正統派というと聞こえはいいが、ごくありふれた写実で自然や人工物を描くのが自分のスタイル。
手法はそのままに、いつもとすこし趣を変えて時空をねじってみた。シュールっぽくしながら、バイオリンかフルートか、背景に聞こえるソロの曲想をイメージして描いたのがこの作品である。
実は、このバイオリンの画像はF100号の一部をカメラで切り撮ったもので、F100号全像がうまく撮れなかった、という単純な理由である。
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作品タイトルのDimensionsとは「広がり・次元」といった意味で、私が見た夢の中の不思議な空間。音楽、特にバッハへの憧れがあって、時空を超えて響き渡るバッハの楽曲に想いを馳せながらバイオリンを添えてみた。 |
因みに、このバイオリンは名器ストラディバリウス(スーク)である。所有者の知人宅へ訪問して見せていただき、途方もない価値を持つその名器を唯々見つめるばかりであった。名工による楽器の造形美は、奏でられる音の優美さそのものである。
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