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朝靄の森
油彩(P50) 2002年

第一回日本アートアカデミー賞展入賞




自然を象徴するものを一つ選ぶとすれば何を思い浮かべるだろう。河?樹木?それとも空?・・といっぱい浮かんでくるが、「鳥の巣」というのはどうだろう。鳥たちを育んだ憩いの棲家であり、その美しさ故に何度も絵のモチーフにしたことがある。


優しい鳥達の囀りで気分も晴れやかに森の豊かさ、元気な自然を体感する度に、鳥の声が自然のメッセンジャーという気がしてくる。人間にとっても心身の拠り所となる貴い森に鳥達の声が響き渡る限り自然は健全だろう。


沈黙の春(レイチェル・カーソン著)」が警告するような、自然への愚かなる人災が繰り返されないことを祈る気持ちでこの作品を描いた。

開発という名の森林伐採ではなく、自然との共存を果たすことが幸せの原点であることを忘れてはならない。