ハワイの近況<2010年6月>


ハワイのホノルルにあるリーフホテルのショアバードという、目の前が海という
バー&レストランのバーで照り焼きビーフバーガーか、カルーアピッグバーガーを
ビールと共に食べるのが最高の一つの楽しみだ。
時間は勿論何時に行っても大丈夫、混んでいても入り口でバーに行くよと言えば
後は勝手に空いた席をさがせばいい。

ところが昨年初めにここのウエイトレスの人から不況で?とは書いてなかったが
バーでの食事は午後3時まで、自分たちは22時まで働いても、
まかない食が出ないというイーメイルを貰った。

今年、まさかと思いつつ行くと夕方、目指す食べ物はなく、バーベキューがメイン。
成る程、バーベキューならシェフは不要だ。
だからまかない食も出ないのかと変に納得。
チェックといったら計算書が入った黒いケースを持ってきた。
中を見てエッ!チップの換算表が付いている。
しかもそれは、英語、日本語、フランス語、ドイツ語でだ。

日本人に限らず払わないか、数ドルで席を立つ客が多いということか?
もともとアメリカのレストランは初めからチップは従業員一人当たり100ドルは
あると計算して税金を引いているのだそうだ。
だから従業員はそれに該当する額は確保しないと大損するということだ。
確かにドイツ、フランスにはチップ制度はない。
このチップのタイトルが面白い。
Tip Calculator 15%と20%、5ドル間隔で200ドルまで書かれている。


やはりハワイの経済はかなり落ち込んでいる。
さらに久々にロイヤルハワイアンホテルの中にあるパナマハットの店NEWTに行き
ヒルトンホテルの店はと聞くと、景気が悪く閉めたという。

そういえば、去年閉鎖したカラカウア通りのナイキタウンは閉めたままそのままだ。
すぐ近くの昔、ニュートウキョウがあった所に、店の建物だけ出来ているがまだ空き家のまま。
勿論、京屋は閉めたままと、雰囲気が淋しい。
いまさら昔に後戻りできないハワイは、これからどう生きていくのかが難問だ。

6月、米国の学校は夏休みに、従って家族連れでメインランドから来ているが買い物はしないという。
そういえば日本人も沢山来ているが、かつてのように、
ブランド品の入った袋を肩に下げて歩いている姿はちらほらだ。

6年前に地元の人に聞いて知った店がある。
サイドストリートインという店だ。
ここには午後5時半までに行かないと店内は地元の人たちで満席になる。
以前は適当に駐車していたが、今ではバレットで5ドルだが駐車場を探す手間は省ける。
ここのファーマーズサラダ、チキンのみそ焼き、カルーアピッグを中華の饅頭で
包んだようなメニューが抜群で一人前の遼がたっぷりでシェアして食べるといい。
値段も手ごろだ。hopaka stにある。

長いこと建設に時間がかかり、ようやく完成した、トランプという26階建ての建物。
ワイキキのサラトガ通りにあり、目の前は陸軍の敷地なので建物何もなし。
正式にはトランプ インターナショナルホテル アンドタワーだ。つまりコンドホテルだ。

はじめトランプビルというのであの不動産王トランプのビルと思い投資も含めて希望者が殺到。
しかし例の金融不況に出会い、購入者も頓挫ペナルティを払っても解約した人が多いと聞く。

今回、初めてこの建物はトランプさんの名前をデベロッパーが借りて建てたものだと知った。
購入した人の中では、トランプのビルだと思い購入、話が違うと訴訟を起こしている人もいるとか。

6階にあるレストランを拝見に行くと何と西日が当たり、風が吹きぬけでひさしがない。
雨の時はどうするんだろう?
トランプの建設の陰に一寸したエピソードがある。
すぐ下に小さなハワイアンホテルがあるが当初はここも買収して
今よりもっとサラトガ通りよりになるはずだったが
ここの経営者が首を立てに振らず、結局トランプがビーチウォーク側に寄ることになったのだ。

