DAIRY
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7月


7月17日(月)
少し前にDVDを購入しました。
「くるみ割り人形」と言うサンリオ制作の映画作品です。
公開されたのは1979年と言う事ですので、自分は16歳ですから中学3年頃でしょうか。
当時劇場に見に行った記憶があります。それにLDも発売されてすぐ購入したんではなかったかな。
結構思い入れのある作品の一つです。
当時のサンリオは映画と言いますか、映像メディアに結構力を入れていた時代だったようで。
他にも「シリウスの伝説」「ユニコ」「キタキツネ物語」「星のオルフェウス」と言った作品があります。
その中でもこの「くるみ割り人形」は、人形を少しずつ動かして1コマずつ撮影すると言う気の遠くなる方法で作られる
通称人形アニメと言われる作品で、自分の知る限りこれだけの大作は他に見ないのではないでしょうか。
ただ、途中に挿入されるバレエのシーンやピエロが出てくるシーン等、アニメでは無い部分もあり、
思わず興ざめしてしまうのは自分だけでしょうか。
でも、それでも人形の造形や街並み等の、立体で表現された世界観は今見ても遜色のない出来です。
職人さん達が時間をかけて丁寧に作り上げたという感じが伝わってきて、本当に素晴らしい作品です。
残念ながら内容とは別問題ですが・・・
好みの問題もあるでしょうが、幾つか好きになれないシーンとかあり少し不満もあるのも事実です。
LDを持っていた事もあり、たまに思い出したように見直したりしていたのですが。
つい最近も引っぱり出して見たのです。
ところが、所有しているLDは画像の劣化が激しく色の滲みや輪郭のボケが酷く、
とてもLDとは思えないほどになっていました。
LDは当時、半永久的に保存が出来るメディアと謳われていました。
もっとも後にそのコピーは中止されたようですが。つまり時間とともに劣化してしまうのですよ。
映像が記録してあるディスクが吸湿等の変化によって劣化してしまうようで、ある時期にこのための対策が施されたようですが、
それよりも以前に製造されたディスクはノイズ等の劣化が時とともに発生してしまうようです。
どうやら所有している「くるみ割り人形」は発売時期がはっきりとは分かりませんが、
対策が施されるより前に発売されたディスクのため画質が劣化してしまったようです。
あまりの画質の酷さにショックを受け、古い作品だけどDVDで発売されてないかな、と思いネットで検索。
ありましたよ、ありました。しかも丁度いい具合に価格を下げて再発されたらしく1500円でした。
これは買うしかない!とネットで注文しました。
それがこの間届いたので、早速見ましたよ。
画質に関しては問題ありませんでした。
当時のカメラの性能にもよるのでしょうが、少々の輪郭の荒さは致し方ないところでしょう。
LDよりも断然綺麗な画質で見られるのなら良しとしましょう。
ただそれでも残念なことがあって、LDの時にも思っていたのですが。最初の部分で会話が画面にかぶって入るシーンがあるのですが、
どうにも入力された音量が小さくて聞き取りにくいとうか聞こえないのです。
ボリュームを上げれば何とか聞こえるのですが、いかんせんそうすると他のシーンが大音量になってしまい、
すかさずボリュームを下げないといけなくなってしまいます。
内容的には聞こえなくてもそれほど問題ない会話なのかもしれませんが、どうにも気持ちが悪いのです。
仕様なのか、自宅のシステムの問題なのか分かりませんが残念です。

7月22日(土)
またまたDVDを購入してしまいました。

「サウンド・オブ・サンダー」というSFパニック作品です。
公開されたのが2004年って事ですから、ほんのちょっと前の作品です。
最近は公開されてからDVD化されて発売されるまで、それほどインターバルが無いので映画館に足を運ばない自分としては嬉しい事です。
学生時代は結構行っていたんですが。最近はホント行かなくなってしまいました。
で、この作品、当時TVCMで見て、へぇ〜何か面白そうと思ってはいたんですよね。
結局映画館へは見に行かなかったのですが、DVDで発売されると知り購入しました。
実際パッケージを見るまでは原作がレイ・ブラッドベリとは知りませんでした。
原作になったのは「いかずちの音」という短編のようです。
中学生から高校、社会人になってしばらくの間、結構SF小説を読んでいた時期がありました。
レイ・ブラッドベリの名前は知ってはいましたが、何一つ読むことはありませんでしたが。
当時はSFと言ってももっぱらスペース・オペラにはまっていたこともあり、
読んでいたのはE・E・スミスの「宇宙のスカイラーク」や「レンズマン」、エドモンド・ハミルトンの「キャプテン・フューチャー」
ジャック・ウィリアムスンの「宇宙軍団」や、E・R・バローズの「火星シリーズ」等のスペオペやヒロイック・ファンタジー物
だったりします。そんな訳でブラッドベリは読んだことはありませんでした。
とは言え、叙情的な作風が特徴のブラッドベリを原作にしてこのようなアクションパニック物になるとは思っていませんでした。
原作を読んでいないので偉そうな事は言えませんが、多分ネタ的なモチーフに使われただけで本来こういう内容の作品では
無かったんではないでしょうかね。
で、
「サウンド・オブ・サンダー」ですが。
面白そうな映画かもしれないと思ってはいたのですが・・・
監督がピーター・ハイアムズと言うことで、あまりパッとしない作品になってます(^^;)
監督した作品には「アウトランド」「2010」「レリック」「エンド・オブ・デイズ」等があるのですが。
ちなみに上記の作品は一応劇場なり、ビデオ等で見ています。
そういう意味では面白そうに思える作品を作ってはいるんでしょうね。
ただ、いざ見てみるとホントにパッとしないんですよね。
タイムトラベルをテーマにした、過去を変えてしまい未来(物語上は現代かな)で異変が起こり、
地球的な規模のパニックが発生してしまう、というよくあるタイムパラドックスを扱った作品です。
で、主人公達はこのままでは人類は滅亡してしまう、と言うことで何が過去を変えてしまったのか。
その原因を突き止め、元の世界に戻そうと奔走する内容になっています。
まぁ、内容はともかく、特撮がよろしくありません。
どれくらいの規模のお金を掛けて制作したのかは分かりませんが。
現在の映画界は、CGの技術が目覚ましいほどの進歩を遂げ、リアルな表現においてはとても作り物とは思えないほどの
映像表現を可能にしています。
にも関わらずこの作品、合成がどうにも上手くなく人物と背景が馴染んでいません。
人物と背景の解像度が違っているようにさえ見えてしまって、作品全体が中途半端な荒い仕上がりになっているような印象を受けます。
登場する恐竜?と言うかモンスターも単体で見るぶんには問題ないかもしれませんが、
人物との絡みとか実際のロケ現場との合成では浮いて見えます
(^^;)
特に水中で現れるモンスターは酷く、水中でのシーンは明らかに合成と分かってしまうほどです。
それにモンスターの皮膚の質感の表現もリアルに欠けていて、本物らしく見えません。
後は全体的に物語の起伏に乏しく、最後まで盛り上がりません。
それに一回見ただけではどうやって問題を解決したのか、分かりませんでした。
まぁ、これは自分の頭が悪かったから理解する事が出来なかったのかもしれませんが・・・
登場人物も少なく、
セットもそれほど大規模な物でもない印象を受けましたし、
以外と低予算で作られたのかもしれませんね。


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