擦り傷の補修

バリオスの擦り傷・ひっかき傷の補修
2004/07/18
久々にバイクのお手入れ、と言っても今回は小傷をペイントするだけ。
バイクの塗料を通販で購入し、悩みに悩んだ末にやっと購入したデジカメ。
今回からはこのデジカメを利用して補修の経過を自己満足で掲載する。

まずは今回補修する予定である小傷を確認する。
バリオス後部の傷 画像の上がバイクの後ろ、下がシートの後部座席右後ろ辺りになる。
どうやら前のオーナーが荷物か何かをぶつけたものと思われる。
特にひどいのが、奥の方に見える黒い傷だ。これは表面の赤い層より深い傷で、下地の黒い層が見えているものである。
ちなみにこれはバイクのシートカウル部分で、材質はプラスチックと思われる。
バリオス後部の傷のアップ これは上の画像の奥の方に見えている黒い傷のアップ。
フラッシュが反射して見づらいかもしれないが、右側に見えるのが擦り傷である。
バリオステールランプ近くの傷 こちらはテールランプ左上。
このように所々にぶつけたような小傷がある。
バリオス後部の傷を遠くから見た図 写真の中央に写っているのが最初の方に出てた傷。
テールランプはこのすぐ後ろに付いています。
大雑把ではあるが、今回はこれらの黒い下地が見えるものと、そこまではひどくないが目立ってしまう擦り傷を直すことにする。
手順としては、
  1. 傷やその周辺を耐水ペーパーで簡単に削る
  2. 削りカスやホコリ、油汚れ、ワックス分などを綺麗に取り除く
  3. タッチアップペイント(塗料)で傷を埋める
  4. 表面を耐水ペーパーで整える
  5. 鏡面コンパウンドで表面を仕上げる
  6. 汚れを落としてワックスを掛ける
という流れである。
バリオス後部の傷をペーパーで削ったところ 耐水ペーパーで傷を簡単に削ってみたところ。
ここでは1500番のペーパーを使った。
こういった補修をする際は割と目の細かい方がやりやすいので、少なくとも1000番以上の物を使用した方がよい。
傷の周辺の光沢が無くなっているのが分かるだろうか?
あまり削りすぎると明らかに変形してしまうので、形を綺麗に整える自信のない人は控えめにした方がいいんじゃないかと個人的に思う。
バリオス後部の傷にタッチアップペイントを塗ったところ とりあえず傷の深い部分にタッチアップペイントを塗ってみた。
タッチアップペイントとは、小さなハケが付属する液状の塗料だ。
スプレーは塗料を吹き付けるため、広い範囲を綺麗に仕上げることができるが、小さな傷の場合はタッチアップペイントの方が楽に仕上げることができる。
本日の作業はこの辺で終了した。
この後は塗料の盛り上がった部分を削って表面を均一化しないといけない。
ここで作業を中断する理由としては、塗料が乾くのを待つという意味が大きいが、実際にはすでに塗料は乾いている。
指で触っても全く問題が無いくらいに固まっているのだが、油断は禁物である。
以前、スプレーで補修した部分を仕上げようとコンパウンドをかけたとき、乾いてはいたものの完璧に硬化しておらず、
綺麗に削ることができなかった経験がある。
なので夏場でも1日以上、塗料を乾燥させることにしようと思う。(冬場だと3日~一週間程度)
続きは次回更新する。
バリオス後部のタッチアップペイントを塗った箇所をペーパーで仕上げたところ 2004/07/20
上の写真の状態から耐水ペーパーで表面を削って整え、コンパウンドで磨いた状態。
ハケで塗った跡にできるデコボコが綺麗になくなり、光沢が無くなっていた表面がピカピカに輝いている。

あえて分かり易い写真を用意しているが、実際には注意して見ないとどこを塗装したのか分かりにくいようになっています。
バリオス後部のタッチアップの仕上がりの図 もう少し離れて撮影したもの。
目の細かい耐水ペーパーで削った表面ならコンパウンドで光沢が復活する。
光の反射が無ければどこを塗装したのかまず分からないと思う。
バリオス後部のテールランプ近くをタッチアップペイントで修理したところ こちらは塗装後のテールランプ周り。
ステッカーの周りはうまく仕上げることができなかったが、左側の黒い傷は目立たなくなった。
実は私がタッチアップペイントを使って補修するのは初めてなのだが、仕上がりを見て思ったことは、
もう少し表面を平らにした方が良かったかなと思うところと、塗装補修の全般に言えることだが、塗料とボディの色が完全には同じでないのが気になるところ。
前のオーナーの補修は、まず傷の上に暗めの銀色系のパテらしきものが塗ってあり、
その上から色違いの赤のタッチアップペイントが塗られており、下地の銀というか銀黒っぽい色が浮き出た赤色になってしまっていた。しかもハケの塗り跡が目立っていた。
前のオーナーの補修より格段に目立たなくなったし、自分では満足いくレベルの仕上がりになったので良しとする。
おまけ
もしこのページの内容を参考にする人がいたら、もう少し知っておいて欲しいことが少しある。
  1. 塗料は純正カラーと同じ色を選ぶ
  2. 塗料を塗る部分は必ず下地処理をする
  3. 塗料を塗ったら必ず表面を仕上げる
というものだ。
なぜこんなことを書くのかというと、
  1. 適当に見た目で似ている色を買ってくる人がいる
  2. 補修部分に対していきなり塗料を塗る人がいる
  3. 塗料を塗ったらそれで終わりにしている人がいる
という、いかにももったいないことをしている人が多いからである。
1番に関しては塗料の色だが、店に置いてある塗料に貼ってあるシールの色はアテにならない。
特にバイクの塗料は一般的なホームセンターには置いていないと思う。(四輪自動車向けの物がほとんど)
なので、自分のバイクの色(色の名前やカラーコード)を確かめてからバイク用品店で探すか、インターネットショップなどを利用して買った方がよい。
一口に白と言っても何種類もの白があるし、赤、青、シルバーなどについても同様のことが言える。
同じ赤系の色なのに全然違う赤色になってしまったということも少なくない。
なので、なるべく純正色を買った方がよいと思う。(他社製の塗料でもかまわない)
例外として、現車持ち込みで塗料を調合してもらえるところがある。できればこちらの方が理想だとは思う。
私のバリオスは95年式の赤なのでファイアクラッカーレッドという色でカラーコードはB1だったので、
お店で塗料を買うときはファイアクラッカーレッド"FIRECRACKER RED"カラーコード"B1"と書かれた物を買うということ。

2番に関しては、最低限汚れだけでも取って欲しい。
よほど綺麗ならどうだか分からないが、水ぶきだけなんて言うのはやめた方がいい。
油汚れが付いていたり、ワックスが付いていると塗料を弾いてしまうことがある。
この状態だと綺麗に塗料が塗れないか、塗れても剥がれてしまうことがある。
洗剤を使って綺麗にするか、パーツクリーナーなどを使って脱脂するのが望ましい。
また、塗料はザラザラした面とよりよく密着する。表面がつるつるしている場合は表面を耐水ペーパーで整えよう。

3番は仕上げに関してだが、タッチアップペイントで塗装する場合、必ずハケで塗った跡が残ってしまう。
小さい傷などで塗り跡が目立たない場合はかまわないが、ある程度目立つ部分なら
表面を耐水ペーパーで整えてからコンパウンドをかけた方がよい。
こうすることで、いかにも「ここを塗りましたよ!」というような感じがずいぶんと解消される。

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