初心者につきものの齟齬 2004/09/05 |
卓上ゲーム@2ch掲示板 |
暗黙の了解というものは信用なりません。例えばN◎VAで、クライマックスに皆が登場するのは、一般的には暗黙の了解とされています(システムもそれをアフォードしています)。が、自らの発案で納得のいく動機を確保できなかった場合(あるいは登場しない動機を得た場合)、私はキャストをクライマックスに登場させないことが往々にしてあります。ただ、もちろん「RLがクライマックスへの登場の、動機となりうる材料をシナリオ中に提示しなかった!」などと他人のせいにして愚痴を言うことはありません。登場しようと思えば自分で登場する動機を作ればよいわけですし。 もっとも、イヌ・キャストの目の前で、カタナ・キャストに殺人を期待したり、激しい戦闘シーンに非戦闘系キャストが登場する動機についてまったく配慮がないまま、クライマックスまでの過程を演出するRLは、良いRLとは言えないかも知れませんがね。 GMはパーティーを組んで欲しいけれど、パーティーを組まなければいけない、という認識がPL達に無い。あるいは、RLはクライマックスに登場して欲しいけれど、登場しなければいけない、という認識がPL達に無い。これらは、暗黙の了解(いわゆる個々が常識だと思い込んでいるもの>ルールには明記されていない)に対する認識の齟齬が発生させる問題です。 初心者や、普段お互いに顔を合わせない者同士がコンベンションでプレイをする際に、こうした問題がよく発生しているようです。しかし、ベテランのTRPGプレイヤーなら、これら暗黙の了解(いわゆる常識)に対する認識の齟齬が発生させる諸問題への予防法、あるいは解決法を容易に提示できるはずです。 GM(またはPL)発言で、素直に「パーティーを組んでくださいね。組み辛いと思うなら相談にのりますし、組まない方がよいという提案があるなら話を聞きますよ」とか「クライマックスには登場してくださいね。登場する動機が足りないというなら材料を提供しますし、登場したくないという提案があるなら話を聞きますよ」などと言えばよいだけなんですよね。 また一方で、パーティーを組まない側も、パーティーを組むのが一般的であるという認識があるならば「パーティーを組んだ方がいい?」だとか「クライマックスに登場した方がいい?」などと意識のすり合わせを行うべきでしょう。 TRPGでゲームが面白くなくなる(失敗する)のは、GMとPL、どちらか一方の責任では無い・・・と私は考えます。どちらにも解決の手立てはあるのですから。 この文章を読んでいる、TRPGサイトを渡り歩いているような貴方なら、他にも様々な解決方法を提案する事が可能でしょうね。ただ、世間にはそんな初歩的な問題で躓いている人達が多くいるという認識を持つことが、まず先決であり、そんな環境だとは知らずにコンベンションに行ってしまうと、失敗するのは貴方の方かも知れません。気をつけてくださいね〜。 |