一回戦Aブロック
5/19/2001 パンパカパーン! の巻
トラウム君(以下、トラ君) 「開幕〜っ!」
ソロ利新左衛門(以下、ソロ利) 「......6月からじゃなかったかの?」
トラ君 「待ちきれませ〜ん、でした」
ソロ利 「うむうむ、わからぬではないぞよ。しかし日が悪い」
トラ君 「Baseball Tonight(アメリカのプロ野球ニュース)によると、本日イチローの連続ヒットが止まって、佐々木と野茂と吉井が負けて、メッツがメタ打ちされました。でもボンズが1試合3ホームラン!」
ソロ利 「......儂はジャイアンツは嫌いじゃと言っとろうが」
[RAMIREZ 1-3 2BB GS(1) 4RBI 2R, S.ALOMAR 4-5 HR(1) 2RBI , CORDERO 4-4 HR(1) BB 2RBI 2R] INDIANS 000 007 011 | 9 P:COLON(B->C)IP21/3ER4 - KARSAY(B->C)IP31/3ER3 - SHUEY(B)IP22/3ER2 - WICKMAN(B)IP2/3ER2 ANGELS 400 003 13x | 11 P:ORTIS(C->D)IP52/3ER4 - HASEGAWA(B->C)IP12/3ER4 - PERCIVAL(B)IP12/3ER1 [GLAUS 2-2 HR(1) 2BB 4RBI 2R , ERSTAD 4-5 RBI 2R SB , VAUGHN 2-4 K R]
5/20/2001(7回表まで) 乱打戦、長谷川轟沈! の巻 5/30/2001(FINAL) 激勝!、天使乱舞! の巻 5/30/2001(FINAL) 波瀾!、王者消滅! の巻 6/20/2001(FINAL) 爆裂!、野茂vs吉井! の巻
[1ST INNING]
トラ君 「1回の表、記念すべき先頭打者ロフトンに対してオリッツの第一球は......51-9サードフライ!」
ソロ利 「グレードB投手ならヒットじゃったの。グレードCとBではヒットナンバーが違うからこういうこともあるのじゃ」
トラ君 「続くヴィスケルはクリーンヒット、しかしなんとかこの回は無得点に押さえましたエンジェルス、さぁ、1回裏の攻撃に入ります。インディアンズの先発は昨年15勝8敗のB投手、コロン」
ソロ利 「先頭打者はAVG.355のアースタッド様じゃ。31-9でショートのグラブをかすめてレフト前ヒットぉぅっ! 9の結果ははB投手じゃとこうなるのじゃ」
トラ君 「その後2つの四球と犠牲フライで先制の1点が入り、さらに2アウトながら1塁3塁。迎えるバッターはアメリカンリーグのホームラン王、トロイ・グラウス。ピッチャーコロン投げた......66-1! ライト見送ったぁっ、ゴーイング、ゴーイング、ゴーンッ!」
ソロ利 「スリーランホーマーじゃぁっ!」
トラ君 「エンジェルス、4点を先制っ! 絵に描いたような攻撃です。ちなみに積み込みやドーピングはありませんッ!(断言)」
ソロ利 「好投手はロクゾロで潰せの格言どおりの見事な一撃じゃ。この試合、もらったわい!」
トラ君 「ちなみに大会ルールにより、連続した3回以内に3失点するたびに投手のグレードは1段階下がります(正式ルールでは3回以内に5自責点)」
[6TH INNING]
トラ君 「6回表です。ここまで4四球ながら3安打無失点に押さえていたオリッツが突如 乱れました」
ソロ利 「この回を押さえればグレードが上がったのにの。(注:C投手は6回を無失点で押さえるとグレードがBに上がる)」
トラ君 「2死走者1塁でコロデロの0-33-2の三塁打の後、S.アロマーに66-0-66-1の一発を浴びました。ここで4対3」
ソロ利 「3ゾロの後に連続ロクゾロとは見事な崩れようじゃのう......」
トラ君 「さらに次の打者にヒットがでてオリッツは降板。さぁ、中継ぎのエース長谷川の登場です」
