日本の真空管(整流管)

12Fとその傍熱型の12FKです。12Fは12Aのグリッドを取り除いたような「そのまま」の真空管です。並3ラジオや並4ラジオで良く使われた片波整流管です。

HORIZONの80(刻印)です。日本製にしてはSTの形状が細身です。フィラメントは吊ってあって、電極の支え方もがっしりとしていて欧州管のような雰囲気です。

エレバムの80です。この80は通常のものよりプレートが5mmほど長く、またフィラメントが1ユニットに対して2本吊りになっています。なぜこのような構造になったかは判りません。

日立のNDS規格の5Z3です。5Z3は、5U4GのUXベース版で2A3のアンプ等に良く使われました。この5Z3は陸上自衛隊の機器からのはずし品です。

日立の2K12です。5R4を並列に2ユニット入れたような業務用真空管です。メタルベースと厚手のガラスで、いかにも業務用と言える作りです。

JRCの高真空高圧整流管の2K36(836)です。片波傍熱の整流管です。これは航空自衛隊に納品されたのもで、ASDF-NM-836と桜のマークが記されています。某コレクターの放出品で運良く入手することができました。

東芝の高圧整流管K252です。K252はタングステンフィラメントの片波整流管です。ジルコニウム塗布プレートでゲッタはありません。

NECの2H66と2H66A(866A)です。2H66は、片波の水銀蒸気整流管です。2H66Aは、2H66の改良管です。

NECの水銀蒸気入りサイラトロンのTX-920です。旧型を思わせるナス管ですが、傍熱管です。このサンプルは某コレクターの放出品です。