北海道新聞 (平成13年7月18日朝刊)
恐怖で凍りついた元女子大生暴行訴訟 旭川地裁で初弁論
旭川医大看護学科の元女子学生が「性的行為を強要され,心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負った」として,同医大男子学生を相手取り,約4千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日,旭川地裁(森富義明裁判長)で開かれ,本人尋問で女性は「恐怖で全身が凍りついた」などと述べた.女性は1999年4月13日,男子学生の車内で性暴力を受けたとして,同年7月に提訴.被告はすでに準備書面で「合意と思っていた」として全面的に争う姿勢をみせている.女性は睡眠障害や吐き気などを訴えてPTSDと診断され,卒業後も通院している.女性は男子学生を強制わいせつ罪で告訴したが,旭川地検は不起訴処分とした.旭川検察審査会は昨年10月,不起訴処分は不当と議決し,同地検が再捜査中.