日本の大阪から一番近い外国、JEJU


関西国際空港から中型機A300で、およそ1時間半で韓国の済州(チェジュ)空港に到着。
飛び上がってすぐに、お稲荷さん1個と巻き寿司1切れと押し寿司1個の機内食が出る。
飲物はソフトドリンクと、ビールも無料だ。

韓国人のキャビンアテンダントはみな愛想がいいし美人だ。
日本語も流暢に操る。
貴方は美しいという言葉は、韓国語でタンシーヌ アールン タープスミンダ。
乗客はと見ると、加齢も加齢のご婦人だらけだ。

飲物のサービスでみなビールを注文。
大加齢のご婦人が日本酒を注文したり<勿論無い>
なかには余計にビールを頼んで素早く自分のバックの中にしまい込む
加齢ご婦人の姿も目の当たりに。
加齢になってもまだするの?こんなこと。華麗に生きなくちゃ。
することが、みみっちいなと、そこに少しも可愛げがないから寂しい。

飛行機代と海沿いのリゾートホテル2泊で2万8000円というのにつられてJEJU行きに。
後は、名物・五層の黒豚とアワビを食べるのが目的だ。

ちっちゃな空港なのに、荷物がなかなか出てこない。
ちっちゃな荷物一つが。

外に出ると、旅行会社の看板を掲げたご婦人が待っていた。
どんなに他にもツアー客がいるのかと思っていたら、他に誰もいない。
20人乗りのバスに乗り込み、筋書き通りの免税店へ案内される。
これでは、いくらここからリベートを取って商売しているといっても、客が単品ではねえ。

日本で教えられた、韓国流行の化粧品売り場へ直行だ。

日本で某タレントが流行らせた、the ETUDE Houseの売り場へ。
コラーゲン入りの顔のパック。
今人気だというフルーツの香りがするリップバーム、
りんごとかグレープフルーツとか果実の香りがいいらしい。
忘れてはいけないのが、角質を取るクリームだ。これも人気の商品。
しわとりクリームも必修項目だ。
いずれも手持ちでは帰れない品ばかりで、ブランド品には目も向けずに
貸切のバスに?乗り込み、ホテルへと向かう。

韓国では、今が一番円高で日本円で買うのが一番、次はカードかな
<2010年2月現在>千ウォンが百円、一万ウォンが千円という感覚だ。
米国と違い、ここ韓国に来てチップがいらないのが最大の気楽さだ。

ホテルはハイアットリージェンシー、海のすぐ横にあり韓国のハワイという感じだ。
遅い昼食にホテルの食堂で豚キムチ鍋を試食。
突き出しというか、小皿の食べ物がキムチ筆頭に6種類、
韓国ではこれをパンツアンというそうだ。
ハワイではププという。
勿論、お代わりありだ。
ホテルの人は辛いですよといったが、味・辛さ共ころあいだ。

すぐ近くに馬肉を食べさせる店があり、焼肉という雰囲気とは
なんとなく程遠いのは何故か?

ホテルの女性従業員はみな美人だが、なんだかみな同じ顔をしている。

済州にきたら、やはり黒豚だ。
中文観光団地からタクシーで5千ウォンぐらいのところにある
チヌンパンガーデンという店に行く。
ここは黒豚の五枚肉(オギョプサル)を食べさせる店で有名。
広い店内は食べた客と食べに来る客とが入り混じりすさまじい。
カマソという釜のふたを鉄板代わりにして焼くのだ。
不思議と韓国人の二人連れでも記念写真を撮っていく。観光かもしれない。
肉の後は冷麺がいい。
会計3000円あまり。タクシーは呼んでくれる。

