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1・乳幼児期の外遊び支援ノプレーリヤカー活動とは
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●プレーリヤカーで公園巡回活動
90?60cmの小型リヤカーに遊び道具を積んで公園に出向きます。
09年は、世田谷区では4台のリヤカーが運行。積んでいるのは、黒板ティピーと呼んでいる落書きボード、砂遊び道具、ままごとセット、夏は水遊びのプール。そして風や陽射しの動き遊べる吹流しなどです。
2人の子育て支援者が保管してある場所・保管場所は、団体の倉庫だったり、個人宅や産婦人科のガレージだったりしますが・・・から公園を訪ねます。訪問時間は2?3時間。雨が降ればお休みです。
■プレーリヤカーで大事にしていること
リヤカーは小さな仕掛けで、その規模が良さです。人力で動いて、天候をまともに受ける。人間くさくて、子どもにとってはどこから来て、どこに帰っていくのか、人に轢かれて出入りするリヤカーはひとつのファンタジーです。
特に60cm幅を選んだのは、世田谷などの都市では、緑道も歩道も公園もこの幅でなくては行き来できないところがたくさんあるから。そして女性の手でも十分に操作が可能なこと。折り畳みができるので、長距離の移動は車に積んで運べます。
■リヤカーの効果
「いつも」の公園に、リヤカーが出現すると「そのいつも」が変わります。
まず「今の時間は、乳幼児が遊んでもいい」という空気がスッーと生まれます。すると親たちの緊張がスッーと解かれる。
親たちは公園でも、とても緊張しています。風紀的なことや子どもたちの起こす小さないざこざなど、対応しなければならない親の役目に先回りして身構えている。そんな緊張感です。リヤカーが通
うようになってお弁当を持って長居する親子がいたりして、とにかく親の顔がゆっくり変化していきます。
それから公園が明るくなります。集中力が生まれるというのか活気がでます。運んできた遊具は小さな物ですが、やはりいつもと違う何かが生まれ、子どもたちを刺激します。
そしてサポーターたち。地域の子育て活動情報を伝えたり、遊びをサポートしたり、遊具を直したり、座ったり、しゃべったり。あくまでも見守り役ですが、この人たちが存在するだけで、やはり場に安心感がうまれます。この安心感から周囲に対してもそこに来る人たちにも、みんなが優しくなれる。そんな雰囲気が出てきます。
■プレーリヤカーの開発
乳幼児期の遊びはイベントでなく毎日ある土や水や泥との単純なことの繰り返し遊び。
そこで近隣の公園で、日常的な遊びがおこなえるために、限りのあるリヤカーに搭載するものを検討しました。
・多様な遊びへのきっかけがつくれるように応用がひろい遊具であること
・素材はダンボールとかベニア板で自然感を生かしていくこと
・リヤカーに積むので軽量、折り畳みができること
・砂遊びができるセットは載せたい
・いつもの公園が明るく楽しげに変化していくために明るい色使いをする
・リヤカーを知らせるためにシンボルや目印になる遊具を持つこと
第一号は遊具デザインを得意とする女性建築家と相談していく中で、落書きしたり、ゆれる物に何度も触ってみたりする遊びが今は難しいことに気がつき、吹流しや黒板ティピーの搭載を思いつきました。遊具は使用する中で壊れてもいきます。そのたびに継ぎ足して工夫して、試行しながら動かしています。
■公園行政とのルール
運行には、公園管理事務所の許可をいただいて行います。訪問する場所と日時は予定されています。雨に降られて「今日は晴れたから行こう!!」と即行動ができなくて、ここがちょっと厳しい。ですが多様な要望や苦情を受ける公園の現状を考えると、安定して事業を続けていくには、やむをえない方法と考えています。
■プレーリヤカーの可能性と乳幼児期の外遊び支援
プレーリヤカーは反響がとても多くびっくりしています。手ごろでイメージがしやすく、金銭的にも小規模で実施できるという仕掛けが受けているとも感じます。またエコが求められている時代に合っている、というのも感じています。
が、それ以上に受けるのは「乳幼児期の外遊びをなんとかしなければ」という支援者や親たちの気持ちです。
それは「子育て」から「子育ち支援」に、少しずつ関心が動いているという実感でもあります。プレーリヤカーは親の場づくりも行いますが、主は子どもの遊べる場を増やしていくことにあります。住宅の高層化や利便化で何げない遊びノ土や水や草花や泥と遊ぶことができなくなり、その遊びそのものが特殊なものになってしまった。
この何気ない遊びの機会をつくることが、子どもそのものの生きる力の応援と考えます。子どもが生きる力を多様に身につける機会をつくることは、いつの時代でも未来社会づくりの基礎であり、大人の役目と思っています。「子どもが外にでて遊ぶ場をふやそう」という子育ち支援のメッセージに賛同してくれる方が、とても増えています。
2・プレーリヤカー運行フロー
| 1 |
・プレーリヤカーをそろえる
折りたたみができて軽量なリヤカーはインターネットでも購入は可 |
| 2 |
・搭載品を考えます
・インテリアショップや雑貨店も回り、遊び場を楽しく明るくする
遊具や小道具を探します
・各家で使われていない台所用品や電話機なども集めます
・ダンボールで遊ぶ道具や看板を手づくりします
揺れる吹流しや飾りなども布や紙でつくります
軽くて、きれいで、面白い、が手づくりのコツです |
| 3 |
・巡回する公園を決める
・乳幼児が集まる施設が少ない地域の公園を選ぶ
・乳幼児の親子が集まりやすい公園を選ぶ
・繁華街で公園が汚れているが、ここしか公園がないという理由で選ぶ
・巡回するルートを考えて安全に往復できる公園を選ぶ と公園の選択はいろいろな角度で検討します |
| 4 |
・公園管理事務所との連携
これがもっとも大事なポイントです
公園の利用について公園管理事務所の許可を受けます |
| 5 |
・ルートを検討
リヤカーを引いて往復するルートや保管先も考えます
世田谷では医院や個人のガレージ、個人オフィスなどの協力を 得て徒歩10分のところにリヤカーと遊具を保管してます
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| 6 |
・広報をする
多くの人を集めるイベントではなく小さくても日常の延長にあるのが
プレーリヤカーです。チラシには以下を書きます。
・子どもの預かりはしない
・ケガと弁当は自分もち
・親子で参加チラシは周辺の親子に手渡ししていけるのがベストです |
3・サポーターについて
リヤカーを引いて遊びの時間を創る人たちを「サポーター」と呼びます。サポーターはリヤカーに遊具を積み公園まで引いていく。これが一番の仕事です。公園で遊具を下ろす瞬間は、待っている子どもたちが見守る中、なんともいえずにわくわくする時。そして遊びの数時間が始まります。
・この人たち何者?
