ハワイ・ホノルルに創設の「陳舜臣文庫」「タカラヅカ レヴューライブラリー」
                 15周年記念懇話会開催
        <2013年6月8日>



作家の陳舜臣さんが病に倒れて、ハワイで療養することになった時、せっかくだから米国ハワイ州に
「陳舜臣文庫」を創設を提案。快諾された陳舜臣夫妻と段ボール箱5箱に著書を詰め込んで、
文庫を開設するハワイ天理文庫へ運び込んだ。

1998年天理文庫の中尾善宣さんの骨折りで当時のセントラルパシフィック銀行の齋藤譲一会長に
陳舜臣文庫設立実行委員長をお願いして、沖 葉子さんらの協力で開設式を開いた。
その直後に、ではタカラヅカ レヴューライブラリーも創設しようという事になり、
当時は舞台収録のビデオテープをトランクに詰め込んで年に二回ぐらい運搬した。

陳舜臣文庫の開設5周年の時は、陳さんに無理にお願いして、記念講話会を天理文庫の読書室で開いた。
冒頭の挨拶は前ハワイ伝道庁の浜田道仁庁長が、病後、日本でも講演しない、陳さんの貴重な講話会だと。
10周年は夏乃家で陳さん夫妻、齋藤譲一夫妻、浜田庁長夫妻、中尾さんらと記念のパーテイを開いた。

そして2013年6月8日にタカラヅカ レヴューライブラリー15周年記念講話会を元宝塚歌劇月組の副組長だった、
有明 淳さんを招いて天理文庫の読書室で開催。

有明さんは、サヨナラ舞台、さよならの舞台での挨拶を収録したDVDを集まった40数人の方々と鑑賞した後、
小生のインタヴューで有明さんに思い出の宝塚を語ってもらった。

現在、タカラヅカ レヴューライブラリーには収蔵数、単行本や歌劇など月刊誌含めて485冊、ビデオテープ339本、
DVD617枚とあり、大半の宝塚の舞台関係のものは、ここに収蔵されている。
多分これほどの規模でのライブラリーは、陳舜臣文庫と合わせて、日本国内にも存在しないはずだ。

記念講話会には、元タカラジェンヌのセト アキコサン、ヤナガワさんはじめ、富田いく子さん、元新聞記者の新名さん、
齋藤譲一夫妻はじめ、日ごろライブラリーを利用している方々が此の記念講話会に参集された。

有明淳さんも久々にタカラジェンヌの気分に浸れて、気持ちが故郷宝塚に帰ったようだったと感激。
集まった方々も終了後も話題に花が咲いて、元スター有明さんを囲んで話が弾んだ。

此れも、天理文庫の中尾さん、近年天理文庫の一切を管理している岡田法夫、レナ夫妻の行き届いた管理整理の
お蔭で、特に早くから中尾さんが呼び掛けに努力された成果の結果と言える。

残念なのは、浜田前庁長が直前に人事異動で日本へ帰国した事で、本来は冒頭の挨拶をお願いしていたのだが。
こうしたライブラリーを維持管理運営していくことは、並大抵御ことでは出来ない。
それをここ天理文庫は、しっかりとやり、来館者その昔は数人だったと聞くが、
今は毎日60人余りの方が来館するという人気のライブラリーに成長している。

最後に、沢山の方々の協力でタカラヅカ レヴューライブラリーは充実してきたが、
特に阪急電鉄の大橋太朗様の多大なドネーションのお蔭で更なる充実を図れたことは感謝の気持で一杯です。
又、故内海重典様の蔵書の一部をライブラリーに寄贈していただき有難い事です。

これによりハワイ在住の方々が生活の中にここから楽しみを持ち出されることは、この上ない幸せの事と思います。
今後ともよろしくお願いいたします。



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