新聞記事

北海道新聞 (平成12年10月18日朝刊)
 

旭医大生わいせつ事件、旭川検察審査会が「不起訴不当」


 【旭川】旭川医大看護学科の女子学生(当時)が同医大男子学生からわいせつな行為をされたとする問題で、旭川検察審査会は十七日、旭川地検が先にこの男子学生を不起訴とした処分は不当と議決し、同地検に通知した。

 女性は昨年四月、男子学生の車中で性的行為を強要されたとして、同五月に旭川東署に告訴。男子学生は強制わいせつの疑いで書類送検されたが、旭川地検は今年一月、「強制と認めるに足る証拠がない」として不起訴処分を決定。女性はこれを不服として四月、同審査会に審査を申し立てていた。

 審査会は議決の中で、「被害者がPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたことで合意がないことは明らか。被害者は明確に拒否し抵抗していた」などとしている。同地検は「再捜査したうえで、適正に処分したい」としている。
 

朝日新聞 (平成12年10月18日夕刊)

旭川医大わいせつ事件、男子学生の不起訴不当

検察審査会


 旭川医大看護学科の学生だった女性が、同医大の男子学生から車内で性的行為を強制されたして告訴し、旭川地検が男子学生を不起訴処分にした事件で、旭川検察審査会は十八日までに処分を不当とする議決をし、同地検に通知した。
 事件は、女性が昨年四月に乗用車内で男子学生から性的行為を強要されたとして、同五月に旭川東所に告訴。同署は男子学生を書類送検したが、旭川地検が一月に「証拠不十分」として不起訴処分を決定。女性が四月に同検察審査会に不服を申し立てていた。
 

読売新聞 (平成12年10月18日夕刊)

不起訴処分は不当と検察審査会が議決

旭医大生わいせつ事件

 旭川医大看護学科の女子学生(当時)が、同大医学科の男子学生から性行為を強要されたとする事件で、旭川検察審査会は十八日までに、旭川地検の不起訴処分は不当と議決し、女子学生や同地検に通知した。
 女子学生は昨年四月中旬、車の中で男子学生に性的な行為を強要されたとして、同五月、旭川東署に告訴。男子学生は「合意の上だった」と主張したが、同署は強制わいせつ容疑で書類送検した。同地検は同年十二月、「強要されたとする十分な証拠が見当たらない」と不起訴処分を決定。女子学生はこれを不服として今年四月、同審査会に審査申し立てをしていた。
 同審査会は議決で、「女子学生は抵抗しており、合意はない。心的外傷後ストレス障害(PTSD)をわずらっていることでも明らか」とした。同地検は「新しい気持ちで再捜査する」としている。