昼の間にコンビニを見つけて、ビールとミネラルを購入。
ホテルのバーは雰囲気が無いので、夜空を見ながら飲むビールが一番だ。

部屋にはミネラルが備え付けてあった。水道水は飲めないからだ。

目が覚めたら午前7時なのに外はまだ暗い。日の出が遅いのか?
ハワイみたいだ。
日本からEメールで貸切観光タクシーを注文しておいたので午前9時にホテル正面玄関へ。
ここに来たからには、太王四神記のオープンセット跡地見学をしなくては笑われる。
これがまた場所が遠い所だ。

済州に来て気がついたことは、人が住んでいるのは海に近いところだけで
山に近いところは溶岩だらけか、木も生えてない。
理由は水がないこと、つまり地下水となり下のほうに流れてしまうのだ。
だから川があっても水がない。
それとやたら馬の姿を見た。何故?ここは馬の国?
その昔モンゴルからの影響が強くて、それで馬が多いそうだ。

案内のタクシードライバーが上から滝が見えるところへ行こうという。
ホテルからすぐだという。
七仙女橋がそうだ。その昔天女が滝つぼに下りてきて水浴したという。
タクシードライバーがあそこに天女は何人いますかと聞く。
橋に天女が描かれているので7人だと言うと違うと言う。
私には8人見えると、いくら数えても7人だ。
すると彼は、ここに1人ご婦人がいるから8人だと。
傍に他の観光客がおりご婦人が1人いた。
否それは違う、質問はあそこに何人と聞いたから7人だ。質問の仕方が悪い。
あそこも含めてここに何人かなら判るがと言うと、シャッツポを脱いだ。
堪忍だっせと韓国語で。

太王四神記撮影オープンセットまでは荒野の中を走り続けて1時間半余りかかって到着。
入場料8000ウォン払い、中へ。
北風が強いせいか、観光客も少なく、ほとんど貸切り状態だ。
もともとこのドラマを見ていないから、細かくつくられたセットも
イメージに繋がらないからチンプンカンプン。
ただ韓国の映画・ドラマに対しての力の入れ方、
またこのように撮影後のセットを残して見せるというのもたいしたものだ。
さらに日本であったら、ここに何人かの人間を配置しておくんだろうが、
ここではいろいろの道具がおいてあるのに誰もいない。

済州は泥棒がいないというのが、ここの特色だそうだ。
その精神が生きているんだろう。
ぐるっとまわって1時間余りだった。
ご婦人でヨン様の写真とともに記念写真を撮る人がいた。

済州に来たら、アワビと決まっている。
アワビの食べられる店へと急ぐ。
城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)あたりに
沢山のあわびのお粥を食べさせる店が並んでいる。
どれがいいか悪いか判らない。黙ってタクシードライバーの連れて行く店へ。
アワビの塩焼きとウニ・ワカメのスープを頼む。
パンツアンが6種類出てきたが、この中のキムチは抜群の美味しさだ。
アワビは小ぶりであるが肝が妙に新鮮で美味しかった。1万3000ウォン。
キムチは美味しさのあまり、お代わりだ。
タクシードライバーは別のテーブルでチゲ鍋を食べていた。
店の名前はチェジュ トッペギ<城山日出峰>ソンサンイルチュルポンという場所だ。

まあ韓国人でも済州へ観光に来るのか、店はひっきりなしに
2人連れや家族連れでにぎわっていた。
調理室のコンロの上には焼きビビンバとアワビ粥の鍋がずらっと並んでいるのが壮観だ。

世界遺産の城山日出峰は見上げて見るだけで充分だ。
上がクレーターになっている、ハワイのダイヤモンドヘッドと同じだ。
寒風に吹きさらされて中に入るのはごめんだと、タクシードライバーに言うと
不思議な観光客という顔をされた。

次はこれも韓国ドラマでおなじみのオールインハウスだ。
ここも海沿いの道を一回りするコースだ。
ドラマを見てない人には宝の持ち腐れで、
台風で壊れて立て直したという修道院の建物を遠めに見て終了。

