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イルクレー ( Ilkley )橋
油彩(P50号)
1995年
(個人蔵)
大学を卒業した年(1974)の12月、私は英国に旅立った。
恩師ミルワード教授の計らいで、恩師の友人であるDr.Robin Alstonという美術商を紹介され、その方のもとに身を寄せ画家活動をスタートさせた。
滞在地イルクレー ( Ilkley ) は実に自然豊かで、どこを切り取っても絵になる魅力ある所だった。
町の外れにウォーフデール ( Wharfedale ) という川が流れていて、地元ではオールドブリッジ ( Old Bridge ) という愛称のイルクレー橋が架かっている。
蜂蜜色の石造りで中世時代のものだという。日本だと江戸時代に作られた橋が今なお利用されている、というわけだ。
ある日、その橋を真っ赤な乗馬服をまとった女性が馬を手繰り通って行く情景を目にした。正に中世の一場面をみた気がした!
記事要約:この若き日本人画家の徹底した写実技法で描く風景は、光と空間で満ちあふれている。 油絵中心であるが、初めて手掛けた水彩画においても、ヨークシャーの水彩画家と遜色ない力量を発揮した。
英国ではイルクレーの他にグラシントン (Grassington) とヨーク(York) にも2〜3か月ずつ滞在したが
、地元紙の新聞記事に載せてもらったことは今では懐かしい思い出だ。