ノースブリッジにNVIDIA IGP-128、サウスブリッジにNVIDIA MCPを搭載している。
ノースブリッジのIGP-128にはGeForce2 MX相当のグラフィックス機能を内蔵しており、
発熱量のせいかチップクーラーとして小型のファンが取り付けられている。
この小型のファンはマザーボードのBIOSで確認したところ5000rpmほどの速度で回転しており、
なかなか耳障りな高い音の騒音源となっている。
2007/03/21
ASUS A7N266マザーボードのノースブリッジに付いているチップクーラーを、
ZALMAN ZM-NB47Jというヒートシンクを用いてファンレス化する手順を紹介します。
ASUS A7N266はNVIDIA nFORECE 420チップセットを搭載しており、
ノースブリッジにNVIDIA IGP-128、サウスブリッジにNVIDIA MCPを搭載している。
ノースブリッジのIGP-128にはGeForce2 MX相当のグラフィックス機能を内蔵しており、
発熱量のせいかチップクーラーとして小型のファンが取り付けられている。
この小型のファンはマザーボードのBIOSで確認したところ5000rpmほどの速度で回転しており、
なかなか耳障りな高い音の騒音源となっている。
ZALMANというメーカーはここ数年のPC静音化パーツを多く開発している。
CPUクーラーからビデオカードの交換用クーラー、PCケースまでも作っていたりする。
今回使用するZM-NB47Jは小型ではあるが、ある程度高さのあるチップ用ヒートシンクだ。
本体はアルミ製で、表面が青色に加工されていることから通称「青笊（あおざる）」とも呼ばれている。
取付方法は付属のプッシュピンでマザーボードに取り付けるタイプだ。
記述が面倒なのでZM-NB47Jを以下「青笊」と記述する。
ノースブリッジのチップクーラーはマザーボードに2本のプッシュピンで取り付けられている。
なので、まずはマザーボードをケースから外す必要がある。
チップクーラーの裏側にプラスチックのピンが微妙に突き出しているので、
ピンの出っ張りを爪やピンセットなどで抑えながら穴の中に押し込んでいく。
チップクーラーに付いているファンは邪魔になるので小さなプラスドライバーで2本のネジを外して取り外しておく。
さてここからがかなり厄介な作業となる。
プッシュピン2本で固定されているとはいえ、チップとの接触面が熱伝導接着剤で接着されており、
プッシュピンを外しても簡単にはクーラー部分は外れない。
これをはがすにはかなりの根気が必要となる。
私はファン部分を取り外したあと、クーラーの横に空いている穴に細いドライバーを突っ込み、
てこの原理でゆっくりとクーラーをはがしていった。
クーラー部分が外れると次のような銀色の表面が見えてくる。
セロハンテープなどで接着剤の残りを綺麗に取れば取り外し作業は完了だ。
ちなみに、取り外したときのチップはこのような状態になる。
接着面はこのようになっている。
この上に青笊を取り付けることになる。
青笊のパッケージの様子
パッケージ内の青笊
内容物
クーラーを手に持った感じ
組立方は商品の箱の裏や、中に入っている説明書に書いてあるのだが、
日本語による記述は無いため、英語が全くダメという人には少々抵抗があるかもしれない。
ただ、英語だけではなくイラストで説明も入っており、そんなに難しい英語が使われているわけでもないので簡単に組立ることが出来る。
やることは至って簡単。付属品のアームにナットとボルトを図のように中途半端に取り付け、プッシュピンを差し込んでおく。
このときプッシュピンとボルトの向きは逆になるので、間違って同じ方向に挿した場合はボルトを逆に取り付け直そう。
アームにボルト、ナット、プッシュピンを取り付けたら、本体の溝にナットを引っかけるように取り付ける。
適当な位置に持ってきたら、ボルトを軽く締めておく。
プッシュピンの位置はアームの自由度によってある程度調整が効くのでほぼ全てのプッシュピンタイプのマザーに対応できるようだ。
取り付ける前に、ノースブリッジに熱伝導グリスを塗る必要がある。
付属品にグリスも入っているため、別途用意する必要はないが、グリスを伸ばすためのヘラは付属していない。
ヘラが無くても青笊本体でグリスを押し伸ばして取り付けてもかまわない。ただ空気がなるべく入らないように注意しよう。
グリスをノースブリッジ表面に薄くのばしたら、青笊をしっかりと密着させる。
位置を固定したらプッシュピンを元の穴の位置に移動させ、パチッと音がするまで押し込んで固定する。
青笊がきちんと固定されたのを確認すれば取付は終了だ。
あとはマザーボードをケースに取り付けるなど、元の状態に戻せばよい。