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油彩(P50号) 2016年
八ヶ岳を源流とする大門川の三滝の一つ「大滝」で、落差16mと規模は小さいが、優美で且つ野趣溢れる密やかな滝である。
 目に鮮やかな紅葉映す秋の姿、凛として清冽な冬の姿、そして雨後の若葉輝く早春の姿と、滝の四季の風情を描いてみた。



 とりわけ早春の滝に心揺さぶられたのは、水飛沫に浮かび上がった「虹」のせいであろう。滝が一層神々しく見えた瞬間だった。
 遥か昔、都からやって来た勅使が地元の娘に恋をして、この大滝で密かに逢瀬を重ねた、という伝説が残っている。
 二人の愛を象徴するようにすら思える虹であった。