日本のアメリカンエキスプレスのニュースラインをみると、ハワイのラグジュリーホテルという
表現だが、ようはトランプインターナショナルつまりコンドムだ。

ハワイは再会の島と常に称しているが、今回は22年ぶりに宝塚歌劇元月組の有明淳さんに再会した。
愛称ニタ、少々太め<失礼>になっていたが美貌は変わらず、娘さんの留学で共に当地へ来たそうで
今ではフラダンス、バレーのレッスンに通い人生満喫していた。

カラカウア通りのナイキタウンはゴーストタウンに、なだ満と合流した和さびという店は、
今はブレーカーズホテルの中に昔sushikohがしていた後にある店だけという。

そういえば5日間50ドルでリムジンでどこにでも行ってくれるタクシーがあったが、
既に昨年11月に営業をやめたという。
パックで来る日本人には必要がない代物で、個人で来る人には大変便利であった。

そういえばハワイの新聞ホノルルアドヴァイザーは米国西海岸のオーナーに買収されて
名前もスターアドヴァイザーに紙面もタブロイド版に変わった。
かつてはホテルの客が朝、プールサイドでホノルルアドヴァザーを読んでいたが
今は余りその姿を見ない。
この新聞社のメインをレストランローに移すという話だ。
ハワイには永井雄治さんが作ったイーストウエストジャーナル紙が33年の歴史に幕を閉じ
ハワイに住んでいる日本人、日系人は州の情報が入らないと淋しがっています。
富田いくこさんがやっていたK-JAPANという日本語放送局も既に不況のあおりで閉局、
何かこれまた淋しい雰囲気です。

それらに代わってと言えるかどうかは判らないが
Lighthouseハワイ在住者のための生活情報誌というのが発刊されている。
月2回で1日と15日なっている。
大型版で勿論無料だが、置場がカポレイゴルフ場とワイキキのフードパントリーでしか見かけなかった。
在住者と決めているから、観光客は意識してないのだろう。

そういえば過去にLPGAカップヌードル女子プロトーナメントなどをした
カポレイゴルフ場は日本の企業が買収、全面的にリニューアルして
今ではホノルル一番のゴルフ場とか。
ヴィジターは130ドル、カートには打つ場所からの距離がヤードですぐ出るようになっており
昔の姿を知っていると、えっと驚く為五郎だ。

毎年、ホノルルへ行く理由は1998年に天理文庫に「陳舜臣文庫」と[タカラヅカ レヴュライブラリー」を
ボランティアで創設、そこへ本とかビデオテープ、DVDなど運搬するためです。
創設して今年で13年目、天理文庫が出来て30年だそうです。
宝塚歌劇団演出家、日本演劇協会会長の植田紳爾さんの見事な色紙をはじめ、
榛名由梨さんの色紙も飾られています。

今回もハワイ報知の新名さんがハワイ伝道庁の浜田庁長に手渡すのを取材していただき
6月15日付けの紙面に掲載してくださった。
それとハワイの友人で中国語を勉強されている脇田さんという方が
美味しい中華料理店があるというので早速試食へ。
東海荘という名前だがここの魚の水餃子、魚水餃が抜群の美味、
魚とにらだが魚は何処という感じ、ご主人は近大卒で日本語はぺらぺら、台湾出身。
どうやらここが一番だねと。

改めて、「王様のわがままメニュー」を訪問して欲しい。

ところで、ハワイの州知事がふかひれの売買所持を禁じる法律に署名、乱獲を防ぐためだという。
この条例は7月から禁止となるが、実行は来年の7月からだという。
中華料理店の店先にふかひれが飾られており、この姿を消すのだろ。
ふかひれ料理もハワイでは食べられなくなる。

米国の銀行も過ぎたる投資で四苦八苦だが、ハワイのセントラル パシフィックバンクによると
利息はここが一番だという。
6ヶ月1.15%、。1年1.45%、2年1.90%、3年2.20%、5年2.75%だ。
ただ、1年以上は解約時のペナルティが大きい、又今の銀行の会長は2年以内に
昔の姿の地元密着型の銀行を目指しているということです。

