こんな時は?
切断中に刃が止まってしまった
切断中に岩石試料が傾いて,刃に無理な力がかかって止まります.粘土でしっかり固定することを怠った時によく発生します.
- すぐにフットスイッチを踏んで,刃の回転を止めます(止めないとモーターが焼き付いてしまいます).
- 石を引いて刃を抜きます.
- 刃が欠けていないか,曲がっていないか,チェックします.欠けたり曲がったりしている場合は,使用を中止して薄片室係か担当教員に知らせましょう(そのまま使用を継続すると,治せるものも治せなくなります).
- 動かないように,試料を固定しなおします.途中まで切った切り口に刃が入るように位置を調節して固定しましょう.
- フットスイッチを押して,切断を再開します.フットスイッチを押しても刃が回転しない場合は,安全装置(サーマルリレー)をリセットする必要がありますが,感電の危険があるので,慣れない人は無理に自分でやらず先輩か担当教員に相談しましょう.
切断中に音が下がっていく
岩石試料が傾いて,刃と岩石がこすれて回転数が下がっています.そのまま続けると刃が曲がってしまうので,すぐ対処しましょう
- 刃が回転したまま,石を引いて刃を抜きます.
- 動かないように試料を固定しなおします.
- 台車を押して今まで切った所まで刃を入れたり,抜いたりを,スムースに刃が入るまで繰り返します.
- 刃を入れても回転数が下がらなくなったら,切断を再開します.
切断に時間がかかる
拳大〜ソフトボール台の岩石(花崗岩を含む)が2〜3分以内に切れない時は,刃の先端に埋め込まれたダイヤモンドの砥粒が脱落して切れ味が低下しています.そのまま使っても時間と電力の浪費ですし,機械への負荷も増えるので,早めに対処しましょう.
- 慣れない場合は,まずは薄片室運営係か担当教員に相談しましょう.
- 自分でドレッシングしたい場合は,人口砥石を何回か切ります.その後,石を試し切りして,バリバリという切断音が回復し早く切れるようになればOKです.
- 人口砥石は高価なので,無駄のないように使ってください.
- 一次切断機用には,ホットプレートの下の机の下にある,グラインダー用の砥石を使ってください.引き出しの中の砥石(二次切断機用)は使わないように.
- 刃を途中で止めず,切りきってください.
- 切り屑もまた使えるので,捨てないでください