バイク免許取得を考えた理由

普通自動車免許を取って

私は高校を卒業してすぐに普通自動車免許(MT)を取ったわけですが、自動車免許を取ると自動車以外にも乗れますよね?
言わずと知れた原動機付き自転車。俗に言う原付です。(原チャとか原チャリと言ったりもしますね。)
高校を卒業して大学に入学し、夏休み前には自動車免許が取れました。しかし・・・

自宅通学をしているので、自宅には親の車があります。
私が車に乗ると言えばこの自宅の車に乗ることになります。
「自動車は行動範囲を広げてくれる、とても便利な乗り物です。」とか自動車学校の教習ビデオはのたまっていましたが、
現実には、親の使いに出されたり、兄弟の送迎に使わされるだけでした。
自分で好きなところに行こうにも、「親が使用中または使用する予定があり自動車に乗れない」という状況だらけでした。
全然便利でもないし、楽しくもないじゃないか・・・。
そこで、兄貴が置いていった原付のスクーターに目を向けました。
親父は90ccのスクーターを持ってるし、私以外に兄貴のスクーターに乗る人はいません。(兄貴は実家にいないので^^;)
「これに乗らない手はない。」そう思って私は原付に乗ることにしました。

自動車免許と原付

多少ぼろい(実はかなりぼろい)スクーターでしたが、とりあえず走る・曲がる・止まるという基本的な動作が可能なので公道で走っても良さそうです。
消耗品を取り替えれば時速60Km/hまで加速できることが確認できました。(リミッターの制限でここまでしか出ません)
しかし、ここで大きな落とし穴があるのです。
誰でも知ってるとおり、原付(50cc以下)は法定速度30Km/hの制限速度があるのです。
30Km/hというと、早く走ってる自転車並です。MTBでがんばれば40Km/hは出せる今日この頃、原付が30Km/hってのは少々遅い気がします。
おまけに原付は二段階右折というやっかいなものが存在します。
二段階右折とは、右折しようとする交差点にさしかかったら右車線に寄らずに左側に見える赤信号の停止位置に止まり、
信号が青になってから本来右折したかった方向へ直進すると言うものです。(微妙に間違った説明してるかもしれません^^;)
地域によってはあまり見かけないかもしれませんが、私の住んでる地域では時々この二段階右折の標識を見かけるので、気になることもあります。

しかし、二段階右折は頻繁に気にして走るものではありません。
一番の問題はやはり30Km/hの制限です。
私が見る限り、原付で走ってる人の8割はこの制限速度を守っていません。
中にはヘルメット無し・無免許・二人乗りという法律なんてどこへやらという乗り方をしている人さえ見かけます。
とにかく、原付には30Km/hの制限があるのですが、自動車はだいたい40-60Km/hの速度で走っています。
その差は10-30Km/hです。10Km/hというとゆっくり自分を追い越していきますが、
自分の真横に車がいるという時間が長くなればなるほど危険を感じます。
逆に、あまりにも速い速度で自分の真横を車が通過するのも危険を感じます。
実際に両方とも危険ですw
バイクは自動車と違って不安定なので、ふらついたり転んだりする危険があります。
そんなときに自分の真横を自動車が通過するとなると命の危険を感じます。
そこで考えつくのが、「自動車とほぼ同じ速度で走ればよい」というものである。
同じ速度で走っているなら追い越されたりせず、追い越すこともありません。
これなら安心・・・と思いきや、そうとも行かないんです。

バイクは自動車より止まれないんです。
4輪がしっかり接地している自動車とは違い、原付はブレーキも貧弱な上、タイヤも細いのが2本接地している程度です。
前の自動車が急ブレーキを踏もうものなら、車間距離によってはいとも簡単に追突してしまいます。(実際に追突してる人を見ました)
おまけに速度違反という法にも触れてしまいます。

原付を超えるバイク

これでは安心して原付に乗れないじゃないか・・・。
そこで行き着く先が普通自動二輪・・・いわゆる単車になるわけです。
普通自動二輪免許は排気量400cc以下のバイクに乗ることができます。(2004年1月時点)
小型限定にすれば125cc以下になりますが、実用的に大は小を兼ねるという発想で普通自動二輪免許にしました。
こうすることで51cc以上のバイクに乗ることができ、原付でなければ標識に書いてある速度で走れます。(原付二種はどうだろう^^;)
タイヤも太くなり、ブレーキも相応に強化されています。
この免許さえあれば通勤であわてていても30Km/hで走らなければいけないということはなく、
どこかへ出かけるときも自動車と同じスピードで走れます。(原付はだめですけど)

自動二輪のメリット

普通自動車免許で乗ることのできる原付では実用に耐えないということから普通自動二輪免許の取得という事になったわけですが、
このメリットはやはり大きいと思います。
普段は自動車しか乗らないとは思いますが、通勤でバイクを使う人は結構いるはずですし、場合によっては就職の幅も広がります。
「バイクは趣味的な免許だから・・・」とよく言われますが、とんでもないですよ。
私からすれば「自動車では不便なところを補うための実用的な免許だ」とよくよく思います。
バイクは車庫証明もいらないし、駐車スペース、駐車料金も少なくて済みますからね。
燃費もバイクの方が優れているわけですから自動車に比べて幾分環境には優しいでしょう。(環境を保護するものではないですよ^^;)

長くなりましたが、「バイクは便利だ!」というより、「原付は不便だ!」という発想から免許取得を思い立ったわけですけど、
免許を取るからには真剣にやっていかないと・・・そういう思いで教習を受けていこうと思います。

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