岩手県審査・優良賞
ゆめをあきらめない
山口小学校4年 武田 健吾
「ゆめのために ぼくはたたかう
みんなもゆめを あきらめるな」
ぼくのゆめは、野球選手になることだ。尊敬する選手は、今年メジャーリーグの
ヤンキースに入団した松井秀喜。大好きな巨人の4番だった、ホームランを何本
もかっとばすかっこいい選手だ。
ぼくも、今年、野球のスポ小に入った。松井選手のように」かっこよく野球が
うまくなりたいから。二年生の時からやりたかったけど、お母さんに
「忘れ物する人は、スポ小なんて無理。」
と言われて、あきらめてしまった。
四年生になって、入ってもいいと言われ、すごくうれしかった。
さっそく、みんなとやってみたが、見るのとやるのは、大ちがい。ゴロはトンネル
するしフライを落とすし、バットにボールは当たらない。遊びで使っていたボール
とちがうし、キャッチボールでもうまくいかない。もっともっと練習して、うまくなっ
て」、レギュラーになりたい。松井選手はどうしてあんなに打てるのだろう。
松井選手は最初柔道をやっていた。でも野球も好きだった。兄たちと遊んだ
三角ベースが面白かったから。好きなことを選んだ松井選手はみるみる上達
したという。好きなことを続ければ、うまくなるんだと思う。僕も練習をがんばろう。
松井選手が中学三年の地区大会。チャンスで打順がまわってきたとき、相手の
ピッチャーはけいえんを選んだ。松井はバットを放り投げ、ピッチャーをにらんで
一るいへ歩いた。するとベンチからコーチが飛んできて松井に平手打ちをした。
コーチがたたいたわけは二つ。一つは大事な野球道具のバットに八つあたりを
したから。二つ目は相手のピッチャーをにらみつけたから。けいえんはりっぱな
作戦。、ルールにだって許されている。ふてくされた態度をとったほうこそルール
いはんだという。
ぼくも、ふてくされたりにらみつけたりすることがある。でもこれはルールいはん
だ。社会はルールがあってこそなりたっているということを、ぼくは学んだ。
今、松井選手のゆめは、メジャーリーグで最高のプレーをしたいということだと
思う。だから、アメリカで一人でたたかっている。ぼくのゆめは、野球選手になる
ことだ。ぼくもゆめを叶えるために練習をするしかない。ぼくは体が固いから、じゅう
なんをしたり、体力が無いから、ランニングをしたり、ボールをもっともっととれるよう
に、キャッチボールやノックをしんけんにやる。今はレギュラーになれなくても、これ
からしっかり練習して自分が満足できるプレーをしたい。
松井選手のように、ゆめを追い続け、努力していきたいと思う。
だから、ぼくはあきらめない。
書名 松井秀喜物語
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