この星空のどこかに,われわれの隣人は存在するのだろうか・・・?

  われわれは,なぜここ “地球” にいられるのだろうか・・・?
   (2010.1更新)

 ついに地球人は“独りぼっち”でなくなる・・・?
   (2010.10更新)
夜空を見上げていますか?
---私たちはいつも星とともに
あります。
自宅への道すがらにでも
星空を仰いでください。
木立を分けて、軒先に沿って、
瞬きがついてきませんか?



 (2010.12.6)
大山鳴動して・・・の異星人騒動と“その”可能性

NASAの(“宇宙生物学上の発見について”と題された発表を)

『前文略・・・会見の前から「異性人の可能性」を報じた米国のテレビ局もあった。
▼ふたを開けると,猛毒のヒ素を食べる細菌の発見だった。米国の湖で見つかった。
なーんだ,と思うなかれ。生命に必須のりんの代わりにヒ素を食べる。それは
「生命には水が必須」といった常識も覆しかねない発見なのだそうだ。
▼つまり生命には,これまでの想定をはるかに超える柔軟性があるかもしれない。
過酷な環境の星にもわれわれと異なるタイプの生命が存在する可能性がある,
ということになるらしい。
▼人類が「独りぼっち」ではない可能性が増したことになろうか。
とともに我々は何者か,という問いも深まりゆくように思われる。・・・(以下略)』

2010.12.5 朝日新聞朝刊 「天声人語」から

太陽系外の生命(できれば文明)探しは,その環境は“何でもあり”ということなのだろうか?・・・(Takai)


 (2010.10.27)
ついに地球人は“独りぼっち”でなくなる?
地球に似た惑星が発見された



Gliese581gの想像図。てんびん座にある赤い恒星(赤色矮星)
Gliese581の周りを37日弱で公転している。
月が同じ面を地球に向けているように,昼と夜が決まっており,
昼側は70度,夜側は-30度と考えられている。
図では昼と夜の境目に生命存在の可能性がある水と緑が描かれている。
(Lynette Cook氏作成,全米科学財団提供=9.30 読売新聞)

(10月23日の朝日新聞 『ののちゃんのDo科学』から)

ののちゃん=じゃあ,宇宙のどこかには地球みたいな星もあるのかなあ?
藤 原 先生=それも,もう見つかり始めているのよ。まさに今月,てんびん座の方向にあるグリーゼ581という恒星のまわりに,地球にすごく似ていそうな惑星グリーゼ581gが見つかったという発表があったの。
気温は零下31〜零下21度(注)と寒いけど,いつも同じ側を恒星側に向けてまわっているから,暖かい場所もありそうよ。
ののちゃん=宇宙人もいそう?
藤原先生=いるかもしれないわよ。ロシアの研究者がさっそく信号を送ったんだって。この星は地球から光や電波の速さで20年かかる場所にあるから,もしかしたら2050年ごろに返事があるかもね。

(2010.10.23 朝日新聞・朝刊「be on Saturday」e6ページ,『ののちゃんのDo科学:なぜ地球だけに水があるの?』から)
(注)「零下31〜零下12度」となっている記事や,恒星の方を向いている気温では「70度〜零下30度」と書かれている記事もあった。 
ついに地球人は“独りぼっち”でなくなる?

2010年9月30日付けの新聞やインターネットで,「太陽系外で,
最も地球に似た惑星が発見された」という発表記事が掲載されました。
それもわずか20光年の近さにです。
米国カリフォルニア大学とカーネギー研究所の天文学者チームが発見したもので,
個人的には待ちに待った(?)報告です。

 発見者のVogt教授(カ大サンタクルーズ校)によると,『グリーゼ581gと名付けられたこの惑星は,
おそらく堅い地表を持つ岩石惑星で,液体の水と大気があり,
生命の生存に適した条件を備えていると考えらる』とのことです。
それは,グリーゼ581星系には6つの惑星が見つかっていますが,この581gは
唯一「ハビタブルゾーン」(宇宙で生命が存在できると考えられる領域)を公転しているから・・・
との理由のようです。

 ・・・こんな具体的な発表にはこれまで接したことがなく,夢物語のような期待に徐々に
近づいている感じがあり,初めて記事を読んだときはふだんとは違った興奮がありました。

 しかしながら,20光年の距離は,仮に交信できるほどの文明があったとしても,
コミュニケーションを取るには,まだまだ遠い存在です。電波を送っても帰ってくるまで40年が必要で,
せめて太陽系に最も近い恒星,αケンタウリの4.2光年程度に見つかってほしいと願いたいところです。




 2009.9.21

ついに“地球型”惑星が発見されました!

しかしながら,表面温度が2000度もあります・・・


コロー7bの想像図(手前)。周回している太陽に似た恒星(中央)に近く,
溶岩に覆われた形で描かれている。右上の白い点は姉妹惑星のコロー7c。
(ESO・L.カルカダ氏)


 朝日新聞とESOサイトによると,
500光年先の「いっかくじゅう座」(オリオン座の左隣)の方向に,
初めて,主に岩石でできている「地球型」惑星が見つかったそうです。
名前はコロー7b(Corotー7b)。
最新機器の分析で,質量が地球の5倍,密度は地球とほぼ同じとのことです。
ただ,周回している恒星までの距離が近く,表面温度は最高で2000度,
夜は-200度にもなり,生命が存在するとは考えられていないようです。
とても残念です・・・。
2009.9.19【朝日新聞】,2009.9【ESO(欧州南天天文台)】

