APBA Major League Baseballは１ゲーム約30分でプレイできるメジャーリーグベースボールカードゲームです。１箱$49.95の箱(2001年版＝2000年のデータ)にはメジャー30チーム各20枚の選手カード、ルールブック兼チャートブック、赤白ダイスなどが入ってます。毎年、前年のデータを元に新しい版がでつづけ、今年で50周年を迎えたそうです。各チーム20名の選手カードって少ないかな、と思われるかもしれませんが、別売りのExtra Player Cards($19.95)を購入するとさらに各チーム10名の追加選手(控えの選手ですが)を得ることができます。
カードは左の写真のような感じです。写真入りじゃなくて物足りなく思われるかもしれませんが、前年の成績から身長体重誕生日といったデータが入っているのでデータブック代わりにも使えます。

カードの白色の部分がこのシステムのウリの打撃チャートです。選手別にぎっしりとデータが入ってますね。
11- 1 31-13 51-13
12-25 32-26 52-27
13-14 33- 9 53-13
(中略)
26-37 46-13 66- 1
といったように、左側が黒字で11〜16,21〜26,…,61〜66の36個の数値が並んでます。これは赤白ダイスを２個ふったときの出目を表しています(赤が10の桁,白が1の桁)。赤が３,白が２の出目なら32というわけです。右側の赤色の数字は打撃結果を表しています。チャートブックで赤色の数値と投手の能力(およびチームの守備力)を縦横クロスさせて結果をみるわけです。
投手の能力は基本的にＡ,Ｂ,Ｃ,Ｄの４グレードで、各投手カードに記載されています。Ａグレードの投手はごくごく少数です。また、チャートブックはランナーの状況によって別チャートになっています。
例えば、佐々木がピアッツァにランナー無しで投げたとしましょう(リーグが違いますけど)。佐々木はグレードＢです。ダイスを振ると赤が2で白が5だったとしましょう。ピアッツァのカードをみると25-8です。「ランナー無し」のチャートのグレードＢ投手の列の[8]の欄をみてみましょう。Well hit, but it's rightat the centerfielder. A hard out.[F8]と書かれています。佐々木、踏ん張りました。アウトです。これがグレードＣの投手だったとすると、Chopper past the pitcher and through for a base hit.SINGLE.となってしまいます。
また、これがランナー有りのチャートだとランナーの進塁についても記述がついてきます。
赤色の結果値が[12]以上のときは投手の能力ではなく、チーム全体の守備力(３グレードあります)で結果を判定します。要領は同じです。結果値が[11]以下は「いい当たり」だったので投手がそれを押さえきったかどうか、[12]以上のときは「打ち取った」けれども野手の能力によってエラーするかまたダブルプレイが成立するかどうかといったような結果が変わるということなのです。
簡単でしょう？ 簡単そうにみえても、各選手の数値は実データに基づいていますから、三振が多い選手やその逆とか、ホームランや単打率などが36個の結果数値に振り分けられて、とてもリアルなものに仕上がっています。慣れたら数値を眺めているだけで楽しくなってきます(おっ、こいつ四球が多いから選球眼がいいな、とか)。

投手はグレードの他にも(X):超三振奪取投手 (Y):三振奪取投手 (Z):四球が少ない投手 (ZZ)とても四球が少ない投手 (W)四球が多い投手 といった追加属性がついています。チャートの結果の中には(Xなら三振)といった修正コメント付きのものがあるのです。野手も守備力の他にF(俊足),S(鈍足)という属性があり、(Sならタッチアウト)とかその逆の修正コメント付きの結果があります。また盗塁が多い選手は選手カードの赤色結果の横に(*)がついています。これは「その結果がでたとき、次の塁が空いていたら盗塁する」という意味です。来年のイチローカードが楽しみですね。

プレイ時間が短い(なんせ凡退したらダイスを３回ふっただけでチェンジですから)のでソロプレイするもよし、友達とリーグを組んでシーズンをおこなうもよし、楽しみ方いろいろです。

公式のホーム−ページはこちらです。→www.APBAgames.com

メジャーリーグの選手と特徴を覚えるのにも最適です。なんせメジャーはチームが多いですから。APBAならば遊びながらしらずしらずに選手(使える選手、使えない選手とかね)を覚えてしまいます。また、おまけとして前年の各チームの基本ラインナップ表が付いてますから、知らないチームでも安心してオーダーを組むことができます。どうです、どうです？

ああ、来年版が待ち遠しいっ！