【旭川】旭川医大看護学科の女子学生(当時)が同医大男子学生からわいせつな行為をされたとする問題で、旭川検察審査会は十七日、旭川地検が先にこの男子学生を不起訴とした処分は不当と議決し、同地検に通知した。
女性は昨年四月、男子学生の車中で性的行為を強要されたとして、同五月に旭川東署に告訴。男子学生は強制わいせつの疑いで書類送検されたが、旭川地検は今年一月、「強制と認めるに足る証拠がない」として不起訴処分を決定。女性はこれを不服として四月、同審査会に審査を申し立てていた。
審査会は議決の中で、「被害者がPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたことで合意がないことは明らか。被害者は明確に拒否し抵抗していた」などとしている。同地検は「再捜査したうえで、適正に処分したい」としている。
朝日新聞 (平成12年10月18日夕刊)
旭川医大看護学科の学生だった女性が、同医大の男子学生から車内で性的行為を強制されたして告訴し、旭川地検が男子学生を不起訴処分にした事件で、旭川検察審査会は十八日までに処分を不当とする議決をし、同地検に通知した。
事件は、女性が昨年四月に乗用車内で男子学生から性的行為を強要されたとして、同五月に旭川東所に告訴。同署は男子学生を書類送検したが、旭川地検が一月に「証拠不十分」として不起訴処分を決定。女性が四月に同検察審査会に不服を申し立てていた。
読売新聞 (平成12年10月18日夕刊)