ソロ利 「ちょっと回が早いが是非も無いわい。いけいけ長谷川じゃ。2死1塁じゃから楽勝じゃ!」
トラ君 「長谷川投げました......ヒット、四球......」
ソロ利 「......なぜに4番打者の前で満塁策をとるのかのう?」
トラ君 「そして迎える打者は38本塁打のラミレスっ! 投げた......ピンゾロの1っ! グランドスラムぅうっ! いきなり大会初日に満塁弾がとびだしましたぁっ!」
ソロ利 「むきゅーっ!」
トラ君 「この回 一挙に7点です。恐るべしインディアンズ」
ソロ利 「......異議あり、じゃ」
トラ君 「はひ?」
ソロ利 「ラミレスはレッドソックスに移籍したから反則じゃと思いま〜す」
トラ君 「......それを言ったら怪我で今期欠場しているモー君を出してるエンジェルスはどうなのですか? 却下!」
ソロ利 「はーん(泣)」
トラ君 「長谷川はさらに2塁打を浴びましたが、その次の打者を一塁ゴロに打ちとってチェンジです。四球をはさんで6連打の猛攻がようやく終わりました」
ソロ利 「長谷川は打たれだしたら止まらない......これは主催者の父上(元オリックスファン)の金言じゃ」
トラ君 「しかしその裏、エンジェルスもケネディのツーベースやアースタッドのこの試合3本目のヒットなどで3点を挙げ、同点に追いつきました。すさまじい打撃戦です!」
ソロ利 「打者有利と言われているAPBRらしい試合展開じゃのう」
トラ君 「7回の表を終わって7対7の同点です。7回の裏に入るまえに、球場はお約束の"私を野球に連れてって"をみんなで歌おうタイムに入ります。というわけで、ここで一旦みなさまとはお別れいたします」
ソロ利 「続きは次回の講釈まで、じゃ」
トラ君 「......と言って、ゲームボードを出しっ放しで寝るですか?(笑)」
[8TH INNING]
トラ君 「8対8で迎えた8回裏、ケネディに3塁打がでたところでインディアンズは30セーブのヴィックマン登場です」
ソロ利 「エンジェルスも8回パーシバルを出しておるからの。ストッパー同士の対決じゃ」
トラ君 「このヴィックマンに対してエンジェルス打線はいきなり3連打!」
ソロ利 「インディアンスの鉄壁の守備(注:守備力42はおそらく全チーム最高)とB投手3人のリリーフ陣を鋼鉄粉砕じゃ〜い!」
トラ君 「その打撃優位ゆえにAPBAを嫌う人も多いんですけどね(笑)。最終回もホームランとヒットで一打同点のピンチを迎えましたが、最後の打者をセンターフライに討ち取ってゲームセット」
ソロ利 「登板した7投手にすべて自責点がついたというエンジェルスペースの試合展開であったの」
トラ君 「両チームあわせて30安打11四球の乱打戦を制したエンジェルスが2回戦進出です。次はマクグァイアのカーディナルスとの対戦になります」
[JETER 1-3 BB , JUSTICE 0-2 2BB , CANSECO 0-2 2K]
YANKEES 000 000 000 | 0 P:CLEMENS(B)IP6 ER3 - NELSON(A)IP1 ER0 - RIVERA(A)IP1 ER0
PHILLIES 010 001 100 | 3 P:CHEN(B->A)IP9 ER0 CG(1)
[BURRELL 2-4 HR(1) RBI RUN, ROLEN 1-4 HR(1) RBI RUN , LIEBERTHAL 1-4]
[Final]
トラ君 「唖然」
ソロ利 「呆然」
トラ君 「王者ヤンキース、まさかの完封負けです。緒戦敗退!」
ソロ利 「APBAのもうひとつの特徴、好投手相手にはゾロ目がでなければ全然ダメ、がでてしまったのぅ。これは打撃優位の裏返しなんじゃが......」
トラ君 「先発のロケットクレメンスも8安打4三振ながら悪い出来ではなかったのですが」
ソロ利 「ロクゾロ勝負に負けたのぅ。ヤンキースにはヒールとしてビシバシ活躍して欲しかったんじゃが」
トラ君 「フィリーズの先発チェンは6四球と立ちあがり苦しみながらも2安打完封です」
