2月 NEW
2月3日(土)
日本沈没のDVDを買ってしまいました。
正直期待していた作品ではないのですが、とりあえず見ておこうと思っていたので何となくではありますが買ってしまいました。
平成ガメラシリーズをはじめ、樋口氏の特撮には関心はあったのですが、ローレライを見て監督には向かない人なんだな、
と正直なところ氏の監督作品には期待していませんでした。
世間ではあまりいい評判を聞きませんし。
ローレライを見て一番思った事が、戦争映画と言うよりアニメ作品のノリを感じたんですよね。
アニメが低年齢層向きだとは言いませんが、ローレライは大人向けと言うか一般大衆、
もしくはアニメを見ない人達に受け入れられる作風には感じられなかったんですよね。
それで、この人は特撮映像は面白い絵を撮れるけど、作品をまるまる一本監督するのには向いてないんじゃないかなと、
受け入れられる対象が限定されてしまうような傾向があるように感じていました。
ただどちらも原作がある作品なんで、そー感じる原因が監督によるものなのか微妙な所ではあるんですが。
で、今回の日本沈没なんですが。
まず見終わって思ったのが、配役がミスキャストなんじゃないか、という事です。
と言うより、全員が役柄負けしているというか、影が薄いんです。
迫力が無いというか、線が細い感じがするんですよね。
前作やTV版と比べると、確かに時が経っている以上特撮やCGは進歩しているのは当たり前で、迫力やリアリティはあります。
でも演じている役者さんの迫力が、全然感じられないのは何故なんでしょうか。
演技が上手い下手という問題では無く、日本が沈没してしまうという未曾有の危機を前にして、あまりにも存在が普通なんですよ。
荒唐無稽な内容なだけに、キャラとしての存在感は人一倍無いと内容に負けてしまいます。
話だけが一人歩きして進んでいってしまってドラマ性が感じられなくなっています。
ドラマとしてのシーンはあります、ありますが後ろで日本が沈没してしまうという危機が迫ってるという緊迫感が感じられず、
まるでTVの特番でやっているシミュレーション再現ドラマみたいです。
むしろもっと濃い役者さんや、演技をしてもよかったんじゃないかと、感じました。
草なぎ剛さんは頑張ってはいます、が明らかに藤岡弘さんや村野武範さんには存在感で負けてますし、
柴咲コウさんに至ってはきゃしゃ過ぎてとてもレスキュー隊員に見えません。
特に田所博士演じる豊川悦司さんは、小林桂樹さんの鬼気迫る迫力には到底及びません。
前作は劇場では見ていませんが、レンタルビデオでかなり昔に見た記憶はあります。
当時は若かったんでしょうね、こういった人間ドラマを描いた作品を受け入れる事が出来ず、
面白くないなと見終わった時に思ったいました。
それが最近CATVで公開記念みたいな感じで、小松左京氏の映画化された作品が幾つか放映され、
前作の日本沈没を何十年ぶりに見ました。
そしたらこれが以外と面白く感じたんですよね。
当然、新作と比べたら特撮シーンはどうしてもショボイです。
でもキャラが立っている、というか脇を固める登場人物を含め、大人のドラマという雰囲気が感じられて見応えがありました。
ただ古い作品と言うこともあり、セットや言動に時代を感じるのは致し方ないのかもしれませんが。
最後に、あの終わり方を見てアルマゲドンを思い出したのは自分だけじゃないと思うのですが、どうなんでしょうかね。
| TOP
| GALLERY |
PROFILES | DIARY
| BBS | E-MAIL
| LINK |