英国の電圧増幅管

大変珍しいSIXTY-SIX(英国)のSS210LFです。小型で直熱の電圧増幅管です。プレートは横向きで昇華型バリウムカソードです。

これもSIXTY-SIX(英国)のSS210HFです。SS210LFの高増幅率タイプの電圧増幅管です。プレートは横向きで昇華型バリウムカソードです。

1920年代のオスラムのDE5bです。米国の201A同等の真空管です。オスラム特有のナス形状が美しい真空管です。この真空管は、BBCの承認を受けた旨が、管壁に記載されています。

こちらも1920年代のオスラムのDE8HFです。前述のDE5bの増幅率を上げた姉妹管になります。この真空管も、BBCの承認を受けた旨が、管壁に記載されています。

GECのML6とマルコーニのML4です。ML6とML4はヒーター電圧が異なるだけで同特性です。(ML6のヒーターは6Vです。6.3Vではありません)内部抵抗が低いので強力なドライバー管として使えます。また、1W程度の出力管としても使えます。

珍しいフィランティーの6J7です。上部はグリッドで、後にシングルエンドの6SJ7に改良されました。アメリカのも同名称の真空管があります。

オスラムの旧型MH4です。ST管ではなく、珍しいキャトキン管(ガラス管にメタルケースの覆いを被せたもの)です。サビ防止にカドミウムが鍍金されていますので、取り扱いには注意しなければなりません。

GECの新型MH4です。これは珍しいメッシュプレートです。MH4には、この他に通常のプレートのもの(メタルコートがあるものとないもの)と後述のマツダのAC/HLのようなナス型のものがあります。増幅率が40と高い割には、プレート電流が流せるので重宝しています。米国にはない真空管です。

Cossorの41MTLもMH4類似の真空管です。欧州独特のメタルコートが特徴です。最近このMH4系列の真空管は、劣化したメタルコートを剥がして再スタンプした粗悪品が出回っているので、要注意です。

特徴あるナス型のマツダのAC/HL(=MH4)と珍しいフィランティーのオリジナルD4(=MH4)です。シールドを兼ねたメタルコートがしてあります。

AC/HLの高増幅率タイプのマツダのAC2/HL(=MH41)です。次は、オスラムのMH41です。いずれもシールドを兼ねたメタルコートがしてあります。

ムラードのEC31です。この真空管は、ML6同等管ですが、電極の形もヒーター電圧(6.3V)も異なっています。

ムラードのECC32です。6SN7同等と言われていますが、電気特性は全く違います。別物ですから、安易な差し替えはできません。

商社ブランドのECC34です。双3極の強力なドライバー管です。形状から見てムラード製だと思います。

ムラードのEF37のローノイズ管に該当するME1400です。メタルコート使用で、ヒーター電圧6.3Vを示す真っ赤なコートが美しい真空管です。