ホームへ 2011/02/10 |
バイクを運転するのに技術だけではなく知識も必要になります。
ここでは大型自動二輪を中心に関係のある法律をかいつまんでご紹介します。
何も見ずにまずは次の問題を解いてみてください。問題は平成23年2月現在の法律に基づいて作成しました。
No. | ○×問題 |
---|---|
Q1 | 大型自動二輪免許を取得後、条件を満たすバイクやヘルメットなどの装備があればすぐに高速道路を通行することができる。 |
Q2 | 自動二輪車(普通、大型とも)の高速道路での法定速度(制限表示がない時)は80km/hである。 |
Q3 | 大型自動二輪免許取得者が大型自動二輪を運転する場合に限り、高速道路の二人乗りが認められている。 |
Q4 | 大型自動二輪および普通自動二輪に関して、自動車学校でAT限定コースが用意されている。 |
Q5 | 大型自動二輪免許の取得の条件として、年齢は20歳以上となっている。 |
Q6 | 自動二輪車(普通、大型とも)の高速道路通行料金の区分は「二輪車」という区分になる。 |
Q7 | 大型自動二輪車は法律に基づき車検を受けなければならない。 |
Q8 | 自動二輪車(普通、大型とも)は、自動車専用道路の通行はできない。 |
Q9 | 優良運転者(ゴールド免許)のみ、免許の更新期間は5年である。 |
Q10 | 自動二輪車(普通、大型とも)のナンバープレートの交付は住所地の市町村の役所に届けを行う。 |
いかがだったでしょうか?いざ解いてみると迷ってしまう項目も多かったのではないでしょうか?
以下に解説をします。
No. | 正解 | 解説 |
---|---|---|
Q1 | ○ | 大型自動二輪免許もしくは普通自動二輪免許の取得後、すぐに高速道路の通行が可能になります。(ただし二人乗りを除く)自動車学校で二輪の高速道路教習はないので、通い慣れた短い区間で一度練習するとよいでしょう。 |
Q2 | × | 高速道路での法定速度(制限表示がない時)は100km/hです。2000年10月改正 |
Q3 | × | 高速道路の二人乗りが認められるのは、自動二輪(普通、大型とも)の免許を取得後3年経過した者で、年齢が20歳以上の者です。普通自動二輪と大型自動二輪の期間は通算してかまいません。2005年4月改正 (例)20歳以上の人で、普通自動二輪免許を取得して2年経過後に大型自動二輪を取得して1年経過したら条件を満たす。 |
Q4 | ○ | 自動車学校にもよりますが、AT限定コースが用意されています。2005年6月改正 ビッグスクーター等のAT車に乗りたいだけならこちらを利用するのもいいかもしれません。しかし、スクーター以外はMT車が多いため、コース選択時はよく考えましょう。 |
Q5 | × | 大型自動二輪免許の取得条件の年齢は18歳以上です。普通自動二輪は15歳以上です。 |
Q6 | × | 自動二輪車の高速道路通行料金の区分は「軽自動車等」の区分になります。 |
Q7 | ○ | 大型自動二輪車と普通自動二輪車の250ccを超えるものは法律に基づき車検を受ける必要があります。 |
Q8 | × | 自動二輪車(125ccを超えるもの)は、特別に制限されていない限り自動車専用道路を通行できます。高速自動車国道(いわゆる高速道路)がその一例です。 |
Q9 | × | 69歳以下の優良運転者と一般運転者の免許更新期間は5年である。優良運転者に限りません。 |
Q10 | × | 自動二輪車のナンバープレートの交付は登録地の運輸支局・自動車検査登録事務所に届けを行います。市町村に届けるのは原動機付き自転車(125cc以下)です。 |
2011年2月現在、中高年ライダーの集うツーリングポイントの多くは大型自動二輪が多勢を占めるようになりました。
過去十数年の法律改正を見ると規制緩和の方向に動いています。
これは二輪車の安全という観点が必要だった1980年代までのバイクブームが過ぎ去り、今はすっかり交通手段や趣味としての乗り物という価値観が定着したためと思われます。
近年はバイク=暴走族というイメージはさほどなく、スポーツバイクに対する認識は比較的落ち着いたと言っていいでしょう。
ビッグスクーターについては良くも悪くも今の若者のイメージが投影されることが多いようです。
高速道路二人乗りの解禁によってバイクがパートナーを連れて遠くへ出かける手段としてようやく機能するようになりました。
結局のところ、現在の若者は車離れとかバイク離れと言われるように20代の世代には様々な背景により受けがよくないのですが、中高年にはバイクブームの経験者が多いことや大型自動二輪免許が自動車学校で取れるようになったことから人気が高いものと思われます。
現在のバイクはブーム期に比べて車種は少なくなりましたが、ここにきてようやく電子燃料噴射装置(いわゆるインジェクション)が小排気量車にも搭載され、始動性や燃費の改善が進みました。
少子化や軽自動車の普及、経済的な余裕のなさからバイクの今後はあまり若者には期待できない感じはありますが、燃費の良さと維持費の安さ、駐車場に困らないという経済性の良さから選択の余地は十分にあると言えます。
都市部での駐輪場問題もありますが、今後少しずつ改善の方向に向かっていくようです。
大型自動二輪免許を取得しても、安全運転に気を付けてマナーの良いライダーになってほしいと思います。