ハワイの近況<2016年>

ハワイの近況を言う前に、関空発ホノルル行デルタ航空の様子から、機種は767でコンパクト、
ビジネスの席もコンパクトで、一見、普通の座席と見間違えるレイアウトだ。
テレビは前面に固定横にテーブルが組み込まれて、読書灯は小さすぎて読書には不向きだ。
でも、発見したのは電子書籍は大変読みやすい事だ。

1A席はいいが1BC席はトイレの出入りの明かりが邪魔になる。椅子の座り心地は、
いささか調整の必要があるが、フラットになることには間違いない。
食事はシチュードビーフが拾いもので、ワインは普通フランス、スペインものだ。
数年前まではデザートのワゴンサービスがあったが、昨年から無くなり
今年はアイスクリームとコーヒーサービスだけ。

勿論機内の免税品販売は廃止されたまま。
機種が小さくなれば免税品の収容場所がなくなるのは当然だろう。

767の機種は、コックピトがビジネス席のすぐ前にあるだけに機長の交代、トイレの時は
通路にワゴンを置いて万一に備える危機管理体制は出来ているのに気付いた。

乗客は往復共に大半がすぐに寝込む人ばかりで、こればかりは致し方ないが、
空の旅の楽しみ方を日本人も考えてほしい。
機内で入国に際しての税関入国書を配布したが、結果はホノルル到着後、
入国審査は電子化が進んでおり、略称APCキオスクで画面見ながら
「いいえ」「はい」と答える形式で係員がそばで手助けしてくれるが、
寝ぼけ眼だと、うっかり間違えそうになる項目もある。

それよりこのシステムだと80歳以上は指紋と写真撮影は免除となっているがどうなのだろうか?
最後に顔写真が付いた紙が出てくるので、それを持って審査官の所へ行くという形で、
旅行社のHISもこのシステムは教えてくれなかった。

得てして旅行社担当者は現場状況を知らない人が多い。
やはりサービスゆえ情報は把握しておいてほしい。

ホノルルには高層のリッツカールトンの建物が出来ているが、これは一部屋億単位の
個人のコンドミニアムで運営はリッツが所有者が使わない時には貸すというシステムだそうで、
ホテルという名前はついていない。レントした場合はかなり高そうだ。

リーフホテルでマイタイを飲んで勘定書を見たら、金額の下の方にSuggested Gratuity Amountsとあり
15%、18%、20%の合計に対しての金額がプリントされていた。
つまりチップだ。
日本人以外でもチップを払わないアメリカ人他もいるので、判りやすくしたのだろう。
参考までに飲食の合計20.20$に対してのチップ15%と言うと3.75$だ。

アラモアナショッピングセンターが改装されて、その為かワイキキのビーチウォークの所に
Longs Drugsが開店した。
24時間営業で、すぐ近くのABCで1.25セントのヨーグルトがロングスでは99セント、
キャンテイワインが9.99$が6$余りと、値段が大幅に違うので驚き!
Longsも自動計算カウンターがある。

行くたびに、お店が姿を消していくのがワイキキの特徴だ。

今回も、いつもの様に、フードパントリ―に買い物へ、いろいろと沢山購入
レジで品物を紙袋に入れてるが、手提げがない?今まではビニールの袋に
品物を入れていたのに、今更どうしようもない。ABCも今までの袋から
エコーバッグみたいのに変わった。ロングスも此処は紙袋から手提げの
エコーバックへ、食料品を買う時は気を付ける事だ。

今回は、ワイキキでかなり繁盛した飲食店が、家主に家賃値上げされてSouth King Streetに
Kenzoという店を開店。
17時から19時までハッピアワーで半額の値段が受けてか大繁盛。
ワイン5$はじめオムレツが目玉メニュー?
何でもありのメニューがそれなりに美味。
店のマネージメントをしている、ケン カワサキさんに場所判るよう名刺の裏に地図でもと言うと、
今の時代は皆スマホで調べますという答えが。

