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1曲厳選、スター発掘


日経新聞の2002年6月13日付。この日の「関西企業特集・下」に802が取り上げられておりました。
以下、その内容です。 (情報提供 special thanks あおももさん、こうたさん)【わんたん】
(以下、日経新聞 2002年6月13日付 関西企業特集・下より)

1曲厳選、スター発掘

 関西の人気FMラジオ局、エフエムはちまるに(FM802)。 一九八九年の開局以来音楽を中心とした番組編成で若者の支持を集めてきたが、 最近ではヒット震源地としてその存在感を高めている。 aikoや花*花、最近では元ちとせなど同局が 人気の種をまいたミュージシャンの数は少なくない。

 ヒットを生み出す同局の仕掛けとしてよく知られているのが、 特定アーティストの曲を月替わりで集中的に流す「ヘビーローテーション」だ。 番組制作会社スタッフやラジオDJらが選んだ洋楽と邦楽を各一曲ずつ、 一日最低八回は放送する。 選曲の際は、有名アーティストやドラマ、CMなどとタイアップした曲は取り上げない。 無名でも、既存のヒットに飽き足りない音楽ファンに支持されることで 注目アーティストとなり、これが時に将来のヒットに結び付く。

 年間千回近くに上るイベント開催も他局にはない特徴。 番組で取り上げたミュージシャンによるライブなど、 ラジオの聞き手以外もFM802の世界に引き入れる効果を持つ。 「音楽を含め、新しいこと楽しいことは802が発信しているというイメージをつくり出したい」 (栗花落光取締役)

 実際、昨年夏に同局が主催した無料野外ライブには 七千組の招待枠に百七十万通の応募があったという。 ヒットを発掘し発信するだけでなく、その受け手づくりにも余念がない。 同局の関西圏でのラジオ聴取率は九年連続で一位を維持している。

 二年前からは若手イラストレーターの発掘も始めた。 「ものを伝えることに適している規模」(栗花落取締役)という関西で、 若者の感性をどこまでリードできるか、試みは尽きることがない。


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