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サラブレッドの肖像
油彩(P15号) 2013年



風景の一部として動物を描くのは、例えば「春の小径(八ヶ岳南麓)‐2013」の鹿のように、見る人を画面にいざなうためによく使う常套手段であるが、動物そのものを描いた謂わば肖像画は2作目。

何年も前に注文で描いた愛犬(ラブラドールレトリーバー)とこの作品である。

優れたベテラン騎手であり、自らも意欲的に馬の油絵を描く友人の紹介でこのサラブレッドを知った。

ひとことで「馬」と言っても、その種類、特徴、活躍の場など多岐に及ぶわけだけど、走るために生まれてきたサラブレッドの洗練された馬体の美しさは例えようがない。


「走りを身上とするサラブレッドなのだから、やはり躍動感溢れる姿こそ最大の魅力。」とは友人の弁。

「私にとってサラブレッドは<命を繋ぐ><生きるために走る><風の様な生き物>」とも付け加えた。

馬への敬意に満ちた慈しみの言葉である。次は「動」を描いてみよう、と思った。