午睡





「…中尉。それ、どこから集めたんです?」

「おう。基地周辺の母猫さん達を口説いて借りてきた。可愛いだろ?」

「そりゃ勿論。…ん〜、でも、中尉ったら猫ちゃんも守備範囲に入ってたんですねぇ」

「そりゃなー。猫とはいえご婦人だからな」

「流石、中尉。ご婦人なら猫でもカモノハシでもOKなのね。ねぇ、ブリット君?」

「…いや、ご婦人とはいえ猫なんじゃ…って、カモノハシ?」

「(カモノハシねぇ…言葉通じるかな)…ま、とにかく。エクセレンも手伝ってくれよ。キョウスケに乗せるから」

「はいは〜い。喜んで。…ついでだから、写真でも撮りましょか」

「お、いいねぇ。…ブリット!カメラ持って来いよ!!」

「は、はい!(怒られないのかなぁ…)」







「…どうだ?寝てるか?」

「熟睡、熟睡。…流石に疲れてるみたいねぇ。薄くクマがあるし」

「じゃ、それこそ、仔猫たちの出番だな。アニマル・セラピーって効くらしいし」

「…ま、そういう事にしときましょか」

「そうそう」



 どさどさどさ











「………………………?」

「よ。キョウスケ。目が覚めたか?」

「………中尉。………………(猫)?」

「キョウスケ♪おはよぉ」

「…あぁ。おはよう…」

「お寝坊さんねぇ。…まだ、寝ぼけてるのぉ?」

「……………」

(うわー。キョウスケ少尉が本気で寝ぼけてる!…初めて見た)


END



ちっとだけコメント。
イラストのおまけSS
キョウスケの失態。
転寝してる所を悪戯されました。
ま、平和な悪戯だけどね。
猫アレルギーじゃなくて何より。
この話の元絵はこちらから。



戻る