 毎年,太陽系・地球の環境に近づく新しい発見が報告され,
一歩一歩,われわれ以外の生命の存在が色濃くなっていく・・・
今回は見出しを見て驚いたのですが,公転半径が小さく2000度もあるのであきらめました。
・・・ニュースに接するたびに「わくわくどきどき」するのは私だけなのでしょうか・・・。



 
朝日新聞の記事によると,口径30mという世界最大の反射望遠鏡が
ハワイ島に建設されることが決まったそうです。
小さな六角形の鏡を492枚並べて,すばる望遠鏡(日本)の3倍,
ハッブル宇宙望遠鏡の10倍の解像力を得ようとするするようです。
太陽系外の地球型惑星の発見を期待することにしたいのですが,
完成は2018年とのことですので,どうなることになりますか・・・・・
2009/09/07 朝日新聞朝刊2面



ついに発見か?
これまでに無く希望が持てる星を‥‥




 地球から41光年かなたの恒星「かに座55」に5番目の惑星が発見されました。
 この惑星は地球の45倍の質量を持つガス型の巨星ですが、
主星からの距離などの条件から,この惑星に衛星(月)があれば、
地球に近い気温を持つと考えられ、
衛星には液状の水と生命が存在する可能性も出てくるとのことです。
 この惑星の質量は土星の1/2もありますが,公転周期の260日,
主星からの距離1億1670万キロは,地球のすぐ内側をまわる金星に
近いといえます。イメージできますでしょうか・・・。

 この広い宇宙に生命(文明?)はわれわれだけでないと
信ずる私としては,ぜひとも存在して欲しいと期待したいところです。
2007/11/06【NASA】,2007/11/06【共同】【時事】


 毎年,太陽系・地球の環境に近づく新しい発見が報告され,
一歩一歩,われわれ以外の生命の存在が色濃くなっていく・・・
ニュースを聞くたびに「わくわくどきどき」するのは私だけなのでしょうか・・・。



  なぜ,私たちはここにいるのでしょうか?
 
 
 ここにいると,私たちは私たちの生命力でこの星を生きてきたと思いがちですが,どうもそうではなさそうです。

 ・・・私たちはこの星に生かされていると強く感じます。最近分かってきたことから,それが事実であり,現実であるということになってきました。
 私たちはこの星に発生するべくして発生しました。私達生命が存続する条件を満たしている星,それが地球と呼ばれています。 

→そんな星は
 地球だけなのでしょうか?

答えの一つ

 地球生命の発生を可能にしたのは、40億年にわたる安定した環境、海や陸の存在があったからです。(・・・陸地や水でできた海のない惑星は無数に観測されています。)

 それは何故か------
 まず、太陽から程よい距離にあるからです!(・・・今より近いと金星、遠いと火星のような世界なのでしょう。)

 もう一つ、木星の存在です!
 恐竜が滅ぶほどの小天体の衝突は別にして、木星の引力が、地球に降り注ぐ小天体の衝突から地球を守ってくれています。

 さらにもう一つ、太陽風です! 太陽風と星間ガスの境界面、つまり、太陽系を包むように存在する太陽風の衝撃波面がバリアーとなって、DNAを傷つける銀河宇宙線(粒子)から太陽系全体を守ってくれているようなのです。
宇宙 未知への大紀行
NHKスペシャル第9集
「宇宙は生命に満ちているか」

(2001.12.30 NHK総合)
  もう一つ答え
 (やっと,もう一つの答えを記した文書を見つけました・・・)

「宇宙を知るためのガイド
ゴルディロックス・ゾーンってなに?」


 わたしたちの「天の川」 銀河系には岩石惑星が少なくとも一千億個はあります。わたしたちの太陽系にも,水星,金星,地球,火星と四つありますが,生命が存在するのは地球だけです。
 なぜ地球は特別なのでしょう?
 カギは水,とくに液体の水です。液体の水は,化学物質を混ぜ合わせたり,分解したり,拡散させたり,再結合させてタンパク質やDNAのような新しい生物学的単位を作ったりするのがとても巧みです。水がなければ,生命体の存在は不可能といってもいいでしょう。
 生命体を支えるためには,水が液体にとどまるよう,惑星の温度が0〜100℃でなくてはなりません。
 恒星のすぐ近くを回っている惑星だと,光のエネルギーを大量に受けて焼けつくような熱さになり,水は沸騰して蒸気になってしまいます。
 反対に恒星から遠すぎると,光のエネルギーはわずかしか受けないので,惑星の温度は低すぎて,水は氷のままで溶けることがありません。火星の水も,北極と南極に氷となって閉じこめられてしまっています。
 一定の量の光を受けてその分の熱を放射するには,その惑星が恒星からちょうどいい距離にあることが必要です。そのエネルギーのバランスがサーモスタットとして働き,湖や海の水を液体にしておくのにぴったりの温度を保つのです。このちょうどいい距離の区域を「ゴルディロックス・ゾーン」(住むのに適したという意味で「ハビタブル・ゾーン」とも)といいます。ゴルディロックス・ゾーンというのは,「三匹のくま」の昔話に出てきて,熱すぎも冷たすぎもしない子グマのおかゆを食べた女の子の名前です。
 「ゴルディロックス・ゾーン」にある惑星は,数百万年にわたって温暖で水を浴びていられるので,生命を生み出すための化学反応が活発に起こるのです。

(ジェフ・マーシー教授 [天文学],米国・カリフォルニア大学バークレー校)
「宇宙に秘められた謎」
ホーキング博士の
 スペース・アドベンチャー2
(ルーシー&スティーヴン・ホーキング,
2009.7,岩崎書店)
p.246 から

 → Top Page