ここではCDからFreeBSD5.5をインストールする手順を説明します。
次のURLからインストールCDのISOイメージを入手します。
disc2については追加インストールパッケージをインストールするためのものですので、
必要が無ければダウンロードする必要はありません。
パッケージについては多くの場合portsと呼ばれるFreeBSDのパッケージマネージャから
ダウンロード、およびインストールを行います。
ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/i386/ISO-IMAGES/5.5/5.5-RELEASE-i386-disc1.iso
ダウンロードしたISOイメージを市販のCD-Rライティングソフトウェアを用いてディスクアットワンスで書き込みます。
PCのブート優先順位をHDDなどよりCD/DVDを優先するようにします。
PCの電源を入れ、CD/DVDドライブにdisc1を挿入します。
しばらくするとCDからFreeBSDが起動し、起動メニューが表示されます。
そのまま10秒待つか、エンターキーを押すとインストールメニューへと進みます。
メニューからstandardを選択します。
FreeBSDが使用するHDDの領域を設定します。
マシンにFreeBSD以外のOSをインストールしない場合はstandardを選択します。
同じマシンに他のOSをインストールしている場合はBootMgrかNoneを選択し、別のブートマネージャを使用することになります。
ディスクラベルとその容量、マウントポイントを設定します。
特に変更する必要がなければAを押して自動設定し、Qを押して終了します。
ディストリビューションを選択します。
FreeBSDを一般的なサーバーとして使用する場合はDeveloperを選択すると良いでしょう。
portsをインストールするか訪ねる画面が表示されますので、ここではYesを選択しましょう。
ディストリビューション選択画面に戻りますので、Developerにチェックが付いていることを確認し、Exitを選択します。
インストールメディアを聞かれますので、CD/DVDを選択しましょう。
インストール設定を反映し、インストールを開始して良いか尋ねられますのでYesを選択します。
インストール処理が始まります。使用するPCにも依りますが処理に数分~十数分程度かかります。
インストール処理が完了すると、確認画面が表示されるのでOKを選択します。
このあとはインストール後のFreeBSDの基本設定に移ります。
ネットワーク設定をするか聞かれますのでYesを選択します。
通常はLANの設定を行います。
リストの中でethernet cardやLANなどの名称が付いたものを選択します。
IPv6の設定をするか聞かれますので、ここではNoを選択します。
DHCPの設定をするか聞かれますので、初心者の方はここでYesを選択します。
ネットワークに詳しい方の場合はNoを選択し、手動でネットワークを構成します。
次の画面でネットワークの設定をします。
Host:にFreeBSDをインストールしたマシンのホスト名を指定します。
Domain:にFreeBSDをインストールしたマシンのドメイン名を指定します。
IPv4 Gateway:にネットワークのゲートウェイのIPアドレスを指定します。
Name Server:にDNSサーバーのIPアドレスを指定します。
IPv4 Address:にFreeBSDをインストールしたマシンのIPアドレスを指定します。(DHCPの場合自動設定されます)
Netmask:IPアドレスのネットワークアドレスをマスクで指定します。(DHCPの場合自動設定されます)
Extra options to ifconfig(usually empty):は空白にします。
設定が終わったらOKを選択します。
ネットワークを有効にするか聞かれますので、Yesを選択します。
FreeBSDをインストールしたマシンをゲートウェイにするか聞かれますので、Noを選択します。
inetdやネットワークサービスの設定をするか聞かれますので、Noを選択します。
SSHを有効にするか聞かれますので、ここではYesを選択します。
anonymous FTPを有効にするか聞かれますので、Noを選択します。
NFSサーバーの設定を有効にするか聞かれますので、Noを選択します。
NFSクライアントの設定をするか聞かれますので、Noを選択します。
コンソールの設定を変更するか聞かれますので、Yesを選択します。
コンソールのコンフィグ画面になりますので、Keymapを選択します。
Jpanese 106を選択します。
コンソールコンフィグ画面に戻りますので、Exitを選択します。
タイムゾーンの設定を行うか聞かれますので、Yesを選択します。
UTCを使うか聞かれますので、Noを選択します。
エリア選択画面になりますので、5 Asiaを選択します。
国を選択する画面になりますので、18 Japanを選択します。
JSTでよいか聞かれますので、Yesを選択します。
Linuxバイナリの互換モードを使用するか聞かれますので、Noを選択します。
PS/2マウスなどを使用するか聞かれますので、Noを選択します。
FreeBSDのパッケージを見るか聞かれますので、Noを選択します。
ユーザーアカウント作成するか聞かれますので、Yesを選択します。
次の画面でUserを選択し、ユーザーアカウントを作成します。
Login ID:に好きなユーザー名を指定します。(例えばtestなど)
UID:はデフォルトのままにします。
Group:はwheelを入力します。(wheelはsuコマンドでrootアカウントを取得するのに必要です)
Password:にユーザーが使うパスワードを入力します。(例えばtestなど)
Full name:にはフルネームを入力します。デフォルトのままでもかまいません。
Member groups:は空白でかまいません。
Home directory:にはユーザーが使用するホームディレクトリを指定します。デフォルトでかまいません。
Login shell:にはユーザーが使用するシェルを指定します。ここは/bin/tcshに変更します。
設定が終わったらOKを選択します。
ユーザーアカウント作成メニューに戻りますので、Exitを選択します。
rootアカウントパワードを設定するように求められるので、OKを選択します。
画面下にNew Password:と表示されるので、rootアカウントで使用するパスワードを入力します。
Retype New Password:と表示されるので、先ほど入力したパスワードをもう一度入力します。
最後に、基本設定を手動で再確認するか聞かれますので、Noを選択します。
最初のインストールメニューに戻りますので、Exit Installを選択します。
インストールメニューを終了して良いか聞かれますので、Yesを選択します。
CDを取り出します。
マシンが再起動します。
再起動後、初めてFreeBSDをインストールしたマシンを立ち上げると、
起動途中に300秒以内にキーをランダムに入力するよう指示されます。
これはSSHでしようするキーを生成するためで、
300秒以内に画面一杯になるようにキーボードをなるべくでたらめに入力し、エンターを押します。
SSHのキーが生成され、sshで接続できるようになります。
その後、起動処理が行われ、login:という表示が出てきます。
これでFreeBSD5.5のインストールは完了です。