飛来するが,他の蝶は見られず。真栄里林道へと向かった。 車を進め,クロセセリを撮影。あかんまサッカー場へ向かう。風があり曇りで気温も低いためか,アオタテハモドキどころか何もいない。 山原橋は先客の車が止めてあったので逆から入ったが,アサギマダラが1頭いただけで,これは記念写真とした。 |
・上左: リュウキュウアサギマダラ<黒島 伊古> ・上右: ルリウラナミシジミ<黒島 伊古> ・中左: ヒメシルビアシジミ<黒島 伊古> ・中右:クロセセリ<石垣島 真栄里林道> ・左: アサギマダラ<石垣島 山原橋> |
☆平成24年11月22日(木)・・・石垣島から宮古島 昨晩からの雨も小ぶりになった。曇り空の中を大里林道から真栄里林道,親水公園に寄ったが,成果は得られなかった。 (宮古島) 12時50分発のRACに乗り,宮古空港へ到着する。 熱帯植物園に入ったが,何もいないので観光へ切り替え。 |
☆平成24年11月23日(金)・・・宮古島 目が覚めると晴れである。チェックアウトして砂山ビーチに向かう。ここは曇りでヤマトシジミとクロマダラソテツシジミ以外は何もいない。 それではと来間島へと車を走らせ到着すると雨だ。しかし,幸運の女神は微笑んだ。すぐに晴れて,ジャコウアゲハとヒメシルビアシジミを十分観察できた。時間があったので帰りに熱帯植物園に寄ったところ,シロオビアゲハの求愛中を撮影できた。 ・・・・思うこと。相対的に年々蝶の数が減っている。一番初めに行ったときのウジャウジャいた光景は戻ってくるのだろうか? 近々に八重山方面には行く気にはなれないと感じられた今回であった・・・・ |
・左: ヒメシルビアシジミ<宮古島 来間島> ・下: 求愛中のシロオビアゲハ2態 <宮古島 熱帯植物園> |
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☆会津地方でのゼフ ・キマルリ 2010.6.26(土) 晴れ,薄曇りのち小雨(写真・省略) 小雨の中,キマルリを写すが,マクロ専用レンズでなかったことなどにより,ピントが甘い写真となった。 2010.7.4(日)〜7.5(月) 晴れ,雨のち曇り,晴れ(写真・省略) 今週はマクロレンズを持ち,先週でかけた磐梯山麓へ。ゼフが発生初期で新鮮,午後,K氏の案内でキマルリの撮影ほか堪能した。 |
2010.7.10(土)〜7.11(日) 高井氏と一緒にK氏の案内のもと,磐梯山麓でのゼフ撮影に没頭。まあまあの写真が撮れた。 午後はまたキマルリ狙いで奥会津へ移動。 小雨が降ったりやんだり,ときどき日差し・・・という中で,ヒメジョオンの前で気長に待っての撮影だった。 左:ジョウザンミドリシジミ D90, tamron90mm macro, F9, 1/400, トリミング, 7.10, 10:30 右:キマダラルリツバメ D90, tamron90mm macro, F9, 1/250, トリミング, 7.11, 14:52 |
☆秋山郷での オオゴマシジミ 2010.7.31(土) 朝5時に出発,8時過ぎにK氏と合流した。 われわれはもう“いい歳”なので岩場はむり,通りそうな沢筋でひたすら待つことにした。すると,上から降りてきたオオゴマが幸運にも足元に止まり翅を広げてくれた。それがこの1枚。 D90, tamron90mm macro F9, 1/200, トリミング 7.31, 11:23 |
編集子から背景を少し・・・ (☆下北半島のゴマシジミ) このときは台風4号の東北北部への上陸が予報されていました。 心配になり進路情報をメールで送っていましたが,どうやら直撃の難は免れたようです。 その台風の間隙を縫って,ゴマシジミの撮影に成果を挙げたことは強運(?)というほかありません。 ・・・・雨風がかえって幸いしたのか,現地の“美味しい味”をいくつも堪能したそうです。 以下は,師匠 T.Ono氏の青森 “蝶”三昧の記録です・・・。 |
D90, tamuron Zoom 200mm (300mm) F6.3, 1/125, トリミング, 8.12, 9:44 |
D90, tamuron Zoom 78mm (117mm) F9.0, 1/80, トリミング, 8.12, 9:54 |
D90, tamuron Zoom 85mm (127mm) F9.0, 1/800, トリミング, 8.13, 9:14 |
D90, tamuron Zoom 55mm (82mm) F9.0, 1/800, トリミング, 8.13, 9:40 |
