8.他のインターフェロン


私の見聞した狭い範囲の事ですが、以前はインターフェロンの効果が無かったと言う話ばかり聞きましたが、近頃はウイルスが(−)に為ったという話しの方が多くなりました。

副作用も当時は耐えられなくて途中で挫折したと云う話しもよく聞きましたが、最近は薬による副作用対処も改良されたらしく、途中挫折の話しを聞きません。

私自身スミフェロンで治癒し、知人達やいろいろ聞いた話では、治癒しなかったのはすべて他のインターフェロンの投与を受けていた人だったのでインターフェロンの種類が治療結果に大きく影響するように思っていました。

近頃は使用例が多いためかも判りませんが、他のインターフェロンによる治癒例の方が多い様です。

私の治療例は単なる参考とされて、最新の治療を受けられる事をお勧めします。

下記に最近I.F.の治療を受けられた牛草健吉氏のデータの一部を記載します。

氏は後述するように、輸血後、約29年後に肝機能指標の大幅増を観測し、その後5年以上改善が見られず、今年1月にインターフェロン治療を開始されました。
慢性肝炎で長年お悩みの方に、一読をお勧めします。

牛草健吉氏(19557 27日生)の場合

1968(s.43)、中1(13歳)の時に手術(口蓋裂)後出血多量のために大量輸血
・C型肝炎発見が概略35歳頃(輸血後約22年経過後)
1997年6月肝機能指標の大幅増を観測
2000年8月、インターフェロン適合性検査
 @水戸(体重、γ値低減の指示)遺伝子タイプ2型
20031月、東大医科学研究所付属病院にてインターフェロン治療開始
 イントロンα1000万単位)
 リバピリン併用
・副作用対処
 解熱剤:ロキソニン服用
・2週間の入院時は毎日筋注射
・退院後週3回通院で筋注射(半年間)

                    インターフェロン治療開始までの経過

牛草健吉氏の場合:入院時の初期副作用について

・当初、39度近い発熱、解熱剤ロキソニン服用のタイミングで完全に抑制可能であった。
・初期副作用
 発熱による倦怠感、頭痛、悪寒等、食欲普通、解熱剤服用により特段の支障なしインターフェロン1000万単位の筋注、リパビリン朝、夕に400mg服用、毎食後ウルソ200mg服用
・退院後副作用
 退院2ヶ月後でもロキソニン服用、血液中の赤血球・白血球量が限界値近傍。手足の先が冷たい、たまにひどい悪寒。脱毛(頭髪)が多い。等

             全期間にわたるトランスアミナーゼの変化

             インターフェロン投与後のウイルス量他の変化

医師所見

・トランスアミナーゼは正常値を示している。
・特に、GPTGOTであり肝臓疾患がない状態であると判断される。
・ウイルス量は依然検出限界以下であり、陰性であると判断される。
・血小板はインターフェロン投与直後、下がりその後復帰するという典型的な挙動を示している。
・赤血球、白血球とも健常値の下限程度の値を示しているが、増加傾向も見受けられることから、特段問題にする必要がない。
・インターフェロン処置後、半年経過を見て、ウイルスの再発が無ければ完治の判断が妥当

                         GPTの変化:私(上田)との比較
                             
 月 換 算



牛草氏の最新(16/ 2/ 2)のデータ

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