メインランドから夏休みといえば家族連れで米国人が来ますが買い物は余りしないということです。

最近ワイキキに日本人の経営の、サケ バー アンド グリルという店ができて人気を集めてます。
ハッピータイムの6時から8時まで半額が売りで気心の知れた日本人4人が知恵を持ち寄りやっている店です。
洋品店の3階に店があり、景色があるところが、他の店と違うところです。Genius Loungeです。

これを書いている時に、週刊誌がこの夏ハワイの兆し?ハワイ発レストランという記事を目にした。
でも、そのような店に行くのは観光客だけ、ロコモコでも今はチップ入れたら12ドルは払わないといけない。
それでおいしいかというと、ロコモコの命はグレービーソースでこれにグリーンのタバスコをかけると
更に美味しいのだが、因みに、カポレイ ゴルフコースで食べたがグリーンタバスコもなく、
ロコモコ全体が中途半端な味だった。

ハワイのご飯というが、本当にハワイのご飯屋?それはサイドストリートインだ。
勿論他にもあるが例えば、アサヒとか。
サイドストリートインは6年ぐらい前から店は知っていたが、今回行って驚いたのは味が更によくなったこと。
味付けが和風味が多いということだ。特にファーマーズサラダ、チキンのみそ焼き、
カルーアピグの中華饅頭包みは抜群だ。Hopaka stにある。車はバレットだ。5ドル

リニューアルして、その発想に驚いたのがシェラトンワイキキのプールです。
普通に見ると海と一体感を感じさせるつくりで、横がプールと隣接してバーに
ここではプールの中でも飲める仕掛けで、バーカウンターから見ていると、
和歌山の混浴温泉の風景を思い出させます。

シェラトンワイキキ、ロイヤルハワイアンホテルなど仕切られていたのが、
見通しよくなりお隣へ仕切りもなくいけるという開放感はあります。

でも既にロイヤルハワイアンホテルの良さも失われ、シェラトンのプールサイドのハワイアンの演奏もなく
あのハワイ、ブルーハワイの雰囲気はありません。

でもビーチウォークにあるブレーカーズホテルは相変わらず夕方4時を過ぎると
そよ風が吹きぬけ静寂となり、プールサイドで氷を入れたビールを飲めるのは
世界一の贅沢バー、プールサイドバー。
その雰囲気は存続しているので心が安堵。
セネラルマネージャーのエセル、スタッフのティム、フローレンス、シャルレーン、シャローン達が
ファミリー的気遣いをしてくれる、なんともいえないホテルです。
最近プールサイドの椅子も新しくして、プールサイドの日よけのテントもグリーン色に変えました。

そこは、意外に誰も知らない、異空間、サスペンデットエリアなのです。

そうそう、忘れてました。ロングスがCVSという企業に買収されたことが、
でもハワイでは、ロングスの方が知名度が高いので、
今は店の看板はロングスのままです。。ご心配なく。
2010年に感じたホノルルは、だんだんハワイという雰囲気が去り行く感じで、
風と共に去らぬよう、願うばかりだ。

そういえばかつては、空港で帰途にチェックイン前にパパイヤなどが買えたが、それは昔の話。
でもアサノ ハワイアン コーポレイションに頼むと美味なパパイヤが空港で受け取れる。
またここで作っているHoney glazed ham<豚の骨付きロースハム>は最高で持ち帰りできるから嬉しい。
実は、このハムに、ミツカンのドレッシング ビネガーをかけて食べると、
燻製の薫りが一段と強く感じて最高の味になる。
是非、ハワイからの帰りはこの豚の骨付きハムを持って帰ることをお勧めする。

そうだ、今回ハワイに行くと何人かの知人が鬼籍へ。
懐かしいのはロイヤルハワイアンホテルでヘレンという店をしていた通称ピンクおばちゃんも鬼籍へ、
彼女の名前はHelen Sinclairといい、新聞にも死亡記事は出たそうだが
年齢は書いてなかったが多分80歳だろうとNEWTのJimが呟いた。
彼女のご主人も肺ガンで数年前既に鬼籍へ、時と共に皆去っていくのか?
とりあえず、紺碧の海、青い空、さわやかな貿易風はハワイにある。


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