付加体をつくろう!
(製作編)

地球規模でおこっているプレートの沈み込みを,室内で安くお手軽に再現できます.予算は\2-3千円ぐらいでしょうか.廃物利用ならもっと安く済みます.
まずはゴミ捨て場やホームセンター,海川へでかけて材料を集めましょう!

材料
(1) 透明な衣装ケース.側壁と底が直角で,底にでこぼこがないものが好ましい.
(2) 幅10-20cm,厚さ1cmぐらいのの木の板1枚.衣装ケースの幅に合わせて切ります.これは沈み込まれる側のプレートとして使い,「バックストップ」と呼びます.
(3) 断面が円い木の棒2本.プレートが滑らかに沈み込むためのローラーにする.これも衣装ケースの幅に切ります.
(4) 薄いプラスチックのシート.柔らかくて弾力があり,割れにくいもの.衣装ケースの幅に切る.私は要らなくなったプラスチック製ファイル(事務用品)の表紙をカッターナイフで切って加工しました.
(5) 長さ2-3mの布などシート状のもの.衣装ケースの幅に切ります.これが沈み込むプレートになります.紙でもいいですが,破れたりして長持ちしません.いろいろな材質のものを比べると面白いです(ビニール等でも可).
(6) 木ねじ8本
(7) 砂.きめ細かく粒のそろったものがいい.米袋いっぱい(10kg)ぐらいあると安心.
(8) 塩.色のついた砂やメリケン粉でも可.
(9) はがれない両面テープ.接着剤でも可.


組み立て
←材料を,左図のように組み立てます.砂がもれないように,壁とバックストップやプラスチックシートの間にできるだけ隙間がないようにしたいところです.
    
(これはあくまで私に思いついた形にすぎません.皆さんいろいろ工夫してみてください)
  • 板(バックストップ)と衣装ケースの底の間は,0.5〜1cmぐらい浮かせます.充分な隙間がないと,砂が詰まってプレートが沈み込めなくなります. 
  • バックストップは取り外しできるよう,衣装ケースに木ねじだけで留めます.
  • バックストップの海側(上の図で右側)には,プラスチックのシートを張ります. このとき衣装ケースの底にシートの下端が海側にたわんで押し付けられるように,2cmぐらいはみ出させて張ります. このプラスチックシートがないと,砂がもれて付加体がなかなか育ってくれません.
  • ローラーを固定する木ねじは緩くして,ころころ回ってくれるようにします.
セット
←さて,完成したら,両脇のローラーとバックストップの板の下に布を通します.このとき板がワンタッチで着け外しできたらいいのにと思います.
布の上から,砂を2-3cmの厚さで平らに敷きます.砂と塩を交互に敷いてサンドイッチのような縞々模様を作ると,見やすくなります.→
塩はもったいないので,壁の近くだけに敷いてもまったく問題ありません.
実行
さあ,準備完了です.
布をゆっくり引っ張ってみましょう...