SAPPHIRE RADEON9000PRO 64MB バルク(ビデオカード)

2002年8月中旬
インターネットショッピングでATIのバルク品を注文したら、なぜかSAPPHIRE製のボードが届いた。
どうやらバルクはATIのものではなく、SAPPHIRE製のものが多いようだ。
SAPPHIRE製のものでも、ボードの作り自体は一緒のようで、クロックもコア/メモリともに275MHz/275x2(550)MHzのようだ。
VRAMも64MB搭載していて、これからの標準となるであろう32bitカラーでも処理落ちが少なくなっている感じがする。

この製品で一番困ったことはドライバがヘボイということだ。
今まできちんと表示されていた部分の表現が異なることがある。
ここでは以前使っていたGF2と比較して話を進めるが、現在のゲームはGFシリーズを基準に作られているのがほとんどだ。
よって、RADEONだとうまく動かないゲームが少なからず存在する。
実際に私もこのボードに変えたことで不具合に遭遇したことがある。
CATALYST2.x世代のドライバで使っていたときはゲームの相性がひどかったが、
最近のOMEGAでCATALYST3.2をベースにしたものだと割と相性が減ったような気がする。
かれこれ半年近く使っているが、RADEON系は市場に登場して半年以上たってから購入した方が無難だと思う。
騒音に関してはWinfast GF2GTSはファンの音が気にならなかったが、今度のはファンの音がはっきり聞き取れる。
私の環境だけかもしれないが、PCの起動時にVGAファンが大きな音を発する。これはなんとも気になる。
ヒートシンク部分がそんなに大きくないようだが、ヒートシンクを大きくしてもっと静音化を図って欲しかった。

この製品を選んでよかったと思うのは、
GFシリーズは画質が甘いという指摘があるが、RADEONシリーズは画質が良好である。
2D表示での画質がはっきりしていて、クリア、シャープと言った表現が適当である。
GF系は少しばかりピンぼけした感じがあるようだ。

とりあえず、今まで使ってみた感想は「素人には不向き」といった感じがある。
ATIがメインストリーム向けと言っているだけあって、あまり高速な処理をするようではないし、
製品として市場に出てしばらくはドライバの出来が悪いことが多いのでうっかり手を出すと厳しい状況に出くわすかもしれない。
3Dゲームをしようと思って買うなら注意が必要だ。

私としてはこのビデオカードは「つなぎ」として購入したので、このボードには厳しいことは要求していない。
「つなぎ」とは、GF2GTS(DirectX7.0世代)からDirectX9.x世代までの間が少々空きそうな予感がしたので
どうせならDirectX8.1世代のボードで乗り切ろうかなと思ったのが購入のきっかけだったからだ。
購入初期はドライバ周りで厳しいこともあったが、落ち着いてくると割と使える。
安くてDX8.1対応のミドルクラスビデオカードが欲しいならこれもそこそこ使えてよいと思う。
また、9000PROではなく9000(非PRO)だとファンレスの製品もあるので、そちらだと静音仕様に出来るのもうれしいところだ。

参考程度に3Dmark2001SEでのスコアを掲載する。
Windows XP home edition
Pentium !!! 1.0BGHz
256MB PC133 SDRAM
SAPPHIRE RADEON9000PRO 64MB DDR CATALYST 7.74
SoundBlaster Live! DiditalAudio2 for DOS/V
スコア5000-5500程度

同様の環境でWindowsMeとWinfast GF2GTS 32MBに変更した場合
スコア2900-3000程度となった。
いずれもデフォルトの設定でベンチマークを行った。

このページの内容は2003年3月に一部書き換えしたため、文章のつながりが悪くなっているかもしれません。

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