日本の特殊管(理化学用分析など、受信)

浜松ホトニクスの2次電子増倍管のR515です。分析関係の測定器に使われる特殊管で、検出部とダイノードと呼ばれる増幅部から成る真空管です。白い碍子に挟み込まれるように連なっているのがダイノードと呼ばれる部分で裏面にブリーダーの抵抗が並列して並んでいます。信号は、管頂から入射します。

日立の光電管のPV39です。これは標準的な光電管で理化学分析機器よりはずしたものです。

緑色の真空管は、旧式のビデオカメラの撮像部から外したもので光電管の一種だと思いますが、規格も型式も全くわかりません。

東芝のサイドオン型光電子増倍管のMS9S(トップチップ)と浜松ホトニクスのサイドオン型光電子増倍管R106、ヘッドオン型のR6249Pです。ベースはUSではなく、12ピンの特殊なものです。R6249Pは、黒いスリーブがかかっていて内部がわかりませんが、後述の浜松ホトニクスのものと同様の電極が入っていると思われます。光子計測用の非常に高精度な受光管の1つです。

浜松ホトニクスのヘッドオン型光電子増倍管R268、R567、R2027です。

浜松ホトニクスのヘッドオン型光電子増倍管R6249です。セラミックスペーサーが褐色になって、円盤状の補助ゲッタが設けられています。

浜松ホトニクスのヘッドオン型光電子増倍管R374とR2228です。R2228は入力部にフィルターが設けられており、グリーンメタリックに輝いています。

浜松ホトニクスのヘッドオン型超小型の光電子増倍管、R647とR1413です。比較に12AU7を並べてみました。小型ですが、性能は同社の他の製品同様、世界最高レベルの光検出管です。

国産ではありませんが、Veecoの真空ゲージ、DV-1Mです。キャップをはずして、真空装置に取り付けて、専用の指示計と組み合わせて使用します。このタイプは、後述の真空度測定球よりも大気圧に近い領域の測定に使用します。ベースは、USです。

ガイスラー管といいます。これも真空装置に取り付けて、専用の高圧電源と組み合わせて使用します。比較的低真空領域において、放電の色で真空度を測定するものです。現在でも電子物理や理化学分野で使われています。

真空度測定球のアネルバのUGD−1S(1×10−4Torr以上の高真空対応)とワイドレンジ対応のBRG−1と新型のBRG−1Bです。UGD−1SはトリエーテッドタングステンフィラメントでBRG−1とBRG−1Bは酸化皮膜フィラメントです。

NECのサーマルリレー管です。バイメタル接点とヒーターを組合せた構造で、温度上昇で曲がるバイメタルの性質を利用したタイマー管です。

ゼニス(国産)の50FHとPalmの4GD6GTです。50FHは医療用と書かれていますが、良く見ると下に80BKとあり、選別管だと思います。4GD6GTについては、規格がわかりません。電極構造から、2極整流管だと思います。