ソロ利 「このチームはストッパーがグレードDで中継ぎもオールCじゃで、早い時期に先発を崩せなかったのがヤンキースの敗因であるわい」
[HR: HIGGINSON, AUSMUS, D.CRUZ, ENCARNACION]
P:
WEAVER(C) NOMO(C->D)IP22/3 ER6 - ANDERSON(C->D)IP2/3 ER6 -
TIGERS 230 100 001 | 7 HALTER(D)IP11/3 ER4 - MLICKI(D)IP2 ER3 - NITKOWSKI(D)IP11/3 ER0
ROCKIES 402 640 30x | 19 P:ASTACIO(D) YOSHII(D)IP1 ER5 - WHITE(A)IP6 ER1 - MYERS(A)IP2 ER1
[HR: HAMMONDS, HOLLANDSWORTH, MAYNE, HOLLANDSWORTH, HUSKEY]
[Final]
トラ君 「えー、予告先発はウェーバーとアスタシオだったのですが......」
ソロ利 「特別ルール発動じゃ」
トラ君 「というわけで、折角この2チームがぶつかったのですから、日本人先発対決っ〜!」
ソロ利 「パフパフ〜っじゃ」
トラ君 「というわけで、まず吉井の立ちあがりです」
ソロ利 「先日サイクルヒットを打った先頭打者のアースレイを三振!」
トラ君 「その後、四球、ホームラン、サードゴロ、三振で1回はなんとか2失点で乗り切りました」
ソロ利 「その裏は期待の臥薪嘗胆、ノーノー野茂の登場じゃ!」
トラ君 「野茂は昨年タイガースでした。先頭打者を四球で歩かせたあと、サードゴロ、三振、四球、一塁エラー。そして満塁からピンゾロのツーベースで走者一掃」
ソロ利 「なにゆえ、わざわざ満塁のときにピンゾロを投げるかのぅ。この時点でグレードDに低下じゃ」
トラ君 「さらにヒットで4点目、その回は後続をショートゴロで切りました。さて、2回の表の吉井のピッチング......」
ソロ利 「ヒット、ヒット、ホームランで撃沈じゃ。ごぼごぼ」
トラ君 「2回の裏の野茂です。四球の後、三振、三振、三振っ!」
ソロ利 「この時点で5対4じゃ。ここで踏ん張れば野茂が勝ち投手に......」
トラ君 「と思っていた3回裏、いきなり先頭打者のハモンドにロクゾロホームランです」
ソロ利 「......まだ同点じゃ」
トラ君 「と思っていたら、次の打者を二塁ゴロの後、ヒット、三振、四球、ヒットで満塁。ここで残念ながら交代です。D投手に満塁のマウンドを任すわけにはいきません」
ソロ利 「くぬぅ。無念じゃわい」
トラ君 「その後の試合ですが、ロッキースの打線が爆発!」
ソロ利 「タイガースのでてくる投手が、爆沈、誘爆、連鎖爆沈!」
トラ君 「両チームあわせて27安打、9ホームラン、5エラーが乱れ飛びましたが、ロッキースがタイガースをねじ伏せました」
ソロ利 「タイガースは今年は勝率5割に一瞬だけ達した後、いまはまたずるずると定位置(低位置)におちつきつつあるの。海を挟んでむこうもこっちも......さっぱりわやですわ」
トラ君 「はは」
ソロ利 「それにしてもロッキーズは強いの。守備力が1stクラスでリリーフにA投手とB投手がおるしの。難は先発であるか。D投手の吉井が先発でも不自然ではないくらいボロボロじゃ」
トラ君 「そして8回で19点をたたき出した打線ですが、シーズン開始前に出版された"PREVIEW BASEBALL"誌(Transcontinental刊)の評価によると、OFFENCEはなんとMBL RANK1位です。30チームのトップです」
ソロ利 「ラオウのようなものじゃのう。いや、恐ろしいや恐ろしや剛の拳よ」
トラ君 「次はヤンキースをゼロ封したフィリーズとの対戦です」
ソロ利 「まさに盾と矛の対決じゃの」
トラ君 「次回からは1回戦Bブロックの模様をお送りします。お楽しみに」