ロジクールの光学式マウスの中でも、特に高性能なシリーズとして登場したMXシリーズ。
MXシリーズの特徴はMXオプティカルエンジンと呼ばれる高速＆高精度な読みとり装置を搭載しているところにある。
2003年5月現在、MX700、MX500、MX300の三つがある。
数字が大きい方がより高機能ではあるが、読みとり精度に関してはすべて同じMXオプティカルエンジンを搭載しているようである。
私が購入したMX300は、ごく一般的なタイプのマウスにMXオプティカルエンジンを搭載したものだ。
少々一般のマウスと異なるのは４ボタンであることくらいである。
この４ボタン目には付属のマウスユーティリティーで何か機能を割り当てることが出来るらしいが、
私は今のところ特に４ボタンを使うようなことをしないので、高性能な３ボタンマウスという位置づけで使っている。
いろんなところでこのMXシリーズの評価が出ているし、実際にどんなものなのか気になる人も多いと思う。
ネットの情報を集めてもわかるのは外観と、MXオプティカルエンジンの性能を表す数字だけで、いまいちわからない人も多いと思う。
実際に使うに当たって、まず気になる点は光学式読みとり装置、MXオプティカルエンジンの性能である。
「光学式マウスって、素早く動かすとポインタが変なところに行くんでしょ？」とか
「ボール式マウスに比べて動きが悪いって聞いた」なんて噂を時々耳にしたことがあるが、
このMXシリーズにおいてそんなことは一切無いと断言してもよいのではないだろうか。
なぜなら、私も買ってきて早速このマウスを力の限り素早く動かしてみたのだが、ポインタは手で動かしたとおり・・・というか、
私自身も実際にどれくらいマウスを動かしたのかわからないくらい動かしているのに、
マウスを動かした形通りにポインタも動いた。
以前使っていたマウスだと、力の限りマウスを動かすと明らかに自分の動かしたと思う方向とは違う方向に動いていたので
それが一切無く正しく動いていたのだから、これは事実上「全くポインタが読みとりミスを起こさない」と言えるのではないだろうか。
普通は力の限り速く動かすようなことはないが、ゆっくり動かしていてもその精度は安心できるというものだ。
光学式マウスは読みとりがおかしいなんてことは、MXシリーズにおいてあり得ないと言える。
もちろん、安物の光学式マウスにはそういった現象が時々現れるので注意が必要だ。
USB/PS2両対応なので、特にコネクタに関しては問題ないと言える。
マウスの形状もこれまでのレギュラーマウスと同様の形をしているので、特に違和感を覚えることはないと思う。
若干４ボタン目をうっかり押してしまうことがあるかもしれないが、その辺は慣れが必要なのかもしれない。
実際に使ってみた感じ、以前のロジクールマウスと大して変わらない・・・。
という印象も確かだが、読みとり精度が上がったおかげで、マウスを止めておいてもポインタがぶれることがなくなった。
光学式に変えて不気味に思うのが、止めているはずのマウスポインタがブルブル動く現象なのだが、これがなくなったのはうれしい。
４ボタン目はロジクールのマウスドライバ＆ユーティリティではアプリスイッチになっているが、いまいち使い道がわからない。
XP標準のマウスドライバにするとブラウザの「戻る」ボタンに割り当てられているらしく、そこそこ使う・・・かもしれない。
ていうか、４ボタン目を押すよりマウスで「戻る」ボタンを押しにいく癖がついているので、その辺が便利といえるのかどうかわからない。
ゲームに使用する場合はロジクールのドライバだとどうもスクロールの反応がうまくいかず、結局XPのドライバを使っている。
XPのドライバでは４ボタン目をゲームでは使うことが出来ないのでスクロール付き３ボタンマウスとして使っている。
個人的に現状ではスクロール付き３ボタン以上の機能が必要なのかどうかわからない。
人によってはボタンは多ければ多いほどよいと言う人もいるが、
多ボタンマウスは形状が独特で手がつかれるという経験をしたことがある。
よって、私はボタンの数よりボタンの押し安さ、マウスの扱い易さの方を重視している。
まとめると、このMX300マウスは光学式独特の問題点を解決したちょっぴりリッチなマウス
と言ったところだと思う。
一つ下のグレードのマウスも仕様変更を受けて読みとり解像度自体は同じなので（速度は違う）
MXオプティカルエンジンとどれほどの違いがあるのかわからないが、４ボタン＆MXオプティカルエンジン搭載が大きな違いだ。
ボールから光学式に乗り換えるのが怖いという方にはMXオプティカルエンジン搭載機種はお勧めできる。
ただし、上位機種は多ボタンマウスであり、マウスの形状が独特なので人によって好みが分かれるが、
MX300ならほとんどの人に光学式マウスの良さを堪能させてくれるはずである。