プレーリヤカーに出会うママたちの最初の反応です。メンバー制の活動と思われたりして最初は敬遠されがち。そこで第一歩は「プレーリヤカーについて知っていただく」。活動の案内や巡回日のチラシを持っていて、自由参加で乳幼児の遊びであることを話しかけていきます。
・「遊んでいいよ」の雰囲気をつくります
サポーターの大切な役目。公園のサイズや形態にあわせて配置を決めます。
「遊んでいいよ」という雰囲気を出していくために、看板やシンボルの旗や吹流しを飾ります。配置は、「木陰がある」「人目につく」「砂場などのままごとが行える」などで決めていきます。広い公園を広く使うよりも、他の子どもの遊びや横にあるものと関わって遊びが発展していくために、密度があり繋がりがある配置を工夫します。
・ママたちへの声かけ
ママたちが「たのしい」「おもしろい」と感じてくれれば外遊びも面
倒ではなくなります。「おはよう」「こんにちは」と声をかけてママたちに場になじんでもらいます。中には手持ち無沙汰になりがちと、ママたちと縄跳びや簡単な手作りを行うリヤカーもあります。とにかく緊張しないで、ゆっくりして、外は楽しい、を伝えていきます。
・ママたちのつぶやきから会話が始まります
「え、地面におろしてもいいの?!」。「今日は良く遊ぶわ」。そんなママたちの呟きが会話のきっかけです。そこから子育てについて、幼稚園や保育園選び、子育てグループや子連れでいける施設などの話しに広がります。「幼稚園なら、このママに聞くといいよ」と、ママ同志を紹介するのもサポーターの役目。相談を受けるというより呟きからはじまる会話で、地域の子育て情報の受発信が行えていきます。
・いつもの公園での活動です
公園の周囲の家々にチラシを配り、公園を清掃管理する地域の団体への挨拶などを行います。「吸殻等があり、なんとなく汚れていて清掃からはじめる」公園もあります。花壇などに踏み込んでいかないように子どもたちを見ていたり、一般
の利用者の対応等に気を配ったり、普通の公園を定期的に利活用していくために、ちょっとした気遣いも役割です。
・無理して集団の遊びを創らなくても、、
外遊びというと子どもたちが集団で活発に遊ぶ場面を創造しますが、乳幼児は一人遊びが多いです。一人でも他の子どもの行うことを観ていて真似していたり、元気な子どもについていつの間にか一緒に動いていたり、という場面
が生まれていきます。このような連鎖する関わり合いが大事です。サポーターは刺激のある場面
がたくさんうまれていくことに目を配り、工夫します。
・活動の周知
とにかく地域にプレーリヤカーを知ってもらう。そのための広報もサポーターの仕事です。以外に反応があるのが周辺の商店に置いたチラシ。美容院、スーパー、本屋、銀行等に協力を頼みます。世田谷では産婦人科医院の協力もあります。また公園管理事務所に許可をいただき巡回する公園に告知のポスターも貼ります。道行く子づれ連れに渡すなど、いろいろな場面
で広報していきます。
4・他地区の公園活用遊び場事業
09年にKOPAがサポートした公園遊びや出前型遊び場事業
■ 国立市親子の遊び場をつくろう
主催国立市児童館。ダンボールファクトリーで遊具や看板をつくり
一日プレーパークで遊びました
■ 板橋すくすくパークフォーラム
公園遊びサポーター養成講座
主催板橋地域情報交流センター
板橋区内の公園で公園遊びの会を実施しました
■ 東京家政大学 児童学科育児支援専攻2年生
学生が公園遊びを実施します。公園遊びの実施のための企画づくり特別
講義
■ 足立区「パークエンジェル養成講座」
公園で子どもたちと一緒に外遊びしながら子どもたちを安全に遊べるように
見守るボランティアを育てる活動のアドバイス
■ 川崎市「お外でもっと遊ぼうよ」
夢見ヶ崎にプレーパークをつくる会と川崎市幸区役所の協働事業
自転車で遊具を積んで公園を巡回する遊び場の実施をしました |