旧ドイツ軍用管 RL12P10 シングルアンプ

旧ドイツ軍の小型汎用管、RL12P10のシングルアンプです。プレート損失9Wの傍熱5極管で音声増幅から発振まで広く使われていました。オーソドックスなA1級シングルアンプに仕立ててみました。歯切れの良い聞き疲れしない音色は、BGMにもってこいです。


使用真空管は、タングスラム(ハンガリー)のEBC33-バルボ(ドイツ)のRL12P10-シーメンス(オーストリア)のAZ21と大戦中の同盟国でまとめてみました。
回路は、CR結合の1段増幅で特に解説する必要も無いと思います。RL12P10は特殊なベースでソケットの入手が困難です。そこで、USプラグを流用して画像のようにUSベース対応になるようにしました。
トランス類はすべてノグチで、OPTはPMF6WでZp=7kΩです。チョークコイルはPMC1010H(10H100mA)、電源トランスはPMC100を使いました。その他パーツは手持ち品の流用です。
ケースは、生産終了を偲んで鈴蘭堂のSU3を使いました。半つや消し黒のレザートーン塗装でボンネットが付属します。
RL12P10のプレート損失は9Wなので、電源トランスのタップは、200Vを使用しました。240Vタップではプレート損失が10Wを超えてしまいます。200Vタップを使うと少々電圧は低めですが、出力的には大差がありませんのでこちらを採用しました。