に至るまでの、おいらと軽自動車のつきあいを紹介します。


【おいらと軽自動車1-マツダ キャロル-】

 実は、軽自動車が好きです。割り切ったサイズと性能の中で、めいっぱい個性を発揮している車、それが軽自動車の魅力だと思います。
 思えば、わが家は、昔から軽自動車ばかり乗り継いできたようで、父親が最初に買った車は、中古のマツダのキャロルだったかな? 水冷直列4気筒オールアルミエンジンという、1962年生まれとは思えない先進的なメカニズムを持っていますよね。おいらが幼稚園時代だったか、ある日、家族でドライブしていたら、田んぼのあぜ道に脱輪しました。途方にくれていたら、通りがかった車に乗っていた人たちが手を貸してくれました。大人4人で、楽に持ち上がってしまったことが、今でも記憶に残っています。

マツダ キャロル
【おいらと軽自動車2-ホンダ N360-】

 父親がキャロルの次に乗ったのは、中古のホンダN360でした。ホンダといえばバイク、そしてバイクのエンジンを車に載せたというN360。空冷2気筒、国産初のFF車でした。大阪万博にも、これで行きました。そういえば、万博の帰り道、父親がスピード違反で捕まりました。パトカーの中に入っていった父親の姿は、子どもながらに、悲しいものがありましたね。(´ヘ`;)

ホンダ N360
【おいらと軽自動車3-ホンダ ライフ ライトバン-】

 父親がN360の次に乗ったのが、中古のライフ ライトバンという車。ライトバンという名の通り、荷物がたくさん積めた車で、よく、釣りに連れて行ってもらったことを覚えています。当時、おいらは車酔いがひどくて、こいつのリアシートに乗ると、いつも気持ちが悪くなっていたような気がします。車の中でゲロゲロしたことも…(;^_^A

ホンダ ライフ ライトバン 
【おいらと軽自動車4-ホンダ ライフ4ドア-】

 有料道路の料金所で、係員が「え?軽で4ドア?」と驚くCMだったような気がします。ライフの4ドアがデビューしました。これもたぶん中古車で買ったのだと思います。4ドアで乗用車ライクだったので、おいらも車酔いをしませんでした。ずいぶん長い間、わが家の乗用車として活躍しました。父親が、祖父が乗らなくなったカローラを借りて乗るようになってからは、大学生になったばかりのおいらが時々借りて通学に使っていました。最高速度は90q/h以上出ましたが、エアコンがなくて、夏は悲惨でした…。

ホンダ ライフ 4ドア
【おいらと軽自動車5-ホンダ トゥデイG-】

 就職して半年の間は250ccのバイク(CB250RSZ)で豊川市⇔岡崎市間を通勤していましたが、仕事上の荷物が多く、バイクでは苦労するようになりました。その年の秋、ホンダが11年の沈黙を破り、新しい軽自動車を発売するという情報が入りました。冬になる前に納車できるということだったので、RSZを手放し、初の自分の車を買うことになりました。それが、ホンダ トゥデイでした。CMにも力が入っていて、イメージキャラが今井美樹、BGMが岡村孝子という組み合わせでしたね。新エンジンの開発が間に合わなかったためか、軽トラ(アクティ)の2気筒エンジン+4MTを流用する商用車でしたが、斬新的なデザインと見事なスペースユーティリティは大変気に入りました。1本アームのワイパーも、F1マシンのようで優越感がありましたね。当時のライバル車が軒並み3気筒・4気筒エンジンを搭載していた頃、2気筒とはいえ、吹け上がりのよいエンジンでした。タコメータがなかったので、社外のデジタコをつけていました。岡崎にある会社への通勤には、国道1号線を通っていました。帰宅はいつも深夜でしたが、夜の国1はトラック銀座。右はともかく、左車線のアベレージスピードでさえ90q/hの世界ですので、さすがに右を走り続ける勇気はありませんでした。でも、さすがは天井知らずのホンダエンジンです。ほとんどアクセルべた踏み状態でしたが、最大トルク発生の4,000からレッド入り口の6,000rpmをキープする、いわゆる”回して稼ぐ”走りをしていれば、スタートでも普通車には負けることはなかったし、たいていの車の流れをリードすることができました。通勤で毎日往復50q、5年間で86,000q走りましたが、エンジントラブルは一度もありませんでした。燃費も最高で、どんなに悪くても18q/l、良い時は23q/lもいきました。すごい軽でしたよ、こいつは。
 その後トゥデイは、新型ライフが生まれるまで、息の長いモデルとしてたくさんのモデルが派生していくわけですが、すべてはこのトゥデイJW1から始まったのですね。マンガ&アニメ「逮捕しちゃうぞ!」でのJW1の人気再発も記憶に新しいところです。




