ヘ ルスアドバイス
1.老眼・・・・・
 老眼は完全には予防できないが、摂取する栄養素によっていくらか遅らせることができるとの説もある。まず第一には、体全体の老化を防ぐという意味で栄養のバランスをとることが大事。そして暗がりでものを見るときに使われるビタミンA、神経の代謝を活発にするビタミンB1・B6・B12、目の調節機能の主役である水晶体や毛様体の主成分であるタンパク質などが必要。
2.白内障
 水晶体が白く濁って見えにくくなる白内障は、多くの場合60歳過ぎてからが多いが、白濁は40歳代から始まる。白内障には八味地黄丸(はちみじおうがん)という漢方薬が有効との報告がある。ただ、八味地黄丸は体質や体格に合わないと効かないし、胃もたれをおこすこともある。勝手に使うのではなく、漢方薬に詳しい医師や薬局で相談してからにしたい。

3.緑内障
緑内障には体質的になりやすい人がいるといわれているので、血縁者に緑内障のいる人は要注意。暗室や寒いところに長い間いたり、心身の過労、首の圧迫、コーヒーや紅茶の飲み過ぎなどが眼圧を上昇させる誘因になるといわれている。中高年になったら、むちゃな生活をやめ、十分睡眠をとり、心身ともリラックスできる時間をつくることが予防につながる。
4.ドライアイの治療
 ドライアイの治療では、人工的な涙を補ってやる方法がとられている。人口涙液は自然の涙に近い成分が入っていて、防腐剤を使っていないもの。それに細菌感染を防ぐ意味で一回きりの使い捨てがいい。目薬には防腐剤が混入されているものが多いが、ドライアイの患者には防腐剤を洗い流すだけの涙がもともとないので、防腐剤によって角膜が傷つけられる原因になる。
5.コンタクトレンズの弱点
 コンタクトレンズの弱点は目に汗やゴミが入ると角膜を傷つけるおそれがあること。左右合せて1300本、長さ7〜10mmのまゆげは、額の汗がしたたり落ちて直接目にしみないための防波堤、まつげは異物がとびこまないように守るシャッターの役割をしている。上まつげは長さ12mm、180本、下まつげは長さ6〜8mm、70〜80本生えている。
6.目の疲れには・・・
 目がしょぼしょぼして疲れたとき、目頭、頭のてっぺん、耳たぶの下端のすぐ後ろ、ぼんのくぼ(後頭部の下端のくぼみ)の両側を指圧したり、もみほぐすと効果がある。ここには目の疲れによく効くツボがある。ツボは人により、時間により変動しているので、このあたりで気持ちよく感じるところを押せばいい。もちろん、いちばんいいのは十分休息することだが。