大阪府ぐらいの広さのある端から反対側に帰るのだから、これから時間がかかる。
済州は何故か道だけは素晴らしい。
素晴らしいといえば、ここで取れるみかんのおいしさは和歌山のみかんどころではない。
皮は薄く、味はマイルドでやわらかい。火山の土地のせいなのか?
そういえば韓国の人でみな何箱も買って帰る人の姿を見た。
済州の特産お土産だそうだ。

韓国に来たら、焼肉、ロース、ハラミ、バラと思っていたが、何でもある店は少ない?
どうも豚がメインみたいで、プルコギなんて何処でもあると思いきや、ない。
どうも韓国の人は海鮮など鍋物が好きらしい。

その証拠には朝食のブッフェで味噌汁の中に唐辛子が入っていたりしたものを
みな好んで飲んでいた。
飲物は焼酎がメイン?ビールは飲んでいる人の姿はあまり見受けなかった。
家では焼肉はしないでお店に行って食べる、そうでないと家の中が煙だらけになるからだそうだ。

朝ホテルを出たのが午前9時で戻ってきたのが3時半。
貸切タクシーの料金は5時間で7万ウォンだから、
1時間半オーバーで1万5000ウォン超過料金を払った。

帰国当日、貸切り状態で迎えのバスが来た。
韓国の食料品専門販売店へ、ツアー客としても義務の一つだ。
ここで見つけたのが、みかんのチョコレートも何種類もあるが、
トルハルバン(石のおじいさん)の姿をかたどったのが味もいい。
また、とうもろこしのひげのお茶が香ばしくて美味しいこと、
韓国の人は日本茶のような苦いお茶はあまり飲まないそうだ。

そういえば韓国の昔の姿を伝える民俗村を訪ねたが、ここも案内する人により場所が違う。
その昔の家でそのままで住んでいるというが、
便所は外だし<最近は近代式に改装したというがそれでも外だ>
暖房はオンドルではなく電気毛布だそうだ。
入り口に長い棒が三本あり一本渡してあると、すぐ帰宅する。
二本だと家の中には子供だけ、
三本渡してあると、暫く留守にするという合図だそうだ。

こんな話は北欧でも海軍勤務の家は人形が表を向いていると旦那が家にいる、
裏向いていると、旦那は海へ出ているという合図だと聞いたことがある。

屋根は円形でかやぶきの屋根で7年に一度取り替えるそうだ。
丸いのはモンゴルの影響で、馬が多いのもモンゴルの影響だそうだ。
取り替えるとき、屋根のそこにはなんと、冬虫夏草が出来ているそうだ。
ここで五味子茶を勧められる。
これを販売してこの上がりでもここでの生活の一つにしてるのだろう。
勿論、政府の資金援助もあるというが。
五味子茶は五味子の実を発酵させたもので、甘味、酸味、辛味、塩味、苦味の
5種類の味がすることから五味子茶というのだ。
これを飲んで甘く感じる人は胃の調子がよくない?
すっぱく感じる人は疲労気味、甘酢っぱく感じる人は健康だといわれるそうだ。

液体だから手荷物では持ち帰れないと思いつつ、少し高いなあと思いつつ、
民俗村の案内のご婦人から購入。
帰国のときJEJU空港で瓶入りをゲートの中で販売しているのを発見した。
1万ウォンと2万ウォンの2種類。
いかなる違いかと聞くと、1万ウォンは発酵1年目、
2万ウォンは発酵8年目という答えが。
そうだ、これからは帰りにここで買えば瓶入りで値段も安いし、言うことなしと納得。
この店は国の特産物を売るため免税店ではなく、
工場から直の仕入れで販売しているとの話でありました。
お店の人が、胃にも腎臓にもいいが、これを飲むと忘れっぽいのが治りますの一言で購入を決めた。

帰りの飛行時間は1時間、韓国ビールではなく、バドワイザーを飲んだら関空へ到着。
カムサハムニダ ハングル


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