☆下北半島のゴマシジミ 2010.8.9(月)〜13日(金) 早朝に出発し上野駅から新幹線で一関へ,学生時代の友人と再会。翌日,陸中海岸を鉄道で八戸へ。 この2日間は晴れていたが,翌3日目は台風の影響か三沢市を過ぎるころから小雨となり,むつ市に着くころには本降りとなった。 下見を兼ねてK氏から聞いた場所へ行くが,強風と雨。肝心なときはこの天気,ついてない! 諦めて大間方面へ行く途中,美味しい昼食*をいただく。大間も小雨でむつ市へ引き上げた。 ◇ ◇ 翌12日は台風の接近か雲行きが怪しい。急いで目的地に向かったが,強風と小雨。 これでは・・と諦めたが,少し待つと風が弱まり雨もやんだ。 約30分の間,あたりを散策すると運よくゴマが現れ,何とか写真に収めることができた。 高倍率ズームでの撮影だったが,マクロレンズのシャープさから見るとピンが甘く感じられる。クローズアップは無理なのだろうか? その後,風と雨が強くなったのでむつ市へ引き返し,早めに宿に入った。 13日は台風の直撃が避けられたのか,朝から晴れている。目的地へ急いだ。 おかげさまで交尾と産卵にめぐり会えたのは幸運だった。 帰り道にオオモンシロの♀も捕獲,生きたまま持ち帰った。 八戸駅の手前の五戸町ではミドリシジミとオオヒカゲがいたが,シャッターを押すまでには至らなかった。 * 陸中方面へお出かけの際は,泊まりは「大船渡プラザホテル」がお勧め。夕食が最高,特にホヤの肝ぬたとマンボウ。 昼食は,久慈駅の海岸側の「幸寿司」のチラシと生うに丼。 大間方面へお出かけの際は,昼食は下呂温泉の「あさの食堂」のうにまぐろ丼,サーモンいくら丼がお勧め。 むつ市での昼食は「むつドライブイン」で大きいコロッケの定食が美味。 |
2010年5月9日のヒメギフチョウ |
スミレで吸蜜 | このスミレは花芯が浅いので,全体が撮影できています。バランスがいいと思います。 (トリミング:編集子) Nikon D90 tamron(18-250mm) 155mm F8, 1/320s, 2010.5.9, 13:08 佐久市 |
ヒメギフの卵 ウスバサイシンの葉裏に産み付けられた卵塊。9卵あります。 2個所で見つけました。 |
チャマダラセセリ D70,tamron90mm F8.0,1/400s 2008.5.4 13:09 |
日曜日・時々霧雨。チャマダラセセリ観察会。 妻へ今年も一年蝶の観察に出かけるためのゴマスリとして、 友人Y.Takai氏には悪いが、二人で福島県へ出かけた。 常磐道の渋滞を我慢し現地に到着するも霧雨、場所は牧場との情報だけは! おにぎりとサンドイッチを食べ帰ろうとしたが、もう一ヶ所と見当をつけ立ち寄ったところで見つけた。 薄曇りのためか活発に飛ぶことはなく、 枯れ枝に止まったりタンポポで蜜を吸う個体を数頭観察できたのはラッキーであった!(T.O) |
ギフチョウ D70,tamron90mm,F3.2,1/640s 2008.4.20 11:27 4月20日、薄曇り。ギフ観察会。 友人Y・Takai氏と新潟県長岡市へ出かけた。 昨年とは別のところで、カタクリや桜そしてこのスミレで蜜を吸うギフが観察できた。 落ち着いて一つの花に止まることはなく、なかなかシャッターチャンスがなかったが、運良く撮ることができた! 他にもカタクリで蜜を吸った後飛びたったところが偶然撮れた一枚があったが、 前翅の一部が画面に入っていないので残念な写真もあった。(T.O) |
編集子メモ |
2015. Y.T しばらくお休みです。師匠と相談中・・・ 2013.1.9 Y.T しばらく更新を休んでしまいましたが,本日,師匠の八重山撮影記をアップできました。昨年の暮れから基本レイアウトを考えていましたが,写真点数が多いことや,コメントと蝶の画像を見やすく配置すること,観察ポイントの(沖縄らしい)名称を間違えないようにすることなどで,思いのほか時間がかかってしまいました。 コメントをリライトしていると,沖縄の蝶層の変化や数が減りつつあることを実感しました。 2010.9.4 Y.T 6月の末から師匠とは4,5回遠征をしていますが,今年はどういうわけか(?),意気込んだ割には師匠を超えたといえる写真が取れません。年内にリベンジしないと気が治まりません! でも,今年は “師匠の年” のような気がしています。 2010.5.18 Y.T 今年も師匠と蝶を訪ねて出かけています。4/26 スギタニルリ,4/26 ギフチョウ(小千谷市),5/9 ヒメギフチョウ(佐久市)です。専門知識とポイント探しでは到底かなわないので,写真で何とかしたいと思っています。 2009.6.6 Y.T 9カ月弱の空白ができてしまいましたが,その間に2回,Ono師匠が八重山を訪ねましたので,その成果(?)を報告しました。 写真12枚とかなりの量のコメントをアップロードしましたが,数があるので,不本意ですが画像のサイズを小さくせざるを得ませんでした。申し訳ないと思っています。 これらのほかに八重山(沖縄)特有の蝶も何種類か観察したようですが,カメラに収めるのは難しかったようです。いろいろ現地の状況を聞きましたが,口ぶりからは,また行きそうな雰囲気です。 それにしても羨ましい・・・ |