火山岩について

火山岩は黒っぽいものから順に,

に分けられます.
黒っぽいものほど有色鉱物が多く,白っぽいものほど無色鉱物が多く含まれています.

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◆玄武岩◆

玄武岩は黒っぽい見た目をしており,かんらん石や輝石,斜長石などの鉱物を含みます.
写真:黒岩ジオサイトの玄武岩

割った面を見てみると,ぎらぎらとした(黒い)有色鉱物(や白い無色鉱物)の斑晶があります.
顕微鏡で見てみると,斑状組織の様子がよく分かります.
写真:中山崎ジオサイトのピローフラグメントの鏡下写真
かんらん石は,偏光フィルターを入れた状態(直交ニコル,右の写真)では派手な色をしていますが,フィルターを入れない状態(開放ニコル,左の写真)では透明です.
直交ニコルで,同じく派手な色をしている輝石は,開放ニコルでは少し色が付いて見えます.
斜長石は直交ニコルでは白~灰色,開放ニコルでは透明です.
石基を見てみると,短冊~針状の斜長石と,輝石,不透明鉱物,火山ガラスでできています.このような石基のつくりを「インターサータル組織」と言います.
またほぼ斜長石と輝石だけでできているものは「インターグラニュラー組織」と言います.どちらも玄武岩によく見られる石基のつくりです.
玄武岩の中には,斑晶を含まずほぼ石基のみからなる「無斑晶質玄武岩」があります.

写真:折戸ジオサイトのドレライトの鏡下写真

下北半島では, で観察できます.


◆安山岩◆

安山岩は黒~灰色をしており,斜長石や輝石,角閃石などを含みます.


◆デイサイト◆

デイサイトは安山岩と流紋岩の中間の組成を持っています.


◆流紋岩◆

流紋岩には溶岩が流れた様子がわかる「流理」があります.斜長石やカリ長石,石英,輝石,角閃石,黒雲母などを含みます.