驚いたのがアラモアナのMACY’Sの隣にあった白木屋は1階へ。
しかも店内は屋台店通りと言う名称で、いろいろのものを食べさす店が並んでいた。
聞くところによると、その白木屋の中に店を開くのに場所代が40数万弗で
売り上げの23%を更に納めるシステムとか。
デパートのノードストローム、ブルーミング、ニイマンマーカスは新装なった場所へ移転して、
かつてのアラモアナの楽しい雰囲気は何処かに消えてしまった感じだ。

JTBが1階へ移動、隣がオリオリの大部屋でオリオリのカード持ってない人は入れないし
入口でチェックしている。
最近は、決まったコースでなく、好きなコースを回るので、ここが拠点となるそうだ。
もちろん、オリオリのバスはこの部屋の前に到着する。
聞くところ、アラモアナ側から頼まれて移動したそうで、内装総てはアラモアナ側がしたという話だ。

ワイキキの店で聞くところ、なんでワイキキでは店が転々と変わるかと言うと、
5年ごとに家賃の値上げがあり、それならと、またほかの場所を探すことになるという。

今年は為替の関係でオーストラリア人、カナダ人の買い物が少額のものに限られたと話していた。

インターナショナルマーケットの跡地は、まだ建設が終了していなく、今月モールがオープンとか
言われているが、遅れるのがハワイ。
ハワイの鉄道?モノレールの建設も、かなり遅延するだろうという話だ。
これもアラモアナまでで、ワイキキまでは来ない。

長年、顔馴染のパナマハットの店ニュートのジムも72歳、髪の毛は白く髭も白くなったが元気だ。
良いものが見つかれば大変お得というROSSもワイキキ店は繁盛。
事実,良い物が見つかるし、ここで写真の額を買うと本当にお得だ。

ビーチウォークのブレーカーズホテルのプールサイドに60年近くそびえ立っていた、
タコノキが老齢で、昨年の暮れ、倒れかかり切り倒した。
中が空洞になっていたという。
象徴的な樹木だっただけに異空間という雰囲気が半減した感じだ。

小生がなずけたプールサイドバー喰会は、それでも小生が宿泊すると知人が集まり開店となる。

1998年に天理教ハワイ伝道庁の天理文庫の中にボランティアで創設した「陳舜臣文庫」と
「タカラヅカ レビュー ライブラリー」は今年で18年目を迎えて
岡田法夫、レナ夫妻が運営してくれており、綺麗に整とんされている。
創設当時の中尾さんも今年87歳、老老介護で大変と聞く。



                           タカラヅカ レビュー ライブラリーの一部       


陳舜臣文庫の蔵書は300冊、陳さんの執筆風景の写真、テレビ出演のテープなど貴重な資料が展示。
陳舜臣さんは既に鬼籍だが、著書と心と精神はここに存在している。

タカラヅカ レビュー ライブラリーはVHSとDVD合わせて700点、月刊誌の歌劇、グラフはじめ
宝塚関係の単行本など含めて800点になる。
日本国内にも存在しない、この二つのライブラリーは、天理文庫にとってもハワイ在住の方々にとっても
貴重なものと言えるだろう。



天理文庫                      管理する岡田法夫・レナさん夫妻


そうそう、ハワイの友人がアラワイゴルフ場<パブリック>でプレイをと。
ここはコンピュータで順番を申し込むシステム。
値段はビジターカート付きで75$。
ここのコースは2番と18番がダイヤモンドヘッドに向かいながらテーショット打つので最高の場所だろう。
ホテルから10分というのも素晴らしい。
ハワイらしさが失われていく今日、ここだけは昔のハワイの雰囲気がある。

ハワイらしさが失われていく?
何十年前かは、ハワイに到着したらフラダンサーが迎えてくれてレイをかけてくれた。
想いだすのはコダックフ フラショウだ。動物園近くの場所で朝観光客に見せていた。勿論無料だ。
空港ではパパイヤを販売していた。
パパイヤとパイナップルはお土産で荷物に換算されなかったのだ。
だから知人が、パパイヤ積んでおいたからねの一言で、有難いお土産が伊丹空港で
ターンテーブルから受けとれたのだ。
今はそんな甘い話は見当たらない。が、ハワイの良さはそんなところにあったのだ。

機内でもスマホとにらめっこしている年代の乗客を見ると、
あの懐かしいセンチメンタルジャーニーは何処へ。
マハロ

<宮田達夫>


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