アメリカの真空管(3極出力管)

カニンガムの112Aです。当時はラジオ用として良く使われました。最近では、良質のドライバー管として注目されています。後にST管の12Aになりました。

小型出力管の71A(UE)です。71Aは歴史の長い出力管で、初期のタングステンフィラメントのナス型から画像のST型まで数多くの種類があります。出力は1W未満ですが、素直な音色が魅力です。

ダイレクトカップル用の傍熱3極管の6AC5GTです。STタイプもあるようですが、持っていません。76を専用ドライバーにして、+グリッドで使用する真空管です。電極は42に良く似ています。

OTLに適した直列レギュレーター管の6336です。プレート損失30Wの傍熱型の低内部抵抗のユニットが2個独立して入っています。このサンプルは最初期の6336で板プレートが特徴です。

GEの6336Aです。カーボンブロックの削りだしプレートになりました。6336AはLUXの有名なMQ36(OTLアンプ)にパラのSEPPで使われています。Gmが大きく両ユニットのばらつきがあること、耐熱ガラスを使用していることから傾きのある球が多いなど、アマチュア泣かせの真空管です。

レイセオンのCK6336Aです。

NECの6336Aです。米国の物と比べると、若干背が低いです。

レイセオンの後期CK6336Aです。ベースのピンの部分の樹脂が耐熱性の良い物に変更されました。

CETRONの6336Bです。規格は同じですが、発熱対策で少し背が高くなりました。

6336Aの高増幅率管の6528です。最近のMJ誌で渡辺氏がアンプの製作記事を発表していました。内部抵抗は245Ωと6336Aよりも45Ω高くなっています。

6336を1.5倍した7241です。6336Aは2ユニット入っていてヒーター電流が5Aですが、こちらは3ユニット入っているので7.5Aとなりました。大電流タイプでカソードが3本出されています。カソードを共通とするときには数オームの抵抗を直列に入れるように指定されています。

OTLに適した直列レギュレーター管の6082WBです。ヒーターが26.5Vと4本直列で100Vから取れるので便利です。6336Bの半分の容量の傍熱型の低内部抵抗のユニットが2個独立して入っています。ヒーターが6.3Vの同一管に6080があります。2本を並べてみました。6336Bの方がかっこよく見えるのは私だけでしょうか?