ホンダ トゥデイJW1タイプG
【おいらと軽自動車6-スバル ヴィヴィオGX-】

 結婚して1年。子どもが生まれ、チャイルドシートを設置する必要性が生じ、トゥデイではちょっと役不足な感じになってきました。その頃、ちょうど軽自動車の規格が550cc→660ccになったこともあり、思い切って4ドアの乗用車タイプの軽にすることにしました。転勤により、往復の通勤距離も6qになりました。もうエンジンをブン回して走る必要もなくなるだろうということで、気楽に乗れるように、トルクに余裕があるターボと4AT、そして4ドア以上を条件に探しました。ところが、今ではどのメーカーでも当たり前のこれらの基準に該当する車が、軽規格が変わった直後の当時にはなかったのです。ホンダはターボなし、スズキもダイハツもミツビシも、ターボ+4ATモデルは、すべて3ドア。唯一、ミラだけがターボ+5ドアというモデルをリリースしていたのですが、顔つきが下品でATが3速…。
そんな時、スバルから新しい軽乗用車が誕生というニュースが入りました。新規格軽の排気量660ccを表す「vivio」という名を冠したモデルです。新開発DOHC4気筒スーパーチャージャーを積んだRX−Rは、(個人的にはとっても欲しかったけど)3ドアだったのでパス。でも、5ドアでスーパーチャージャー、4ATではないけどECVTを搭載したGXというモデルがあったのです。こちらの4気筒エンジンは、RX−R用に搭載された新型ではなく、前モデル・レックスから流用したSOHCでしたが、ECVTとの相性はバツグンで、低速から太いトルクを発生するものでした。完成度の高いデザインも申し分なく、「まさに、おいらに予定調和されていた車!もう、これしかない!」ということで、即契約しました。性能面では不満はほとんどありませんでしたが、5ドアでありながら集中ドアロックがありませんでした。オプション設定でもなかったのですが、ドアが多い車になるほど必要です。そこで、社外の集中ドアロックユニットを約6万円で装着しました。
堅めのスポーツシート、クイックな油圧ステアリング、足回りの出来は見事なスバルチューニング。乗り味はトゥデイとはまったくの別物で「新規格の軽は、こうまですごいのか!」と感動しましたね。(まあ、2気筒550ccNAエンジンと4気筒660ccスーパーチャージャー搭載エンジンを比べるというのが、そもそも卑怯ですが…)
 このヴィヴィオGXには9年間52,000qもお世話になりました。




スバル ヴィヴィオGX 5ドア
【おいらと軽自動車7-ホンダ Z-1st contact】

 さすがのヴィヴィオも、7年をすぎた頃から、いろいろトラブルが起きるようになりました。エアインテークカバーの塗装はがれに始まり、オイルが漏れるようになったり、マフラーから異音が発生するようになりました。(そろそろ限界かな…)と、次の車を探していたころ、軽自動車の規格がまた変わり、そしてホンダZ発売のニュースが!早速カタログをもらい、隅から隅まで検討しました。ブルドック以来のターボ!新規格対応衝突安全ボディ!ミッドシップ4WD&4AT!絶対他社がやらないホンダらしさがそこら中にあふれていました。(((o(^。^")o)))♪
…しかし、Zには5ドアがありません。ヴィヴィオで5ドアの恩恵をどっぷり味わってきたので、小さい車ほど5ドアがよいという信念がありました。そして、Zは購入対象から消えたのであります…。Zの5ドアが出たら買おう!それまではヴィヴィオでがんばろうっと!

ホンダ Zターボ
【おいらと軽自動車8-ホンダ ライフダンク-】

 あちこち壊れ始めたヴィヴィオを修理しつつ乗っていた頃、いっこうにZ5ドアの話は出ません。そうしているうちに、ホンダライフにターボ搭載モデル登場の情報が! やったぁ!ホンダの5ドアターボだ!そして、発売の日をじっと待ちました。発表と同時にカタログを手に入れたのですが「…また3ATだ…」。何で今さら3ATなの?車雑誌やディーラーのお兄ちゃんは、しきりに「3速でも、静かで燃費もいいです。絶対、他社の4速に負けていません!」と声高らかに叫びましたが、(ホントは開発が間に合わなかったんだよ…)という負け惜しみにしか聞こえませんでした。でも、ホンダの5ドアターボだしなぁ。悩みます。

ホンダ ライフダンクTR
【おいらと軽自動車9-ホンダ Z-2nd contact】

 何と、ヴィヴィオのマフラーのエンドパイプ部分が、長年の腐食で、走行中に落っこちてしまいました。修理代28,500円なり。さすがに車を換える決心をしました。「やはりダンクか…」と、ほとんど決まりかけていた頃、「そういえば、Zは4ATだったよな…」と、Zのことを思い出しました。ダンクの5ドアをとるか、Zの4ATをとるか…。そこで自分自身に問いかけてみました。
(トゥデイには5年間90,000q近く乗った。ヴィヴィオには9年間50,000q以上乗った。今後のわが家のライフスタイルを考えた時、次の軽自動車にも50,000q以上・10年近くは乗るだろう。それだけの期間をつきあう車としては、どっちが面白い車だろうか?)
選択の基準が、個性的な面白さという点に行き着いた時、答えは明らかでした。(やっぱりZだよな)。そして、Zターボ・スーパーエモーションに決めたのです。

ホンダ Zターボ
 スーパーエモーション